【教えて！正頭先生】#22「褒め方ひとつで子どもの伸び方は変わる」
トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第22弾です！
Q.英語の絵本が県内の図書館にはほとんどなく、取り寄せもできません。なので、英語の絵本は購入するしかないのですが、買っても買ってもなかなか子どもがハマってくれる本がなく、積読が溜まっています。円安で洋書絵本代もバカにならず、悩んでいます。（9、7、4歳）
トド英語のBooksの範疇で十分だと思います。英語の絵本の多読はとても有効なのですが、唯一の欠点と言っても過言ではないのが「高い」ということです。ですので、たくさんの本が入っているトド英語を活用するのが良いと思います。あとは、無料の英語絵本アプリや日本の有料の絵本アプリを利用するのも手です。しかし、まずはトド英語で十分だと思います。今はあまり絵本にハマっていないということですので、無理に課金する必要はないかと思います。
絵本だけでなく、漫画も良いですね。同じ理由で、漫画は高いため、なかなか買い集めるのは難しいかもしれませんが、お子さんが好きな漫画があれば、その英語版も存在しています。そういったものを通じて英語に触れるのも良い方法だと思います。
絵本以外では、洋画を英語音声&字幕付きで見るのも効果的です。普通の文字だけの本はまだ読めないかもしれませんが、絵や映像があることで意味を推測しやすくなるからです。アニメなども、ビジュアルや効果音があることで理解が深まります。ただし、弱点として挙げるとすれば、映画やアニメは自分のペースで進められない点です。そもそも映画は英語学習のために作られたものではないため、表現やスピードが優しくないことが多いです。
Q.4歳年中の次男は、暗記している同じ本ばかりをずっと読んでいて、新しい本に挑戦しません。読み聞かせは私が読むのですが、本人が音読する時は6冊をひたすらローテーションです。自信を持って読める本は安心感があるのでしょうが、何十回、下手したら100回以上読んでいて、正直言って聞き飽きました(^_^;)。どうしたら新しい本を読んでくれるようになるのでしょうか…。待てば良いのか、それとももう読める本は隠してしまおうかと考えています。（9、7、4歳）
まず、読めることに喜びを感じているのだと思います。自信を持って読める本を繰り返し読むことで、その達成感や安心感を得ているのでしょう。また、読めたことを褒めてくれることが嬉しいのではないでしょうか。
新しい本を読むことで褒めてあげると、そのチャレンジ精神が刺激されるかもしれません。新しい本に挑戦するその気持ちを褒めることで、少しずつ変わる可能性があります。
とはいえ、無理に新しい本を読ませる必要はないのかなとも思います。好きな本を繰り返し読むこと自体、学びの一環としてとても有益です。暗記するほど何度も繰り返すことは、語彙力や読解力を高める助けにもなります。ですが、新しい本を読んでほしいという親御さんの気持ちも理解できますので、少しずつバランスを取りながら、徐々に新しい本に移行していけたらいいですね。
Q. 5歳の息子が音読を毎日しています。フォニックスは音読み、CVC、サイトワードはある程度覚えている状態です。サイレントEなどの複雑なルールはまだ理解していません。フォニックスが完全に習得できていない状態で音読を進めても大丈夫でしょうか？（5、2 歳）
はい、問題ないと思います。フォニックスを学ぶことには大きな価値がありますが、例外もあるため、すべての単語にフォニックスが当てはまるわけではありません。そのため、音読とフォニックスは別々に考えても良いと思います。
「こうなっているから、これはこう読むんだ！」といった発見が、自然にどこかで合流するタイミングが来ると思います。その気づきも、学びの喜びのはずです！なので、失敗しないように完璧にレールを敷いてあげる必要はないと思います。音読を進めながら、フォニックスも学んでいくのはとても良いアプローチです。
もし音読を「フォニックスのための音読」として進めているのであれば、フォニックスをしっかり学んでから音読を始める方が良いかもしれません。しかし、音読とフォニックス学習は求める力が少し異なるので、それぞれの進度に合わせて進めていっても問題ないと思います。
今回は、先日行われた音読体験会ウェビナーの質問タイムでいただいた質問の中で、時間が足りずに答えられなかったものについて、改めて回答してもらいました！
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