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負ける人の共通項一覧とその心理、解決策

勝てる手法はいくつもあります。
相場の方向性を見る100MAや200MAなど長期MAとの乖離と収束を見たり、ダウ理論での高値安値の双方切り上げ、切り下げを見たり。。。
フィボナッチを使ったり、値幅を見たり。。。
相場の”行き過ぎ”を表すインジケータを複数組み合わせたり。。。
値幅とローソク足の形、短期足でのダウ転換など。。。

結局のところトレードというのは

何でも良いので『これだ!』というシンプルな手法をマルチタイムで見て

①待つ
②資金管理


この2点で勝ち続けられるようになります。

どの”手法”であったとしても過去検証ではとても効いているし勝てるようにも見えるものです。
ハイレバしてラッキーで稼げることは”手法”さえ決めていたり、ミラトレをしていたらまぁまぁあることです。
しかし、このたった2つのことができず、資産がプラスにならない人が多いのが現状です。
ハイレバで大きな利益としても決してそれは輝かしい夢の第一歩ではなく、
長期間に渡って負け続ける悪夢の第一歩に過ぎないことを忘れないでください。

当記事を通し、
『今のあなたはFXを始めた当初に夢見た金額を掴んではいないどころか、”勉強”と言い訳をして勝った過去にばかり目を向け、トータルの資金を溶かしているかちょいプラス、ちょいマイナスとい事実から目を背けてはいないでしょうか?』

是非とも、見直す機会にしていただけると幸いです。
あるいは、『そういう頃もあったな』と、懐かしんでくださると幸いです。

FXで本当に生き残る人は、夢や理想、他人からの誤った価値観に溺れることなく、社会という現実を見てトレードができています。
つまり、『ハイレバでやれば破産する』ことを知っています。
具体的にハイレバではないというと実行レバレッジは10倍以下です。
こういったハイレバトレードは生き残れないことはOANDAのデータでも出てきます。
OANDAの出来高、ポジションのデータは参考にする一方でこういったデータは参考にしないというのも可笑しな話です。

※FXに回す資産2000万円のうち、10万円の口座を作り、-10万円でゼロカットすることを前提にし、結果的にレバレッジが高くなるという人は別
(実質低いレバレッジで資産管理をしていると言えるため)

本題に入る前に。。。

勝ち続けている人は損切の許容幅を全体の証拠金の2%以内に収めるトレードをしているとよく耳にする機会はないでしょうか?

事実その通りであり、
2%というと、10万円でいうところ、1回の損失額が-2000円
100万円でいうことろの1回の損失額が2万円

このようなトレードをする傾向にあります。  

後述しますが、実は『一回の損切を2%に収めれば良いのでしょう?』と考えるだけの人も危険と言えます。
ハイレバをするために損切幅を小さくする”手法”探しの旅に出かけてしまうことがあるためです。
上下に揺れるチャートの中で、損切幅を小さくすると”勝率が下がる”ということもまた、統計データに出ています。
ここに目を向けないで損切幅を小さくすることばかり考えると結果的に損切貧乏に繋がってしまいます。
極端な例でいうと、
GOLDがほんの短い期間で10pips上下することは普通にあります。
この時エントリーチャンスだからと、何度も-10pipsの損切で-2%になるようにエントリーをしてしまうとコツコツ負けて大きな相場で乗れないということもあるということです。

このように、当記事では、統計データ等に基づく負ける人の特徴リストなぜ負けるのかの理由心理に加えて解決法にまで言及したいと思います。

負ける人の共通項一覧リスト

□損切貧乏
□すぐ建値におく
□完璧なところでエントリーをしようとしすぎる
□焦って待てない
□1トレード毎に見た時、利益よりも損失が大きい
□祈ってしまう
□エントリー前とエントリー後で考えがガラッと変わる
□木を見て森を見ず
□形が似ているか似ていないかの主観判断
□トレード回数が多すぎる

いくつ当てはまりましたか?
きっと『ん?これは違うんじゃないかな。。。?』と思うこともあるかと思います。
是非そう思うものこそ、『こういう考えもあるんだな』と受け入れていただけると幸いです。
過去のギャンブルで上手くいった人程、上記の内容を否定しがちになります。
直近4カ月の履歴を見てみてください。本当に勝てているのでしょうか?

ここでパンドラの箱(過去の取引履歴)開けて確認しちゃってください。

人にとって『現在ある価値観を否定し、新しいものを受け入れること』はとても難しいことです。
進歩とは『矛盾を受け入れ、シンプルに整理された時』に起こります。

今回の内容はOANDAの口座開示データや統計、私の経験や10年以上相場を経験している方との話合いの中で書いているものになりますが、必ずしもこれだけが正解というわけでもないと思います。

しかし、人間同士、遺伝子はほぼ変わらないものです。
だからこそ人間がトレードをした際、負けるパターンが存在します。

暗黒バエという実験が京都大学にありますが、1500代世代変わっても見た目の変化はなし、遺伝情報は5%以下の変化だそうです。
人間が1500代世代となると。。。1世代仮に50年の寿命として7万5000年経っても見た目にも遺伝的にも変化はありませんということを証明しています。

2000年以上前の偉人の言葉は今でも刺さります。
人間ぶっちゃけそんなに変わっていません。
叡智のバトンを世代にわたって積み上げてきているだけです。

だからこそ、

人間が一般的に『コントロールできない』ものを『俺は特別だ!』という考え方のみでクリアできるようにはなりません。

FXはこの4年間流行っていますが、その以前にも実はFXは流行っていました。

当時からダウ理論はありましたし、各インジケータは存在していました。
数年前特別な手法を生み出した気になって調子に乗ったハイレバの人は全員今生き残っていません。
基礎を守り続け、基礎を積み重ね続けた人のみが今なお、そして今後も生き残り続けるのです。
ここでいう基礎とは『理論』『定理』のこと。
基礎とその経験を積み重ねることが人類の歴史を振り返ってみても非常に重要であることが分かります。
人類の科学も『一般化』と呼ばれる『理論』『定理』の積み重ね、その定着で進化しています。

話は逸れましたが、リストの解説をしていきます!

□損切貧乏

これは本当に多いです。
当然に損切りが悪いわけではありませんが、勘違いしてはいけません。
取らぬ狸の皮算用リワードから、根拠もなしに『リスクリワードが1:10欲しいから!』などという理由でリスクを決めるなんてことは以ての外です。

損切貧乏になる理由

原因としては極端に損失を恐れて損切幅を狭くし過ぎていることです。
極端なリスクリワードを短期足の分析で期待しすぎています。
相場は上がったり下がったりを繰り返しています。
自己都合の感覚でこれを決めてしまうとそれは『個人の意見です』
相場を見た大衆の意見ではありません。
もし、大金を運用する会社が『感覚でやって負けました』なんて言い訳をしたとしたらどうでしょうか?資産を預かった機関投資家であれば尚更です。お客さんにぶん殴られることは容易に想像がつくことでしょう。
個人の場合でも同じです。
一生懸命労働で貯めた自分に対して『感覚でやって負けました』というと本当過去の自分に対して失礼です。きっと過去の自分に殴られちゃうと思います。自分のことをもっと大切にしていきましょう!
また、pipsではなく、いくら稼げたかの金額で判断をしているケースがあります。
金額で判断をしていると。。。
⇒純粋なリスクリワードで取れない。
⇒数pipsですぐに決済してしまう。
スプレッドの時点でリワードとスプレッドがそんなに変わらないで決済しているなんてことが出てしまいます。
リスクリワードどころの騒ぎではなくなっているケースに陥りがちです。

解決策

あくまで自己感覚ではなく、理論に沿った損切を徹底しましょう。

そう言われたとしても、我を見失い守り切れない人は多いです。
解決法としては以下の2つです。

1. ロットを張りすぎている
⇒早く資産を増やしたい気持ちは分かるが、ロットを張りすぎているため、『損を恐れて』損切までのpipsを焦りから自己都合や感情で決めてしまっている。本当は相場に合わせて決めなければいけない。

2. 短期足で見すぎてしまっている
⇒チャンスが多ければ多いほど、資産が増えると勘違いしているため、長期足を度外視しているので短期足での根拠が崩れた際、損切りせざるを得なくなる。環境認識をしっかりとした上で短期足でタイミングを計るようにしましょう。

最悪、『環境認識が理論上合っているのだから~』と、資産家のような大きな心を持ち、自分をコントロールできるだけのロットでやってみましょう。
最初から想定していないから焦り、ビビるのです。
人間がビビらないでできる損切幅は一般的に全体の証拠金の1~2%と言われています。

損切り回数が多く、資産が増えない人は試してみてください。

□すぐ建値におく

これも本当に多いです。損切貧乏とも関連もしますが、
よくありがちなのが、建値で切られてから思っていた方向に行くというものです。これも統計的に負けることがこれも言われています。
当たり前の話ですが、逆行したときにすぐちょっとの損失で終わるようにすぐ損切ポイントをエントリーポイントの側に持っていきますか?
100%やらないかと思います。
建値にすぐ置くということは損切りはきっちり守るが、利益となると伸ばさない。損失が出ている時には期待してしまい、利益が出ている時には極端に期待しない。プロスペクト理論でいうところの負けトレーダーの典型的な心理と全く同じです。
結果、根拠もなしにすぐ建値にする人は『じわじわ負けていきます』
手法により、決めたリスクリワードを守れていません。完全無視です。

建値にすぐ置いてしまう理由

最初に手法で損切ポイントを決めているのに建値においてしまうという原因は2つです。

①手法に自信が無い
②ロットの張り過ぎ  です。

解決策

①手法に自信が無い
⇒適切なリアルタイムでの状況を想定した過去検証をしましょう。
最低ロットでも良いので1か月2カ月ルール通りやりきってみましょう。

②ロットの張り過ぎ
⇒ロットを張り過ぎると極端に損を恐れてしまいます。自分のお金の器を知り、自分をコントロールできる範囲でロットを調整しましょう。

□完璧なところでエントリーをしようとしすぎる

『損をしたくない!大金を得たいからロットを張りたい!ロットを張るためには含み損を抱えないポイントを。。。』このように考えてしまう人は多いです。確かにエントリーしなければ負けないけれど、狙いすぎて『エントリーしない理由作り』をし始める人が非常に多いのです。
完璧を追い求めすぎたため、入れない場合は後悔が残り、次のトレードが雑になって負けていく傾向があります。

完璧を求めすぎる理由

『○○pipsを抜いたら得られる利益は。。。?』とリスクを度外視し、万一利益を取れた時のことから逆算してチャートを見てしまっているためです。『エントリーさえ完璧にできれば。。。!』と、取らぬ狸の皮算用をしていることが多いです。

解決策
まず、『相場と利殖は別』ということを知りましょう。手法や分析が完璧でも、利益を残し続ける技術とはまた別物です。しっかりと待つところは待ってルールを守る事と、低いロットでリスクリワードを決めて入っちゃう寛容さ、アバウトさとのバランスを見つけ出すしかありません。

□焦って待てない

相場に対して『このチャンスを逃したらどうしよう』といった人間の心理が働きます。不必要に利益を求めすぎています。
チャンスなんて毎日あるわけでもないし、急騰や急落なんかを見ると『もし、入っていたら~』『~たら、~れば』で物事を考える癖が身についていると言えます。このような『~たら、~れば』の考え方が積み重なって相場で『入っちゃえ』と、過去の後悔による雑念が生まれて、自分を狂わせていきます。
特に急騰中、急落中にエントリーをしてしまう人は非常に危ないです。コツコツ稼いだ利益も一発でドカンとぶっ飛ばしちゃう傾向があります。

焦って待てない理由

『利益が欲しい!』『早く金持ちになりたい!』などという雑念が多すぎることが理由と言えるでしょう。
手法の期待値と華やかな日常生活を送るための期待値が混同した上でトレードをしている傾向が見られます。
何か月、何年勝ち続けているわけでもないのにも関わらず『機会損失』などと『なんちゃって過去検証』『誰かの無責任な意見』で思ってしまうことが原因です。
結果論の三尊や逆三尊を見た直後に大きく動いたからと言ってそれが『取れたのに!くそぉ!』思ってしまう。取れていないのが現実です。
『張り付いていた時間返せ!』と、虚しく過ぎ去った時間を『次こそは取り返さないと!』と思って、伸びてるチャートを掴んだ瞬間にそこが天井、底になるなんてことにまたなってしまう負のスパイラルに陥ってしまっているケースがあります。
そんな簡単にお金が得られるのなら、証券会社の運営は成り立ちません。

解決策

相場は誰かの『そうなって欲しい!』という『主観』で動くのではありません。シンプルな基礎理論の集合意識や経済状況が合わさって動くものです。
ここに、主観で『上だ!』『下だ!』『チャンスだ』と決めつけているということは非常に危ないです。
もちろん上手くいくときはあります。
それ故に『視界を曇らせてしまうのです』
成功体験があるからこそ、事実や現実を受け入れられなくなります。
ギャンブルにハマる心理と同じことがFXでも起きていることをまず理解しましょう。
本来トレードとは、あらゆる可能性を視野に入れた中で『安くで買って、高くで売る』この基礎を守り切ることが非常に重要となってきます。
自分の心理ではなく、相場参加者の心理と手法を視野に入れてトレードをしましょう。
声に出して録音して見て、あとで自分で聞き返してみましょう。
録音データに自分の主観がどれだけ入り込んでいるのか、確認してみましょう。
短期足をエントリーするポイントに該当するまでは見ないということも解決策の一つと言えるでしょう。
張り付いている時間=稼がなければいけない
この公式に陥る人が多いですので、相場に『労働の価値観』を引用しないように気を付けてください。
トレードは労働ではなく、資産運用です!!


□1トレード毎に見た時、利益よりも損失が大きい

利益額よりも損失額の方が大きいと当然に資産は減ります。
よくありがちなのが、そこそこ勝率は良いけれど利確は早まってしまい、損切は守るというケースです。
勝率が良くても、分析通りのリスクリワードを守れず、実質履歴のリスクリワードが1:0.5とかになってしまっている人がこのケースです。
プラスにした時になんとなく分析のリスクリワードを守った気になる人が多いです。『負けていない!』と肌感の勝率ばかりに目が行きがちで実際の利益額はちょいプラスかちょいマイナス、気が付くとコツコツ減らしているなんてことが多いです。

リスク>リワードになる理由

人間の本質です。損失が出ている時には期待をし、利益が出ている時は確実性を取り少しでも良いからプラスにしたい!となるためです。

画像2

プロスペクト理論についてはこのサイトが分かりやすく解説しているので見て見てください。(ピペしておきます。)

https://service.plan-b.co.jp/blog/marketing/11273/

コインを使ったゲームが行われます。参加するかどうかはあなたの自由です。

図1

この問に対し多くの人は「ゲームに参加せず、無条件に20万円を手に入れる」ことを選びます。50万円失うリスクを背負うくらいなら、小さくても確実な20万円の利益を選ぶというわけです。ハイリスク・ハイリターンよりも、ノーリスク・ローリターンを好む人間の心理が働いている典型例です。
・自分都合でラインを引いている

では、こんな場合はどうでしょうか。

あなたは50万円の借金を抱えています。そこに、借金返済を掛けたこんなゲームの話が飛び込んで来ました。

図3

先程とゲームのルールはまったく同じです。しかしこちらの場合は、ゲームに参加することを選ぶ人が多いのです。この2つの例で大きく違うのは、ゲーム参加者が「50万円の借金を抱えている」という状況にある点でしょう。同じ条件でも損をしている現状があるなら、それをどうにか無くしたい!という気持ちが働き、物事の選択にも大きく影響を与える例といえます。

図4

人間には損失回避性という「得を求めるよりも損を避ける」人間の心理傾向があります。損をする可能性を感じた瞬間、必要以上に保守的になったり、リスクに恐怖心を感じたりしてしまいます。

解決策

人間がこの本能に抗うことは手法を身に着けたからと言って容易ではありません。よくこのプロスペクト理論自体は取り上げられますが、解決方法まで言及していることは少ないです。
私なりの解決法をご紹介します。
☆チャートに張り付かない
⇒リスクリワードを機械的に決めたら損切入れてあとはひたすら見ないことが重要です。
見てしまう原因として
①ロットが大きすぎる
②納得した場所で入れていない
③長期足と短期足の方向性が逆行しているところで入ってしまっている
が挙げられます。

環境認識をした方向と一致するエントリーを心がけて後は見ないことを心がけましょう。
見てしまうということは、安心できるエントリーではないということですからしっかりと待つ練習をしましょう。

□祈ってしまう

上がれ!』『下がれ!』『伸びろ!』『頼むから含み損を解消してくれ!』などと祈っている資産家を想像できますか?
利益の出し方を知っている人は祈りません。
逆に利益の出し方が分からない人ほど祈ります。
そして、この祈る人の心理と逆をすれば利益が出るようにFXは設計されています。
だからこそ、祈った瞬間に思惑から外れて逆行します。
稼ぎ方を知らない人の『欲』をエネルギーに相場は動きます。
都合よく利益が伸びないのも相場の特徴です。
結果的に伸びることを『主観』で期待してしまい、握りつぶして損をするということもあります。

祈る理由

お金の器、資産に対してのロット数が大きすぎて感情論で判断してしまっているため。
継続的な利益の出し方を知らないため。
また、方向を決めつけすぎていることも原因と言えます。
『自分は間違っていないはず!』という凝り固まった価値観に縛り付けられ、予想から外れたとしても言い訳を作り続け、ズルズルと負けていきながらも祈るだけとなってしまいます。

解決法

チャートが気にならなくなるようなロット数でエントリーをしていく訓練をしましょう。
手法に対して自信をつけるためのリアルタイムを意識した過去検証を行いましょう。
伸びることをどうしても期待しているなら、エントリーの前に分割決済を視野に入れたトレードをしていくよう心がけましょう。
方向を決めつけすぎないように、長期時間足でどの根拠を参考にするのか、明確かつシンプルな理論を一つ決めてみるのが良いと思います。
私の場合は1時間足以上のダウ理論の高値安値の双方切り上げ、切り下げを見ています。

□エントリー前とエントリー後で考えがガラッと変わる

既に言及はしていますが、リスクリワードエントリーの根拠を決めてトレードをしているのだから、ラインを引きまくったり、色んなインジケータを表示し始めたり、ポジション保有中にジタバタ利確の根拠を探したり、損切ラインよりも手前で損失を押さえようと試みる人は相当数います。

何故やってしまうのか?

結局のところ、
①待てなかった
②ロットが大きすぎた
③リスクリワードが悪いところでつい入ってしまった

これらの理由です。

解決策

今までに言及してきた解決策を守った上で
『エントリーした後は損切ラインを入れてチャートを見ない』
これを徹底してみてください。

□木を見て森を見ず

これも非常に多いです。
やはり、手っ取り早く資産を増やそう=短期足のハイレバトレード
という安直な考え方に至る方が多いことが原因かと思われます。
マルチタイムフレーム分析で見ることを知っており、長期足で分析ができているつもりになっていても人間は自然と”集中”してしまうものです。
そうなると、我を忘れてしまい『ついうっかり』やらかしてしまうものです。

木をつい見てしまう原因

やはり、エントリーするからには損をしたくないと人は考えます。
短期足はコロコロと目線が変わります。
この動きを追っているうちに集中し始めてしまい、翻弄され気づいたときには我を忘れてしまいます。
そして、短期足を追いかけているうちに『スキャルだから』と言い訳をしてエントリーしたくなってしまうものです。
チャートに集中して張り付くと疲れます。
疲れて労働をした気になってしまい、投資のはずが労働のように『疲れた分』『時間をかけた分』と、対価を自然に求め始めてしまうものだからです。それゆえにハイレバトレードになることも多くなってしまいがちです。

解決策

時間足を1時間、短くても15分足までとしてみましょう。
チャートが大きく動く時間は

東京市場が始まる前後
ロンドン市場が始まる前後
ニューヨーク市場が始まる前後


がほとんどです。
特にニューヨークタイムが多いです。
この時間以外は自分を見つめ直す時間にしたり、遊んだり仕事に集中したり読書をしたり自由な時間を楽しむことが理想です。
投資のメリットは『自由な時間』です。
遊んでいて見逃す分には、『遊んでいたから』と割り切れます。
張り付いていた時間が長ければ長いほど、見逃してしまった時のストレスは多大なるものになります。注意しましょう。
張り付いているのは最早労働と言えます。

□形が似ているか似ていないかの主観判断

『過去のこのチャートに似ている!』と現在の波の形と、過去の波の形を比較して期待値を勝手に高めているように感じる人がいます。
しかし、相場の原則は『安いところで買って高いところで売る』です。
似ることは当然にあります。
しかし、大事なことは理論通りなのかどうかです。
こういうのを『パッと見テクニカル(笑)』と巷では呼ばれていると聞きました(笑)
環境認識やレートが違えば当然意味合いは変わってきます。
形が似ているだけで全く同じでもありませんので、確かな根拠にはなりえないのです。

パッと見テクニカルをしてしまう原因

明確な手法、シンプルな理論の構築がなされていないこと
①の検証不足 
です。

解決策

一度たりとも完璧に同じレートで完璧に同じ形は付きません。
その形が何故できたのか?の根本的な解決方法を知らない限りは継続的な利益を上げ続けることはできないかと思われます。
例えば有名どころでいう三尊/逆三尊の形、ダブルボトム/ダブルトップ、ローソク足の形の一般的な手法でも必ず条件が付いているはずです。
『高値圏』『安値圏』という文言が、
また、大事なことは何故その形になったのかです。
この意味をしっかりと勉強しましょう。
ダウ理論を掘り下げた先に答えが書いています。

□トレード回数が多すぎる

手法がたくさんあればチャンスが増えると思っている思っている方に多いです。
早く効率よく資産を増やすためには『エントリー回数を増やすしかない!』という理想論に陥りがちですが、そんな頻繁に相場にはチャンスはありません。そんな頻繁にチャンスがあって資産家でもない人が稼ぐことができるのなら、証券会社は運営をやってられません。
そして、手法が多すぎることによる非常に大きな問題点があります。
①決済根拠、損切根拠が矛盾し合ってしまい、一貫性のあるトレードにならないため、リスクリワードをコントロールできない
②過去検証が煩雑な結果論ばかりになってしまい役に立たない
といったものです。
エントリーの根拠が多すぎて複雑化して来ると、自然にご都合手法を作り出して損切りラインを伸ばし、利益を伸ばさずすぐに決済してしまうということが起こり大きく資産を減らす事故を引き起こしてしまいます。
そうなると、損切りラインを伸ばし、利益を伸ばさずすぐに決済してしまい、利益が増えないので、何度もポジションを取ってしまい負ける悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
特に、『損失分をエントリーの回数で賄おうとする』行為は厳禁です

トレード回数が多くなる原因

何度も言及している通り、『手っ取り早い利益』を相場に求めすぎてしまっています。

解決策

社会におけるお金の価値、流れを勉強し直しましょう。
シンプルで普遍的なロジックを持ち、一貫性のあるトレードを心がけていきましょう。
負けた金額が大きいとつい『取り返そう!』とポジポジしてしまいがちになります。そもそも『取り返そう!』と思うようなロットでトレードすることを控えましょう!

まとめ

今回の内容を振り返ると

1.お金稼ぎに近道はない
2.人間は自分をコントロールできないものであるので、コントロールできる範囲を見つけていこう

です。

目先のお金が欲しい人ほどこういう”つまらない”話は目を背けることでしょう。
ハイレバを推奨していない理由として

『お金を手っ取り早く稼ぎたい!』と思う人は人間の99%以上に当てはまる共通事項でしょう。

だからこそ、『この心理を利用して何とか儲けられないか?』と考えているのが証券会社です。このようにしてFXは誕生しています。

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本質上、客の負けが証券会社や3年以上生き残れるプロトレーダーの利益となる構造になっています。
ハイレバレッジの取引所が人気ですが、人が抗えない『お金を手っ取り早く稼ぎたい!』人の心理に合っているからこそ、効率の良い儲かる運営ができています。

ハイレバをどの証券会社も推奨しているのは、決して『お客さんに稼ぐチャンスを与えて幸せになってもらおう!私たちのお金を配ろう!』なんて考え方ではなく、
『お客さんがハイレバをすると溶かすことは統計学上知っている。稼ぐチャンスを与えているという名目でこの心理を利用し、継続的な売り上げを上げよう』これが本音です。

僕は、私は、『こんなバカじゃないし、手法があるからこんな負け組ではない』と思っている人がいれば、『この事実に早く気づきFXを始める前に抱いた理想と、現状を比較してみましょう』

予定通りに歩めていますか?
理想に近づいていますか?


夢に浸っていつまでも酔いしれているのも良いと思います。
これも一種の経験です。
私が、20代前半の頃はハイレバで大きなお金を手にしたこともあります。
結局無くなりました。
無くなった理由は2つです。

大金を手にした後に

1.社会的なお金の本当の価値に気づけなかったため
2.コツコツ稼ぐ技術が構築されていなかった


です。
特に2番、このやり方が体に染みついていない状態でトレードをしてこのやり方で稼ぎ続けられる道理はないということです。
今できないものが、急に将来できるわけがないのです。
昨日、今日できない人が明日から毎日やろうとしてもいきなり人が変わったようにできないのと同じです。

ハイレバでやりたい気持ちは本当によくわかります。
ですが、それではいけないのです。

レバレッジがでかいと自分を見失う。これは訓練で中々何とかなるものではないです。しっかりと自分自身と向き合って負けの原因を探ってみましょう。

Fin






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