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【教えて!正頭先生】#4 「いろんなことを好き!って言える子どもに育てよう」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今もたくさんのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストの知見から、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えていただけることになりました〜😆✨今回は第3弾です!


Q:これからのグローバル社会を生きるにあたって、本当に必要な身につけた方がいいことってなんだと思いますか?

「知らない」「わからない」ですね。考えるだけ無駄だと思います。「自分が今やっている英語学習が間違いじゃない」って背中を押してほしいのかなって受け取れちゃうんですけど、安易に背中を押すことはできないなぁって思ってます。これだけ時代の移り変わりが激しい中で、未就学児や小学生に必要な力って今は本当にわからないし、考えるだけ時間がもったいないです。

ただ、役に立つ力はわからないですが、幸せに生きる力なら分かります。それは「好き」が多いこと。昭和も平成も令和も幸せそうで毎日ハッピーに生きている大人は、だいたい「いろんなものが好き」です。だから「好き」が多いと楽しく感じることが増えて、生きやすい世の中になると思います。

新しいテクノロジーの導入や新しい時代の変化は、基本的に好奇心から始まるんですよ。「おもしろそう!」って。そういう人から時代の波に乗っていくんですね。「好き」とか「なんでも取り入れてやってみる」という姿勢がとても大事だと思います。それがあればどんな時代でも楽しくやっていけるんです。例えばスマホがなくなっても「じゃあどうしようかな?ポケベル?楽しそう!やってみたい!」とかなるかもしれないし。グローバル化するほど変化は激しく、海外のテクノロジーも日本にタイムラグなくやって来て、日本だけの進化ではなく世界の進化が来るので、「好き」が多い方がいいと思います。

いろんなことが好きって言える子どもを育てていくことが大事だと思います。どういうふうに育てたらそんな子どもになるのかって話になるんですが、いろんな体験をすることですね。いろんな経験を提供してあげることによって「これはつまんないけど、こっちはおもしろい」「みんなはこれが楽しいって行ってるけど、私はこっちが好き」とか、最初は体験の深さより体験の広さが重要だと思います。

なので強く否定はしないですが、野球ばっかりやらせる、英語ばっかりやらせる、ピアノばっかりやらせる、というのは長い目で見るとデメリットがあると思います。何かしらの理由でそれが禁止になった場合に、その子の全てが絶たれるんです。一つのことに固執することの美しさとか、一つのことを続ける継続は力なりということも、わからないことはないですが今の時代っぽくはないかなと思います。いろんなことをして、いろんなことを楽しいと捉えられるフットワークの軽さが重要な時代かなと。

Q:ちなみに正頭先生の好きなことってなんですか?

なんでも好きですよ!一番いろんな知識を手に入れることができるのは「人と喋ること」だと思うので、人と喋ることが超好きです。好奇心が旺盛とか、コミュ力高いってよく言われるんですよ。でもコミュ力を高めるための本とかあるけど、僕は読んだことなくて。単純にこの人はどういうふうに人生を歩んで、どんなことに興味持ってるのか?とか気になるし、僕の知らないことがあるとめっちゃ質問攻めにしたりするんです。

本やネットでも知識は得られるけど、人と喋ることが一番深くておもしろいなって思います。だからいろんな人と喋るのが好きですし、その人の人生とか大事なことがギュッて詰まっているので本を読むのも好きです。本を書ける人って何かを成し遂げた人か価値のあることをやったことある人なので、読むだけでその人の人生を知ることができるのはおもしろいですね。知らないことを知るのが好きです。

Q:誰とでも一人話せるとしたら誰と話したいですか?

一人に絞るのは難しいですが、まずはウォルト・ディズニー。「この人の頭どうなってるんだろ?何をしたらその発想になるんだろ?」っていい意味で思える人と喋ってみたいですね。チームラボを創った猪子さんとか、宮崎駿さんとか。世界でいうとスティーブ・ジョブズとか。

宮崎駿さんを老害って言う人いないじゃないですか。でも人って放っとくと老害になるんですよ。僕もそれを意識していて、このままいくと老害になるんですよ。老害になる人とならない人の違いはなんだろう?って考えた時に、老害にならない人は作り続ける人なんだなと思ってます。コメンテイターみたいにコメントやアドバイスしかしない人は、そのうち老害になるんですよ。だから新しいコンテンツを作り続けなきゃいけないってことはすごく意識しています。僕もある程度知名度ありますけど、そういうことではなく自分のやりたいことを追究してみたいなって思いますね。

特に日本人はもっとエゴイスティックに生きられたらなって思います。あまりにも人のためって言いすぎてて、逆に迷惑だなって思うこともあります。「他人にされて嫌なことは人にしない」は合ってると思うんですけど、「他人にされて嬉しかったことを人にする」は全然違うなと思います。
例えば手土産。手土産をもらって嬉しかった経験があるから他人にもそうするんでしょうけど、場所と状況次第では迷惑になるということを考えることが、日本人は弱いなって感じます。よく思われたいというより、悪く思われたくなくて渡してる人が多いのかなと感じることがあるので・・・。


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