浜田省吾と僕と、ギターと act-0008

文化祭

初の大舞台はギターを練習してから約一年後 中学3年の時、文化祭であった

思えばその一年前 文化祭にて生演奏を間近に観たことが僕のギターへの興味、弾いてみようってなきっかけであったから一つの目的として最初にして最大の場だった

中学の文化祭なので各教室にて展示などと云う形ではなく体育館に全校生徒が集まり観覧する
文化系に分類される他の部がどれほどあったのか?よく覚えてない
あとは各学年の代表として合唱や演劇が催された

合唱と演劇は各学年ごとにコンクール形式で一位、二位を決められ、各々その2つずつが文化祭にて披露される

その年の僕が所属していた組は合唱、演劇でも出場権を獲得していたのでクラブでの出演を併せて3回のステージを踏むことになった

一年生の時は観覧者として、二年生では生徒会執行部のスタッフとして、三年生では出演者として それぞれの立場を堪能することになったのは偶然だったけど とても幸運なこと
いまでもそう思う

開催の前 数日前の放課後 会場である体育館にてリハーサルもやらせてもらった
ソロパートを弾くのでコンタクト式ピックアップを買ってクラブの備品ギターに装着した
そのピックアップからのジャックを体育館の舞台床にあるマイク端子に接続
それまで完全にアンプラグド、アコースティックな状態でしか鳴らしたことないギターに安物とは云えピックアップが繋がっていて
それにまた、アンプやPAシステムに無縁だったのに僕が弾いたフレーズが体育館に響き渡った
体育館ではバスケット部だったかな?部活の練習中
その練習してるメンバの数名が舞台を振り返った
おーーー!俺のギターが聴かれてるんだ!

そして、当日
イントロは無事にこなせたものの間奏の最後だけ少しモタってしまった
あ、やってしまった
でも、大崩れした訳でなし出番として披露した二曲は まあ無事にやり終えたと思ってた

終演後にクラスメイトから「最後のところ、チョットだけミスったやんな」と言われたのはショックとか悔しさとかそんなことよりも
ちゃんと聴いてくれてたんや、ってことの方が大きかった
まだ、周りにそんなふうにライブや生演奏なんてのをする人が居なかったのもあるだろう
でも、友人が それも、その彼達とは音楽のことなど話題にするようなことも無かったのに

因みに、ほぼ全校生徒が強制的に参加させられてる場だけに
僕のライブ活動に於ける最大観客数はこの日のこの演奏の時
未だにこれを超えてないと思うから
ま、音楽を生業にするなんてのは僕には無理だったんだろう

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