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女性ホルモンと女性の一生



女性と女性ホルモン

女性が女性ホルモンと共に生きていく年月をご存じですか?

40年余りの年月を女性は女性ホルモンと共に過ごしていくのです。女性の平均寿命は87歳(2014年調べ)と言われているので、約人生の半分に相当します。


女性ホルモンは期限付き?

女性ホルモンは、女性の一生涯をサポートしてくれる存在だと思いがちですが、実は「期限付き」のお付き合いなのです。

出会いから別れまでを3つのステージで表していきます。


1.出会いは 「思春期」

女性ホルモンの分泌は7、8歳から少しずつ増え始め、12歳前後で初潮(個人差はあります)があります。その後20歳前後までさらに増加し見た目や、体つき、内面もより女性らしく変化していきます。

しかし、月経がくるようになったもののまだ、成熟していないので子宮のサイズも十分に成長していないことから、月経自体も不順で、排卵もあったりなかったりします。

おおよそ10年ほどかけて成熟していくとされます。


2.女性ホルモンの黄金期 「性成熟期」

20代になると女性ホルモンの分泌はピークを迎え「性成熟期」に突入します。この性成熟期は約20年間続きます。

女性ホルモン分泌が十分なこの時期は、排卵もコンスタントに起こり、妊娠~出産にふさわしい体内環境が出来上がります。また、肌の潤い、つやのある髪、女性らしい体型など見た目も女性らしさが全開となります。


3.女性ホルモンとのお別れ 「更年期」

女性ホルモンの減少で、やがて卵巣からの女性ホルモン分泌が止まります、女性の体にとっては大きな変化となる時期です。この時期は約10年間続きます、つまり10年かけて長らく共にいた女性ホルモンとお別れするのです。

更年期は、女性の体の中に当たり前のようにいた女性ホルモンが急激に減ります。月経が完全に終わる「閉経」を挟むこの時期は、体だけでなく心も不安定になり、様々な不調が現れるようになります。



まとめ

思春期に始まった女性ホルモンとの生活は、性成熟期を経て更年期で終わりを迎えます。

40年という長いようで短いお付き合い。

各々のステージで訪れる変化やトラブルについて次回以降の記事で詳しく説明していきます。




参考文献

・女性ホルモンの教科書 (日経ヘルス:編 署:黒住紗織 佐田節子)

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