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#18 「いろんな事やってる」は悪手。「オレはカフェオレマン」のわけ。

きのうの記事は「NFT運営の難易度は高すぎる」というテーマでした。

本記事は少し踏み込んで、どうやって厳しいNFTの世界を生き抜いていくのか−、その戦略について考えてみます。

「強者の戦略」の真似は危険

僕は現在、いわゆる「弱者の戦略」を実践しています。焦点を絞っています。強い人は、何をやっても強い。たとえば、NFT界でもイケハヤさんのような”強者”は、多様な動きが武器として機能し、拡散力を持って広がっていきます。

「強者の戦略」の真似は危険です。

「うちのプロジェクトではメタバースを活用しており、ゲームの開発やキャラクターの制作、グッズ作りまで幅広く挑戦しています!」

プロジェクト(コミュニティ)が活発であることを言いたいのでしょうが、現在のNFT市況を考えると、このような「いろんな事やってまんねん」のアピールは基本的に悪手だと考えます。

ランチェスター戦略

ボヤケるんですよね。プロジェクトは”何に力を入れているのか”がわかりにくい。発信側としても「Aもやってます、Bもやってます、Cもやってます」では、それぞれABCの力が分散します。

「C」に力を入れると決めたら「A」と「B」のことは触れないほど比重を置かないと、情報を届けることも、モノを売ることも難しい。NFTコレクションにおいても同様です。

マーケティングの世界では「ランチェスター戦略」という考え方があります。ランチェスター戦略における「弱者の戦略」をざっくり説明すれば、大きな競合(大きな企業)が参入していないニッチな市場を狙い、そこに資源・リソースを投入する戦い方です。

僕も”弱者の生存戦略”は、この一点集中のアプローチしかないのではと考えています。

「ランチェスター戦略」:ランチェスター戦略は、戦略マネージメントやマーケティングの領域で用いられる理論で、競争における企業や製品の相対的な強さを評価するためのものです。この戦略は、フレデリック・ランチェスターによって第一次世界大戦中に提唱され、その後ビジネスの領域で広く採用されています。ランチェスター戦略の中核は、市場のニッチな領域を見つけて競合からの影響を最小限に抑えることで、市場での成功を追求するアプローチにあります。この戦略は特に、資源が限られているか、競合が非常に強力な場合に有効であり、そのような状況下で企業が生き残り、成長する機会を見つける方法を提供します。

「ビジネス+IT」より引用

カフェオレマン参上!

だから、僕はカフェオレマンになりました笑。

X プロフィール

NFTがテーマだと最近は「カフェオレ」についてしか話していません。特化してプッシュしてます。実際のところは、多くのことを同時並行的に進めています。

先日もずとまも心臓部コミュニティで商品開発会議が行われ、新しいパーカー、それにクッキーを作っていくことに決まりました。企業とのタイアップも含め、新しいニュースや展開を作っています。

コミュニティ向けでの発信では、様々なトピックについて共有をしています。ただ、対外的な発信、たとえばVoicyでは、カフェオレのことしかほぼ言ってませんね笑。

毎週水曜日に開催されるZUTTO MAMORU公式スペース(「大動脈弁論室」)も、11月1日(水)にはメタバースで放送を行うことが決まりました。

メタバースでのイベント企画やゲーム開発、グッズの拡充、企業とのタイアップも複数件進行中です。ただ、これらの情報のほとんどは外部には強調していません。コミュニティの参加者が多いVoicyのプレミアム放送で、ぐらいですかね。

メタバースでイベントやってます、クッキーを作ってます、アパレルも作ります…。これでは「カフェオレ」の印象、薄れるでしょ?笑。「たくさんの事をやっている」のアピールはできるかもですが、それぞれの事業の輪郭は失われてしまいます。

次はクッキーマン?

今は「カフェオレ」にチャンスを感じ、アクセルをベタ踏みしています。カフェオレがうまく立ち上がれば、次は違うものに焦点をあてます。カフェオレが一段落したら、「僕はクッキーマンだ!」と言い出すかもしれませんね、あるいは「パーカーマン!」です(笑)。

来年2月にはNFTコレクションが「高校生編ステージ」へと移行します。その頃には、「NFT、NFT」と他のことは一切言わないくらい、ある種の取捨選択をするでしょう。僕はそのタイミングで、自分が100%リソースを注ぐべきものを決めて進めていくつもりです。

あまり多くのことを欲張っても結果は出ないということを学んできました。残念ながら、「ZUTTO MAMORU」のNFTを売りたいと思い、他の展開をして多方面に動きを見せても、NFTは売れません。

「波及効果」を期待しない

NFTに限ったことではなくグッズにも言えます。「ZUTTO MAMORU」が大きな企業とタイアップしたというニュースを出しても、タペストリーやキャンパスアートが売れる、なんてことは絶対にありません。

いろんなことを進めるのは素晴らしいと思います。ただ、プロモーションでも「様々なことを手掛けています」とアピールし、「Aの認知度が高まればBが売れる」的な波及効果を期待するのですが、実際にそれが起こることはほとんどないですね。

この戦略は、本当に強者、つまり、資本や影響力、発信力を持つ人(企業)にしか使えないものです。彼らなら「Aを訴求すると関連するBも売れる」という流れを作ることができるでしょう。しかし、この戦略はトップオブトップにしか成り立ちえないと感じます。

もちろん僕も含め、マーケット対して強い影響力を持たない人が採用すべき戦略は、一点集中でプッシュしていくことです。これこそが、何かインパクトを生む唯一のアプローチではないかと考えます。

そのため、僕はもうしばらくの間、「カフェオレマン」として生きていくつもりです。トーーーゥ!!


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