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縮小するまちづくりと教育の関係性はどのようになっているのか?
【はじめに】
超高齢化社会では、多くの研究者や専門家が指摘するように、有権者の大半はシニア層なので福祉政策の充実など高齢者が優遇される社会となり、場合によっては若者と高齢者の世代間の衝突があるだろうと言われてきました(例えば大野2008)。
しかし、私の住む秋田県五城目町の2020年の総人口に対する65歳以上の割合(高齢化率)は47.3%で、全国平均の28.7%よりも18.7も高い五城目町は
視察記録:世田谷のまちと暮らしのチカラ ―まちづくりの歩み50年―
私の所属研究室は 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境学研究系 社会文化環境学専攻 出口敦先生の空間計画研究室で(改めて書くとやっぱり長い…)、主に大都市圏など都市側の政策や空間計画を議論し社会実装を行っている研究室です。
農山村に住みながらリモートで自分の研究室会議に参加していると、今都市側で課題や取組みとして議論されていることは、結構農山村でも応用できるものが多いなと感じながら思考を
ノーベル賞受賞者7名&世界の若手研究者103名と過ごす5日間 日本学術振興会主催 2024年HOPEミーティングの参加記録
【はじめに】
2月25日~3月2日まで、日本学術振興会主催 HOPEミーテイングという若手研究者の育成プログラムに参加してきました。アフリカ・太平洋・アジア等から選考された若手研究者103名と共に、5日間合宿形式で開催され、ノーベル賞受賞者7名の方々の講演や、受賞者1人に対して私たちは20人ほどのグループで実施された少人数のディスカッションに加え、自分の研究成果を発表する1分間トークやポスターセ
自然災害に強いまちづくりとは -レジリエンスと五城目町の被災-
1.秋田県豪雨について
2023年7月14日から16日にかけて、東北地方北部に梅雨前線が停滞、気候変動により例年よりも暖かく湿った空気が前線に向かって活発に流れ込み、この3日間は東北北部では激しく降り続く大雨となりました。秋田県の複数の地点で、24 時間降水量が観測史上最大の値を更新した3日間です。
私の住む五城目町でも15日の早朝から防災無線で災害に警戒する呼びかけが始まり、次々と携帯にひ