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出会って5秒でFCF

FCF(フリーキャッシュフロー)の計算って、ちょっと面倒やんな。今日は、これ、5秒で概算する方法を伝授するで。しかも、発想が勉強になる上に、DCFとマルチプルをつなげる登竜門になる話やwww

FCFって、次の式で計算できるやんな。

FCF=EBIT×(1-税率)+減価償却費ー設備投資費−運転資本増分

この式について、次の「ある程度は妥当といえなくもない」前提を設定してみるで。

前提1 減価償却費と同額の資本投資を行うと仮定する

減価償却はもっぱら設備投資で使われた費用のうち、実際の支払いが既に済んでしまっているもの(キャッシュアウトを伴わない支出)やねんな。もしこの減価償却と同額の設備投資を行うとすれば、両者は相殺するやろ。つまり、+減価償却費と-設備投資費は打ち消しあって、ゼロになってまうねんな。

前提2 売上は成長しないと仮定する

運転資本増分は、売上が前期よりも成長するときに発生するやろ。ちな、運転資本ってなんやらよく分からんゆう話があるみたいやから、ワイが完全オリジナルで決定的にわかりやすい説明を近日中にしたるで。たぶん、運転資本の説明は、ワイのこの説明を公開したその時を境に決定的に変わると思うで。知ったかぶりしてたモマエら、お楽しみにやで!

話、元に戻るで。

もし、売上が増えず、FCFが将来に渡って一定という前提やったら、運転本増分はゼロとなるやんな。

ちゅうわけで、上記の2つの前提をおくと、FCFの式から、減価償却費、設備投資費、運転資本増分が消滅し、残るFCFの式は、次のような形になるんや。

FCF=EBIT(1- 税率)

税率が30%とすれば、さらにこの式は、次のような簡単な形に変形できるやろ。

FCF=EBIT×0.7

つまりFCFは上記の前提のもとであれば、EBIT(営業利益)の70%になるんや。

せやから、結論は、こうや。

営業利益に70%かけたら、FCF

これなら、暗算が苦手なモマエらでも5秒で概算できるやろwwww

え?概算なら、C/Sの営業キャッシュフローから投資キャッシュフロー引いた方がはやい?

まあ、それでもええんやけどな、ワイのこの概算方法は、各項目の特徴を理解する役にたったやろ。しかもな、最初に書いたように、この続きがあんねん。この概算は、続いて、EBIT倍率とDCFの繋がりを明らかにしてくれるんやで。その説明は、また次回。お楽しみにやで。


もっと、勉強したいゆう殊勝で向学心が旺盛なモマエは、この本読むんやで。Amazonラインキング1位、従来の入門書が適当に書いとった理屈もむっちゃ丁寧に解説してあるで。この記事とは違うて、財務会計の前提知識ゼロでサクサク読めるようになってるから安心や!

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