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信濃追分から小諸まで(北国街道を歩く1)

 絶景スポットでも観光地でなくても、自分にとって好きな土地や好きな風景があります。軽井沢であれば旧軽銀座の賑やかな通りも良いけれど、賑やかさからは外れた信濃追分あたりから見える浅間山が好きな場所です。前回は信濃追分から中山道に行きましたが、今度は北国街道を歩きます。
 関東からは軽井沢までは本当に簡単に行けます。新幹線に乗ればほんの僅かです。軽井沢からはしなの鉄道に乗り換え。このしなの鉄道には旧国鉄の頃から長らく中距離電車の主力だった115系という電車が今でも見れます。

ああ懐かしい

しなの鉄道の115系は、きれいに整備されているのが良いですね。
近いうちに完全に引退する日が来るでしょうが、鉄道の一時代を築いた車両ですから、どこかの博物館に絶対に保存してほしい車両です。
さて、信濃追分につきました。爽やかな景色はまったく変わってないのですが、あいにく、付近の道路は工事中でいささか殺風景です。

15分も歩くと、旧追分宿に到着します。この周辺は軽井沢の騒がしさもなく、かといってあまり田舎くさくないところが、何度訪れても好きな場所です。
堀辰雄記念館に入ります。現代人のようにあくせく働くでもなく、それでも日々の生活に汲々とせずに暮らせた作家の暮らしは、なんだかスノッブで上流階級の暮らしだなあと僻みたくもなるのですが、不思議とここ軽井沢ならそんなに気にならない。

中山道の時は、この追分を左に行きました。さて北国街道は右に向かいます。
とはいえ、この先はずっと退屈な国道沿いの歩きです。

国道沿いから離れるときに周りを見ると、広い風景が望めます。この日に浅間山はよく見えなかったのですが、爽快さの片鱗は感じることが出来ました。

ここからは、御代田町の中心部の北側の集落を横断します。
まあ、なんの変哲もない住宅街ですが。ツルヤスーパーが有るところがいかにも長野ですね。

ここから小諸までの道もそんな趣がある道でもなく、次第にくたびれてくるところです。そんな時は、道祖神やら一里塚が道中の励みになるのですね、それはたぶん江戸時代の旅人も同じだったと思うのですよね。

新幹線の駅ができた佐久市に比べ、新幹線の通らない小諸は街は寂れたかのように言われますが、中心市街地が寂れるのはどこもあたりまえなので気になりません。ただ小諸の本陣は、どうもずっと改修工事を続けていてちょっと殺風景ですね。
 さて、北国街道の歩きを始めました。まずは上田から善光寺までを歩きたいと思います。

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