夢語り㉒
(単なる夢の記録)
修学旅行で大きなホテルに来ている。
修学旅行ではあるが、宿泊は自由だから帰りたければ帰宅してもいいと聞いたので、私はひとりホテルを出る。が、もしかすると聞き間違いではないかと思い直して引き返す。
ホテルのエレベーターが見つからないので、階段を上る。すると、やがて薄暗い階にたどり着く。やけに天井が高い。廊下の両側には、石で造られた遺跡のような入口がいくつも並んでいる。入口の上には、それぞれ「英国闖入者(ちんにゅうしゃ)」「〇〇国闖入者」などといういうプレートが貼られている。さらに進むと、ピラミッドを思わせる下り階段の入口があり、(ここは刑務所のような場所なのだ)と悟った私は怖くなる。
廊下の突きあたりを曲がると、従業員らしき男女が立っていた。女性は私を見て飛び上がり、「お待ちください」と私に背を向けて、そこにあったドアを開ける。金属のドアがゆっくりと閉まるとそこは元通りのホテルの内部。背後から「こんなところに迷い込むなんて信じられない」という会話が聞こえてきた。
(2000年6月26日)
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