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2021年栃木県魅力度ランキング

今回は珍しくコロナ以外のテーマです。

本日(10/9)2021年版の都道府県魅力度ランキングが発表されました。昨年は最下位という、ある意味美味しい順位だった栃木県の今年の順位は…

最下位から脱出の「41位」でした!

ん〜…。う〜ん…。

正直、微妙…。観光関係の方からすれば最下位かどうかということはとても重要なんだろうけど、一県民から見たら、41位ってたぶん県民ですら3日で忘れそう…。これが「一気に20位までジャンプアップしました!」となれば「おぉ、すごいね!」とも言えるものの、41位じゃどうにも中途半端感が…。栃木県の過去最高順位というわけでもないですし。
それよりもまだ最下位の方が「V2達成!」とまた1年間ネタにできるだけよかったような…。茨城県は「また最下位だよ〜」とネタにできますし。
まぁ、これも僕自身が観光業に携わっているわけでもない立場だからこそ言えるんでしょうけど。

ただ真面目な話、栃木県は本来15〜20位ぐらいにはなるポテンシャルを持っているとは思う。今年のランキングでその順位にある県を見てみると

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都道府県魅力度ランキング2021【47都道府県・完全版】- DIAMOND online より引用

10位の石川県と17位の宮崎県に若干の違和感を感じる。僕自身、両県とも訪れたことがありますし、それぞれに魅力的な場所やものがあるのも知ってますが、ここまでの順位か?というと…。石川県は神戸・姫路城を抱える兵庫県よりも上で、宮崎県は広島市・宮島・尾道を抱える広島県より上というのも…。
正直、石川県は「金沢がある・能登半島もある・なんか魚が美味そう」というイメージしかないし、宮崎県は「マンゴー」のイメージしかない(あとは気候がなんか暖かそうとか…)もちろん石川県は、まず金沢市内に兼六園や21世紀美術館、茶屋街という観光地が多くあり、山代温泉・加賀温泉・和倉温泉や白山といった観光地もあり、さらに加賀友禅や金沢金箔、輪島塗といった伝統工芸品、加賀料理からハントンライスまでの幅広いグルメなど素晴らしいものがありますし、宮崎県には高千穂を筆頭にシーガイア、青島といった観光地、宮崎牛や宮崎地鶏、チキン南蛮といったグルメがあることも充分存じていますが、世間的にはそこまでの強力な知名度はないと思う。それでも石川県は「金沢・能登半島・魚」の3点、宮崎県に至っては「マンゴー」の1点突破でここまで順位を上げている。それが石川県、宮崎県が持つ強力な武器であるブランド力。

一方、栃木県には武器になり得るものがないのかといえば決してそんなことはなく、大正義・日光をはじめ那須高原、あしかがフラワーパークといった観光地、鬼怒川温泉、塩原温泉をはじめとする温泉地、そして食に目を向ければ「とちおとめ」を筆頭にしたイチゴ、宇都宮餃子、佐野ラーメン、とちぎ和牛(大田原牛)と、それぞれの単体の知名度は金沢や宮崎マンゴーと決して引けを取らないものを持っている。ただ「それらが栃木県にある・栃木県の名物」と認知されていないので、栃木県のブランド力という武器には全くなっていない。特に日光に関しては、都道府県魅力度ランキングと同時に発表される市区町村別魅力度ランキングにおいて、日光市は毎年ずっと10位前後にランクインするというめちゃくちゃ上位にいるのに、それが県の方の魅力とは全くリンクしていない。
そのようなことを僕は去年も言っていたのだが、今年の9月に県の調査によってようやくハッキリと示された。

日光東照宮は栃木「知らない」18%  県が調査 (2021/9/9配信 日本経済新聞)

去年最下位になってようやく県が調査を始めたのもかなり遅い気はするが、これが世間一般のイメージだ。栃木県は強力な武器を持つポテンシャルがあっても、それを石川県や宮崎県のように県のブランド力にまで昇華しきれていない。しきれていないというか、全くできていない。それが去年の最下位、今年の41位という結果なのだろう。

この辺のことは県も当然把握している筈だろうけど、最下位を脱出したね、よかったねで終わっちゃったら、また来年も同じことを繰り返すだけだと思う。むしろまだ最下位ならネタになるだけマシで、40位台をウロウロするだけなら誰も話題にすらしない。そうならない為に来年はせめて過去最高順位を目指して栃木県のブランド力向上に頑張って欲しいですね。せっかくこの1年はロケ地誘致にかなり頑張ってましたしね。

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