浜田省吾と僕と、ギターと act-0011 フルアルバムを聴いて

愛の世代の前に(実聴)

買って持って帰り プレーヤーで聴いた
レコードがかけられるターンテーブルと内蔵されたラジオのみ アンティークな佇まいのプレーヤー
勿論、針をそっと落とす
オートでかけてくれたり 終わったらアームが戻ったりもない

針を落として無音部のあと
A面一曲め タイトル曲のイントロ
ギターのリフ、浜田さんの声
え?なに?これ?

ロックな楽曲なんて ほぼ聴いたことがなかった
その時までに聴いた中でロックだと分類出来るのはKISSのLOVE GUNだけかな?
それに日本語でロックをしてるなんてのが想像の枠外

歌詞も凄くて…
所謂、ポップス(クラシックや伝統音楽以外の意味)ってのは男女の恋愛 つまりは好きだ、嫌いだ、別れた、愛してる… ってのを色んなシチュエーションで歌うものと認識してた
憎しみは憎しみを呼び怒りに依って裁かれる、一瞬の光と共に
そんな歌詞が存在してた!
それを日本語で、ロックなメロディ、演奏、音で作られてる

そのまま、A面を聴きB面へ 一気に聴いた
やはりラブソングと分かる歌詞もあったし曲調もバラードっぽかったり サウンドもアコースティックだったり
でも、タイトル曲を含めて ロックらしい、まさにガツンときた曲だらけだった
独立記念日、十代の高校生活ってのは 高校と云う監獄に囚われてる オレ(歌の主人公)は歯向かってるんだけど…
メジャーセブンスコード(当時はまだコードの仕組みもをらなかった)を使ってテンションを利かした曲調 ボーカルは掛け合いしながら場面が進行していくラストショー
高校入学して間もないガキには理解の範疇を超えていた恋愛模様のモダンガール
のちにロックの詩人ってな呼ばれ方を浜田省吾はされるんだけど、まさにその表現がぴったりなラブソング 愛という名のもとに、陽のあたる場所
曲をバックに踊るってことすら想像もしてないけど これがダンサンブルナンバーってものらしい、土曜の夜と日曜の朝
シングルカットされた、悲しみは雪のように と 同様に冬曲、センチメンタルクリスマス
アルバムラストが重く苦しい雰囲気の、防波堤の上

買って手に入れて しばらくはヘヴィローテーションしてた
一回聞き終わっても また その一曲目から聞いてを ひょっとしたら3回も4回も繰り返していたかもしれない

ジャケ買いしたアルバムをこんなに聴き込むことになったのも偶然が幾つも重なってのことだけど それでも、こうして聴いて聴いて聴いてを繰り返したことは その後のハマり方を決定付けてしまっていたのかもしれない

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