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カサンドラ症候群から抜け出したいならこれは絶対 知っておいて!

「発達障害について理解すればするほど夫の言動は仕方のないことなんだなと落胆します。孤独感と気が狂いそうな感情で死にたくなります」

 こんなご相談を受けました。
 かつても私も全く同じでしたので、お気持ちは痛いほどよくわかります。
 障害なんだ、病気なんだ、じゃあ もう治らないんだ、、、、
 そんな絶望感に打ちのめされた時期があります。

 でもね、私を苦しめていた夫の言動の全てが発達障害の特性からくるものではないし、たとえ発達障害の特性から出ているものでも改善の余地はあります。
 だから絶望しないでほしいな。
 それは特性がゼロになるということではなく、あなたが許容できる範囲まで言動が緩和される可能性はあるということです。
 ※特性の程度や改善の取り組み度合いによって結果は異なります※

 大人の発達障害についての知識を得ることは とても大切。
 でも知識を得て理解することで「障害だから仕方ない」「彼は悪くないのだから私が我慢するしかない」と思い込んで、苦しみの底なし沼に足を取られ もがき続ける人生を送るのは つらすぎます。

 もし あなたが、知識を得ても夫婦関係が変わらない、自分だけが我慢をしてカサンドラから抜け出せずつらいという壁にぶつかっているとしたら。。。
 当時の私がそうだったように、知識と理解だけでは改善しませんし、かえってあなたの心身の状態が悪化する危険もあるのです。


|夫の特性に寄り添うばかりじゃカサンドラ妻が増加する

 『夫が発達障害を持っている。
 発達障害は脳機能の問題で、あれやこれやの特性があって、それを一緒に暮らす家族が理解して寄り添うことが大切』

 こんな表現の情報が呪文のように繰り返されることで、多くの家族が疲弊しカサンドラ症候群に陥ってしまいます。
 理解して寄り添うことは基本姿勢のことを指しているのであって、その先に『妻を困らせる夫の言動について改善を試みる余地がある』という文言の明記が必要なんじゃないかと常々感じています。

 ある相談者さんは非常に多くの本を読み、勉強会に参加し、アスペルガーのパートナーの言動について「自分が理解して合わせるしかないのだ」と生活の全てをパートナーに合わせ続けた結果、鬱病になりもう6年間も通院しています。
 ある相談者さんはストレスから心臓発作を起こしてしまいました。
 幸い大事に至りませんでしたが、
どんな想いで彼女はパートナーを受け入れ続けているのでしょう、、、そんな生活を続けていたら結婚生活に幸せは見つけられないし、いずれ彼女自身が再起不能になってしまうでしょう。


|寄り添う=こちらが我慢する、ではないからね

 寄り添う=全てパートナーに合わせる、ということではありません。
 特性を理解した上で、ご夫婦オリジナルのコミュニケーション方法を見つけていくことが重要なのです。
 発達障害の特性の1つに『固定したことは継続される』とありますよね。
 固定しちゃったからもう変わらないのではなく!、その固定したものを
" 夫と妻のお互いが歩み寄れる言動 "に作り直せれば、あなたの苦しみは大幅に改善されて結婚生活が大きく変わりますよね。

 あなたとパートナーのオリジナルな関係を作る方法については今後の記事で詳細を挙げていきますので お待ちくださいね。
 ただ、この作業は あなた自身も見えていない深い部分のご自身を見つけていく作業でもあり、簡単に取り組めることから物凄く勇気のいることまで難易度が変わります。

 例えば、我が家の場合ですが夫に買い物を頼み「きゅうりを2~3本」と伝えると夫は「何本?」と聞いてきます。「だから2~3本、適当で」と答えると苛立ち「2~3本じゃわからないよ!」と怒って怒鳴り出すというのが夫の発達障害を知る前のコミュニケーションでした。
 明確でない指示は理解が難しい 明確にすれば良い、というわけで
「きゅうりを2本買ってきて」と伝えることでクリアできます。
 これは、とても簡単に変えられる事柄の一例です。

 では、彼ががっつり握っていた家計管理についてはどうでしょう?
 数百万円をポンと趣味につぎ込み、数十万円の買い物も当たり前の夫。
 一方 私は¥5,000のものを購入すれば大目玉をくらう状況。
 彼にとって彼の意見は絶対に正しく「僕は働いている」という大義名分がある。 こちらの正当性を訴えたところで平行線。
 私自身にも当時は海外赴任への帯同中で働いていないという負い目があり、彼を怒らせて離婚にでもなったら路頭に迷ってしまうという不安でジレンマの日々でした。
 実際当時の彼は「離婚だ!」と離婚宣言をすることが年に1~2度ありました。
 これがもし、現実に貴女の身に起きていることだとしたら、貴女ならどう解決しますか? 
 「きゅうり2本」の買い物みたいにサクッと解決はできませんよね💧

 ここには
●『働いている僕はお金を自由にできる』という彼の誤った思い込み
●『働いていないからお金を使ってはいけない』という私の思い込み
● 離婚を持ち出して上下関係をつけて良いという夫の思い込み
があり、
さらに 離婚に怯える私という4点の事柄でパワーバランスが保たれています。 つまり、それぞれの思い込みの中で力関係が固定されている状態。

この問題を改善するには
✾私の意見を夫に伝わる方法で届けること
✾私の離婚への不安克服
が必要でした。

 サクッと解決できない部分こそがカサンドラさんの深く大きなストレスになっている点で、あなた自身の心を読み解くことが必要な重要課題。
 相手と自分の思い込みパターンを理解することが カサンドラ症候群を回復に導くたったひとつの方法なのだと断言します。   

 私は15年以上スクールカウンセラーとして小学校や中学校に勤務していました。
 近年では児童の軽度発達障害について見立てをすることや、発達に偏りがある児童への接し方を保護者や学校の先生方に教え 支援することが最も多い仕事でした。
 にもかかわらず、私は結婚して10年間という長い期間 夫の発達障害に気づきませんでした。

 何かおかしいと感じながら、多動を疑いながら、いやしかし彼は職場で出世街道をひた走り上司にも信頼されている、、、発達障害であれば職場でだってコミュニケーションが難しいはずと思いこんでいたから。

 心をむしばまれ、体調を崩し、人生の終わりを願いネットサーフィンの末に気づいた夫の発達障害と大人の発達障害の見えにくさ。
 それから様々な本を読み、講座や自助グループに参加し、カウンセリングを受け、知識と理解は深めました。
 でも、知識や理解は深まっても孤独感や全身蕁麻疹、動悸、毎日の頭痛、めまいetcのカサンドラ症状は一向に良くならず難病まで患うことになってしまったのです。

 何度も心折れ、心理学の基本に戻って考えた時、人間関係の根本は自分にあるという原点の重要さに辿りついたのです。
 そうです。夫との関係性を変えたければ、まずは己を知ることが重要だったのです。

あなたの感情表現はどんなですか?

あなたの幸せな時間ってどんな時ですか?

あなたが望む生活はどんなものですか?

こうしてあなたが、まずあなた自身に焦点を当てるとき、オンリーワンの『わたしのトリセツ』が創られます。
人間関係のパターン、トラウマ、隠された願望、、、

自分の深層心理を理解して、夫の特性とブレンドして解決方法を実践していくことで あなたの人生は変わります。

 実践は簡単なことばかりじゃありません。
 これまでの行動パターンを変えるのだからエネルギーが必要です。
 そのエネルギーをチャージする方法も含め、これからお伝えしていきますね^^♪

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