#01 細部までこだわりをみせる服作り
こんにちは、こんばんは。
TOCAKUの平野です。
すみませんっ!前回更新してから一ヶ月ほど経ってしまいしました。
今回は、アパレルブランドdaska、そして店舗オリジナルで制作いただいたセットアップについて紹介していきます。
デザイン、パターンから縫製、そして加工までもデザイナー自身が一人で施すアパレルブランド『 daska 』。
チェコ語の”duska(バイオリンの魂柱)”から
*魂柱はバイオリンの表板と裏板を繋げる柱であり、
楽器全体に音を共鳴させる大切な役目を担っています。
「魂柱のように人と人とを繋げて共鳴しあう」という思いがブランド名には込められています。
ひとりだからこそできる手間を惜しまず、細部までもこだわりをみせるdaska。デザイナー杉崎 悟氏の服作りと真摯に向き合う姿勢が洋服の細かなところに表れているブランドです。
デザイナー杉崎 悟の経歴
文化服装学院卒業。小池千枝氏に立体裁断を学ぶ。
舞台衣装制作やブランドアシスタント、渡仏先での経験を元に
2007年ユニセックスブランド「daska」をスタート。
高い技術と豊富な知識を活かし、自身の名義では雑誌での制作解説、
企業の制服や商品の考案、舞台衣装のデザイン制作なども行っている。
*BRANDサイトより引用
今では全国のバイヤーから店舗独自のオリジナルアイテムが展開され、
その店舗ごとの多くのファンから支持されています。
TOCAKUではお店の定番となるアイテムとしてdaskaを取り扱っていき、流行やコレクションシーズンにとらわれない普遍的なモノ、
そして、いつ着ても古さの感じず、傷めばお直しをして、さらに味が増すような服であってほしいと願っています。
定番品を増やしつつ少々のモデルチェンジをしながら、これからお客様に提案していきたいと考えています。
そして、デザイナー杉崎氏の服作りに少しでも共感していただければと思います。
リニューアルする前のオープン当初から取り扱いをしているので、かれこれ10年ほどのお付き合いになる杉崎氏にTOCAKUオリジナルのセットアップを今回作っていただきました。
デザイン、パターンから縫製さらに加工まで手掛けるデザイナー
daskaは一貫してデザイナー自身が全てを手掛けるブランド。
各アイテムのデザイン、パターン作りから縫製、そしてボタンや製品染めなどの加工もデザイナー自身が1点1点全て行っています。
ここまで行っているブランドはなかなかお目にかかれないかと思います。
今回のアイテムに選んだボタンは墨染めを施してマットな仕上げにした木のボタン。
これもデザイナーの自身によって加工されたもの。
ボタン裏の革の通称”力(チカラ)ボタン”による補強も丁寧に1点ずつ手縫いで行っています。
これはよくコートなどに付いている裏側の小さなボタンと同じ役割で、生地のダメージを軽減したり、糸が緩みづらくなるもの。
デザインのアクセントにもなっている主にポケットの補強を担っているフェルト。と、細かなところまで配慮しながら着心地と耐久性の良い服作りを目指しています。
今回、カラー展開としてSUMI(墨染め)、Black、White(パンツのみ)を制作いただき、
墨染めについては、わざとムラが出るように染めて、クラフト感を出してほしいことを要望として提案させていただきました。
これまでご紹介している写真のアイテムはSUMIになります。
納品された実物を見たときに予想以上の仕上がりに大興奮でした!
SUMIはベージュ系の生地に染めを施しているので、カーキに近い仕上がり。
見た目スッキリ、遊び心あるもあるジャケット
ジャケットは全体に細身でスッキリしたシルエットですが、後ろ身頃が広めに取っていたり、アーム部分が曲線でパターン取りしていたりと細身な見た目ながら比較的ストレスなく着用できるかと思います。
普段は見えない襟裏の無数に入っているステッチは、襟元に強度を持たせ綺麗に襟を立ち上がらせることができます。
ボタンを全て留めて襟を立たせば、着方にアレンジがききます。
よく見るとボタンの留め方が一つ一つ全て異なる縫い方になっているという遊び心を感じるところ。こちらも全てデザイナーの手仕事によるものです。
外ポケットが3つと内ポケットが胸元に1つと大容量ものが3つ付いていますので、大きな荷物がない時はカバンいらずのジャケット。
裏地付きなので夏場は暑いですが、コットンリネンの生地で春、秋に活躍できるジャケットです。
太くもなく、細くもない良い塩梅
パンツはというと、股上が深めで気持ちゆったりした作りになりますが、テーパードがかかっているため、見た目はダボつかずキレイなシルエット。
特に斜め後ろから見たシルエットがキレイで先日お買い上げ頂いた方にも好評でした。
ウエストは後ろのボタンで微調整でき、ベルトループもついているのでベルトで調整もいただけます。daskaのパンツはウエストジャストで履くと腰まわりのフィット感がとてもいいです。
ジップはTARONを使用しています。
TARON (タロン)社は世界で初めてジップを発明したアメリカの会社で、古いものではヴィンテージの価値を持ち、愛好者たちから重宝させているほどです。
金具一つでデザイナーのこだわりが垣間見えるところです。
個人的には裾をふたつ折りして、くるぶしが出るくらいで足元軽くして履いてもらう感じが好みですね。
お直しなどのメンテナンスを幅広く行っているブランドなので、安心して長く着ていただけるかと思います。
当店にご相談いただければいつでも対応いたします。
そして “いつまでも着られる服” をコンセプトにこれからも紹介していきたいと思います。
どんな服でも着る人の体型、好みなどによってどうしても似合う似合わないがでてくるとは当然のことで、実物をご覧いただくのが一番良いかと思います。
ぜひ店頭でお試しいただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
ご遠方の方は、オンラインショップでもお買い求めできますので気になった方はぜひともご覧ください。
気になる点や欠品アイテムなどにつきましても対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?