見出し画像

ショップをオープンしたお話

こんにちわ。イラストレーターのトウドでございます。
先日、かねてから準備を進めていたショップをオープンさせました。しかも一挙に2店舗。
1つは以前からご要望頂戴しておりました、
わたくしが個人使用目的で作っているステーショナリーを販売するbaseショップ。


もう1つはクリエポをきっかけにお声掛け頂きましたfabmeさん。
主にファブリック系のお取り扱いとなります。

今回はショップオープンに関して色々と調べてオープンさせるまでの軌跡をつらつらと書き綴ってみようかと思います。


・そもそもなぜショップをオープンさせたかといいますと…

やっぱりそこから話が始まっちゃうんですけど(笑)
正直元々グッズ販売などに積極的だった訳ではないです。
ただ、わたくしアナログ原稿がメインですので原稿お渡しする際ですとか、書類をお送りする際などにマステや封筒、同封する一筆箋などステーショナリーを使用する機会が多いのです。
以前は人様のお作りになったオシャレなマステなど自慢気に使っていたのですけど、いつの頃からか「よく考えてみれば自分、イラストレーターなのに なに人様の作ったセンスのよいマステを自慢気に使ってんだ」と思うようになりまして「オリジナルのステーショナリーが欲しい!」と思うようになりました。

ありがたいことに己のために製作したステーショナリーを「欲しい」と言って下さる方々が現れまして。
正直な所、マステ以外はお譲りするにしても単価も安いし、元々個人使用の為に製作したものですから
実際にお会いした方々には差し上げたりしてました。
ただ遠方でなかなかお会いできない方などもいらっしゃいますし、欲しい方全員にお配りする事もさすがに難しいので販売しようかと思い至りました。

物販をするにあっては個人間でのやり取りには互いに不安もありますし、やはりECサイトを利用した方がよいと考えまずはECサイト選びから始めました。

・baseさんに決めた訳

まずはわたくしの狭い見聞の中から聞いたことのあるサイトについて調べてみました。
わたくしでさえ聞いたことのあるサイトであれば利用者も多いだろうと考えたからです。
baseさんの他minneさん、suzuriさん、それからshopifyさん
minneさんはハンドメイド作品の作家色の強いサイトという印象でした。
少し自分の方向性とはズレを感じ候補から除外。
suzuriさんはサイトで様々なオリジナル商品が作れるようですが、今のところは既に手元に在庫のある商品の販売がメインな為、除外。
ちなみにのちに知ったstoresさんの方が決済手数料が安かったみたいです。トホホ
shopifyさんに関してはもしかしたら将来的に海外を視野に入れたくなった時利用する可能性もあるかとついでに調べてみた感じですが
最もお手頃な「スタータープラン」でさえ5ドル / 月
と、無料のプランがなく、そして英語のできない私にとっては月額が日本円ではない時点でかなりハードルが高く感じる。
「5ドル」の響きにビビるのでした。

そんなこんなサラ~っと調べただけでbaseさんに決めました。

いよいよショップ作成

登録作業を済ませ、ショップ作成です。
基本的にわたくしの運営しているサイト、SNSはこのnoteも含め、カラーは淡いグリーン系に統一しています。
アイコンなども全て「シロツメクサのリース」に統一。
わたくしのサイトへわざわざ足を運んでくださる方は何かしらで予めわたくしの事をご存じの方だと思うので、どなたがご覧になっても間違いなくトウドのサイトであるとお分かりただけるだろうとの配慮からです。


トップページ
いつものシロツメクサに軽ーく紗を掛けて柔らかく優しい印象にしました。

商品画像撮影秘話

ショップに商品を並べるに当たっては商品の良さを伝える商品画像を貼らなければなりませんよね。
工夫した点は、撮影する時間帯と背景です。
プロのカメラマンさんはライトやレフ板などお使いになりますが、
当然わたくしはそこまでの予算をかけるわけにいきませんから
自然光とカメラのエフェクトを使用しました。
撮影は自前のスマホなんですが、そのスマホのカメラの「ポートレート」という機能を使用すると対象物以外にいい感じにエフェクトがかかります。
あとは明度を調整するのみです

こーんな感じにエフェクトがかかる

そして背景にはレースや布などを敷いていますが、これ何だと思います?
実は洋服です(笑)
木製のテーブル、大理石のキッチンカウンター、紙、ボード、色々試してみたのですが、たまたま置いてあった洋服の上にポイッと置いてみたらあら不思議、オシャレじゃな~い?!と気づいたわけです。
それからよくよく我がクローゼットを見回してみると、衣類に使用される生地って背景に持ってこいなものが多かった。

これはスカート
これはワンピース(笑)
これはサロッペット(笑)
書影の時はストールでした。

ロングスカートやワンピースは面積もあるので撮影向きです。
どなたのお役に立てるライフハックかわかりませんが(笑)

価格設定

難しいのは価格設定。こんなに赤裸々に語ってよいものかと思いますが、しゃべっちゃいますね。
baseショップで販売しているものに関しては、ほとんどの商品に利益を設けていません。言ってみればサービス事業です。
元々商売目的ではなく、欲しがって下さる方のための受け皿的に用意したという経緯もありますし、そもそも物販で確実な利益を上げていくのには、かなり本腰を入れて頑張っていかなければなりません。わたくしの本業はイラスト業ですから物販にそこまでの時間や労力は割けなのが理由です。

例えば切手。¥63と¥84のセット。これをオリジナルで作成しますと合わせて¥207かかります。そこに台紙や袋など合わせると純利益はほんの30円程度。
わたくしの人件費や光熱費などいったものを全て無視してもこれではいくら何でも利益が少なすぎるのはわかってはいるのですが、わたくし個人の感覚的にいくら利益は低くとも額面以上の切手をお買い求め頂くのには、このくらいの設定が限度では?と思いました。
実際に額面¥63¥84の切手のセット¥300で販売していたら「少々お高いな」と感じるのでは?と思います。
baseショップは所定の手数料の他1回のご利用につき+¥40かかっているらしいので、本当に切手1セットのみのお買い上げ等ですと、わたくし完全な赤字です。
ありがたいことに皆様4~5点まとめてお買い求め下さいますので、今のところ大赤字には至っておりませんが、切手をシートから切り離し、台紙(台紙は手作りです)を作り、セットし袋詰めするという作業もなかなかに骨の折れる作業だとわかったので、商売っ気が無いにも程があるなぁと若干反省の致すところでした。トホホ(2回目)

送料について

今回送料は全国一律¥185のクリックポストに設定しました。
理由としては、販売する商品が最大でマステ1.5mm幅のものであることと、追跡が出来ること、ポスト投函してくれること。そして何より価格が優しい事です。
baseさんと連携しているヤマト便を使用すると宛名の入力作業の手間が省けるらしいのですが、それだとやはり送料も若干お高くなってしまう。
わたくしの販売する商品は価格帯がほんの数百円。
なんとなくですけど、わたくし購入する商品代金以上の送料をお支払いするのに抵抗を感じるのです。
なので手間を惜しまずクリックポストを利用する事に致しました。
今作ってみたいなと思っているものに傘があるのですが、折りたたみで作ったとしてもクリックポストの規定には収まらないので、送料に関しては新商品の大きさによって改訂してゆくかもしれません。
ですがいずれにしても最安の送料でのお届けを考えています。

梱包について

簡易梱包にて失礼させて頂いております。
商品は1つ1つopp袋などに封入。それを1つにまとめて封筒などで発送しております。
初めは分別不要タイプの緩衝材質でできたクッション封筒を利用していたのですが、自宅のプリンターで印刷したラベルシール水溶性インク使用なのでラベルの上からビニールテープで保護してしまう為、結局エコじゃないじゃないの…
という訳で今のところエコ資材は使用せず普通の封筒にてお届けさせて頂いております。
いずれこれも改善してゆきたいですね。

身近なところの評判は?

たまたま所用で我が家にお越しになった編集さんに見て頂いたのですが、切手はすごくいいとお褒め頂きましたが、「マステは正直飽和状態なのよね…」とのアドバイスを頂戴して「確かに!」と思いました。
今や¥100屋さんでもかなりかわいいマステが販売されていますよね。
世の中に溢れているのよマステは。
しかしながら「マステ飽和状態」の名言を放ちつつも「できればガムテか養生テープが欲しい」というアドバイスももらい、確かにガムテも必要不可欠!オリジナルを作成したいところではあります。
今のところはまだオリジナルを小ロットで作成してくれるサイトは見つかっておりませんので夢ですが。いつか叶うといいなぁ

やっと登場fabmeさん

そしてそして、ファブリック系をメインでお取り扱いしている「fabme」さん。
fabmeさんはオリジナルの総柄の生地を作り、受注生産してくれるECサイトなので基本的にわたくしが在庫を持つ事はありません。
手持ちのデータを入力してデザインするのみ。
クリエポ用に作成した生地データを再構築してポーチなど自分では上手に作れなそうなものを中心にデザイン、購入もしてみました。

キャンバス地に印刷されると柔らかな印象になってまたかわいい


レジ袋型エコバッグ
材質の影響でしょうがとにかく印刷がとびきりきれいで想像以上だった。

レジ袋型エコバッグに関しては、件の編集さんから「マチ付きのエコバッグだとなお便利で良い」とのアドバイスが。
調べてみるとマチ付きのエコバッグを作れるサイトもあるようです。
今度作ってみようかな。

fabmeさんの特化したところと言えば、ブランドタグが付けられるところです。
オリジナルの下げ札も付けられます。
これは、無くとも商品としては成り立つけれど是非付けたいところ。
もちろん無料ではないので、わたくしの利益が減ってゆくわけですが(笑)実際届いたものを見るとやはり付けて正解だったかなと思いました。

とても目立たないところについているが…
デザインはこんな感じ。屋号を入れています。
下げ札はこんな感じ。「I wish good luck for you]
と描いたつもりだったのに何故か間違えている。(現在は是正してあります)

商品には物によって「TOUDO YAYOI Illustration」と記載されているものと「©Toudo Yayoi」と記載されているものなどありますが、作成する物のデザインによって変えています。 

こんな商品も作ってみた。誰が買うんですかって位高価になりましたが、
在庫を抱えなくてすむのでデザインだけはやりたい放題
やりたい放題
本当にやりたい放題(笑)


ファブリック以外の製品も少しお取り扱い。
お皿はいつかわたくしも買ってみようかと思っています。(ちょっと高いの汗)

そしていよいよオープンへ

SNSにて一斉に告知、販売開始の運びとなりました。
どちらのサイトもお陰様で沢山ご利用頂きまして、切手は完売。
デザインを新たに発注致しましたところ、こちらもありがたいことにご用意した50セット残りわずかとなりました。

「野草あつめ」セット
「おやさいあつめ」セット

わたくしの予想に反して「おやさい」の方が圧倒的人気。
皆さんお色がパキッとしている方がお好きなのでしょうかね。
秋には「落ち葉あつめ」を作ってみたいです。

長々書き連ねて参りました。
そろそろ仕舞いのお時間です。
実に学び多きECサイト構築でした。
少々のお手間で、自身のショップを立ち上げることが出来る。
すごい時代ですわ。ホントに。
いずれコーディングの勉強もしてみたいななんて興味も沸いたり沸かなかったり(笑)

それでは今回もお付き合い下さり誠にありがとうございました。

TOUDO YAYOI Illustration(^_^)ノThanks!☆


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?