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願望を手放す

ある時、友人が
「お母さんみたいになりたくない」
とつぶやいた。

怒りに似た感情にみえた。

多分その友人には、すでに
自分と母親に似ている部分があるということに
友人自身、気づいているんだろうなと思った。

なりたくない、
けれどいつかは似てしまうんじゃないか
という恐怖もあるのだろう。

そして不思議なことに、
友人は、なりたくないと言った母親像に似ていくだろう。



痩せたい痩せたいと思って痩せなかったのに、
痩せなくてもいいやと思ったら体重が減った。
という話や、

ある教師が「こうでなくてはいけない」「真面目に育ってほしい」が強すぎて学級崩壊した。

という話にも似た部分がある。


思いは強ければ強いほど叶うものではない。
残酷だが、むしろ、その逆の結果となることもある。

願望は手放せ。


自分自身にも
何か物事に対する時でも

そんなに強く思わなくてもいい。
力をぬいていれば
結果、思わぬくらいに楽しかったりもするから。
もっと自由でいていいはずだから。

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