どどいついーと「誰か三味線で唄ってー」
星の数ほど男はあれど ほとんどジジイの大星雲
振り袖娘が袖をひと振り 袖にされたよ振られたよ
寝ても覚めてもあなたあなたで わたしあなたよりあなただわ
主は月を見 わたしゃ主を見 猫はお膳の魚見る
つれないあなたの三歩うしろで 下駄の鼻緒を引きちぎる
雨音ならばショパンの調べ 雨漏りの調べは大工さん
起きたらとんとん白菜刻む台所の音 おとなりの
喧嘩したいが喧嘩にならず なぜならSとMだから
主への手紙をようやく書き終え 切手を涙で貼り付ける
めしふろねるがどうして今夜はふろめしねるなの ねえあなた
逃げた女房にゃ未練はないが お乳ほしがるこのおれが
富良野で唄う夜明けのスキャット 聴きに来るのはキタキツネ
@todabu
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?