【教えて!正頭先生】#14「英会話のきっかけは与えても、それを強制してはいけない」
トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第14弾です!
Q.子どもが喜ぶ英語の声掛けがあればぜひ教えてください。
具体的な万能のフレーズを知りたいんだと思いますが、そんな魔法の言葉はありません。ですが、結果ではなくプロセス評価してあげるといいですね。努力を見てるよ、というのが伝わるといいです。「テストの点が高くてすごいね!」ではなく、「○時間も勉強がんばってるね」とか。
Q.アプリで子ども任せにしていることもあり、どこまで英語として身についているのかわかりにくいです。検定試験を目標にしてしまうと、楽しみながら勉強することができなくなりそうで、そのバランスが難しいように思います。
おっしゃる通りですね。親の不安を解消するために試験を受けさせるのは良くないです。身についたかどうかわからないのは親の負担なだけであって、基準は子どもが楽しんでいるかどうかです。
今検定試験を受けて「合格してよかった」と思ったとしても、高学年でしっぺ返しを喰らうと思うんです。いつまでも子どもは親の思う通りには動かないので。子どもが楽しいと思っているか・子どもの自主性・子どもが考えていることに寄り添えているか、そういうことをベースに考えたほうがいいと思います。「ぼーっと動画見てるだけで英語力は身についてるのかしら」と思う気持ちはわかりますが、英語って面白くて、たくさん聞くだけで身についているので、あんまり心配しなくていいと思います。英語のインプット量は裏切らないので、やったらやっただけ効果はあると思います。親の不安を解消するために、いろんなアプローチで色々やるのはお子さんのためにならないので、やめてほしいと思います。
Q.小1の息子がおります。トド英語はレベルJです。親子で英会話中に、単語では応えますが文章で話しません。聞き取りはできているようですが、文章で話すよう促すにはどのような方法がありますか?
小学校1年生だったら、リキャストをしてあげていいと思います。リキャストっていうのは、答えを否定するのではなく、例えば「Do you like sushi?」って聞いた時に「Yes!」だけで返ってきたら「Oh, yes. You like sushi.」のような感じで言い直してあげるんですね。指導するのではなく会話の中で言ってあげる。そうすることで「I like sushi.」なんだなということを気づかせてあげるんですね。でも単語で答えられるだけでも全然いいと思いますし、文章に触れるきっかけを与えるという意味では効果的だと思います。文章で言うんだったらこうなるというきっかけは与えつつも、強制はしないというスタンスがいいと思います。強制すると英語嫌いになってしまうので。こう答えたらいいよ〜というのを暗に伝えるのができたらいいなと思います。
もし幼児さん相手で「You like sushi.」とリピートしてしまうのだったら、それは意味を間違っているので、リキャストではなく「I like sushi.だよね」と伝えるのも一つの方法ではあります。ただ、幼児さんだと言語処理ができないと思うんですよね。「You like sushi.」のリピートをしているだけなので、同じミスを繰り返すだけだと思います。そのミスから気づくという認知レベルにはなっていないので。なので、Yesって言われたら「Yes! Good job!」とか、言ったことに対して反応してあげると、喜んでくれるんだということがわかって「また英語で話してみよう」「通じたら楽しいな」といいサイクルができると思います。Youって言われたからそこをIにするなんて、幼児にとっては難しいことなので。
先日トド英語会員限定で行われたウェビナーzoom開催の際に寄せられた質問の中から、皆さんの関心がより高いと思われる質問をしていきます!
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