もう出発のベルが鳴る
残るものたちにさよならを言おう
几帳面な車掌が別れをせかす

立ち去る僕らを見送る声は
ひと吹きの風にかたちを変えて
哀しむ僕らの背中を押した
あとのことはまかせたよ、と

僕らは時間の列車に揺られ
いつかどこかの終着駅を目指す
時代をまたひとつあとにして

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