幸福な漫喫

小説家に憧れて喫茶店でよく小説を書いては小説投稿サイトで発信している。普段、それほど感受性豊かに暮らしているわけではないのだが、モヤモヤした思いを文字にして表現するのが心地良いのだ。自分の正直な感情。そこに寄り添って生きる。その選択をすることが、まさに自由だと思う。

一歩一歩、前に足を踏み出すように言葉を紡いでいく。今の感情が大事だ。今燃え盛っているこの熱い思い。少し前に流行った歌でもたしかそう歌っていた。なかなか書けない時、筆が乗らない時、私はいつも書けない自分を肯定しようとする。自分にはできないんだ。それを受け入れた時に、人はまた一段大人の階段を上がることができるのだ。

それでも書けない時は、甘い物が食べたくなる。ワッフルを買って食べる。エネルギーが充填されて、書こうという気力がみなぎってくる。こんな環境で書けるなんて何という幸せな事だ。神様本当にありがとう。

たまに息抜きが必要だから、漫画を手に取って読んだりもする。執筆する前に景気付けにビールでも一杯やるか!と言った感じに。この中毒性がやめられなくなる。そんな背徳感の味わいは小さい頃からの醍醐味だった。

がんばらなくては。がんばって気持ちを言葉にしていかなければ。絞り出せ!脳汁をもっと出して書かなければダメだ!そう言って自分を鼓舞しながら書いていくのだ。一歩一歩、自分のペースで、怠惰な自分が出て怠けながらでも、ただひたすら書き続ける。

気づいたら夕飯時になっていた。美味しいパンが食べたくなったが、家で夕ご飯を作ってくれているので、我慢しようと思う。最初に食べるお米の味が最高だ。僕は喫茶店を出る。歩行者用の信号が赤だったけれども、車が来ていないのをしっかり確かめたので、早歩きで向こう側まで渡った。家に着く。「ただいま!」と元気よくドアを開けた。大好きな家に帰り着いて、ホッとひと息。さあ、明日はどんな1日になるのかな。


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