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【教えて!正頭先生】#13「嫌でも“書く”練習は始まる。それまでは“話す”に専念!」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第13弾です!


Q:おうち英語を始めて1年数ヶ月が経ち、リスニング・スピーキングが伸びてきていると感じています。トド英語はレベルO(6歳)とQ(8歳)まで進み、現在、短文などは多少読むことができるようになっています。

これからどうやってリーディングやライティングへ繋げていけば良いでしょうか?

6歳くらいだったら、リーディングは進めていいですがライティングは早いと思います。要は「ライティングを始める適正な時期はいつですか」という質問になるんですが、それは子どもが書きたいと思った時期がスタート適正時期なんです。だから子どもが書きたいと思ってないんだったらまだやらなくていいんです。中学・高校と進んでいくと、ライティングは「もはやライティングオンリー」と言えるくらい、嫌というほどやらされるので、先取り学習はしなくていいと思います。

今はリスニング・スピーキングという音声の方にフルコミットすればいいと思っています。これも少し難しい話ですが、12歳くらいが臨界期仮説と言われていまして「12歳以前に英語を学んだ子と12歳以後に英語を学んだ子ではナチュラルさが全然違う」んですね。なぜ仮説かというと、人権問題で実験はできないから永遠に仮説のままなんですけど。小学校に英語が入ってきたのはここに理由があって、「中学校から英語を始めると遅い」という学者が提唱して小学校から英語が始まっているという流れになったんです。なのでナチュラルに話せるということに関しては、12歳までにやっておくほうがメリットは大きいので、今は無理させないで、ライティングは書きたいと思った時に書かせればいいと思うんです。

書くの嫌い・書くのめんどくさいという子は結構いるので、もし書きたがらないんだったらさせる必要はないかなと思います。

もしお子さんが書きたいという気持ちになってきたのなら、アルファベット帳を渡してあげたり、3年生になったらローマ字を習うのでそこと紐付けるといいと思います。あとライティングの時に文字を書かせるのではなくパソコンを使ってタイピングさせて、タイピングで文章を作りましょうという流れに持っていくのもいいですね。

Q.おうち英語で幼い頃から英語に親しんでいると、学校でローマ字が出てきた時に混乱するという話をSNSでよく見かけるのですが、その対策・親の心持ちはどうすればいいでしょうか?

親は対策も特にせず、「そんなもんだろうね」と思っていればいいと思います。混乱しているのもあんまり感じられないですね。
ローマ字に限らず何に対しても言えることだと思うのですが、例えば「早期英語教育をしていたら日本語の発達が遅れる」などあると思うんですが、そんなに気にしなくていいと思います。習った瞬間は混乱するかもしれないですが、ずっと混乱したままの子はいないので全然大丈夫です。
SNSでつぶやかれているのは、親が知らないことが起こってびっくりしているというだけだと思います。

Q.自宅で親からも語りかけできれば良いのですが、なかなか自分自身の学習が進みません。親はどんな学習をするのがおすすめでしょうか?

「お父さん・お母さんがどんなふうに勉強すればいいでしょうか?」という質問ですよね。程度によるので難しいのですが、ロジックで理解できる年齢なので、大人だったら文法から入るのがいいと思います。大人でも学び直し教材を読んでいると「これってこういうことだったんだ!」と気づいていくんですよね。文法の勉強法を否定する人もいるんですが、それはおかしくて、文法には価値があるんです。でも中学生や高校生にはまだロジカルなものを理解する思考力が十分に身についていなくて、そういう段階で勉強するのは難しいと思います。

大人になると「こう言えばこんな意味になるのか!」と理解しながら勉強が進んでいくので、文法を学び直すのが早いですし、意外と楽しいと思います。「中学校の時あんなに嫌いだった文法が、大人になったら理解できて楽しい!」という話はよく聞きますね。


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