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気持ちはずっと”プロデューサー”| お仕事日記

こんにちは。とべちゃんの頭の中を書き残すnoteです。

私は仕事を通じて得た気づきや学びを「お仕事日記」と言うジャンルで書き残しています。今回は、約2年間の韓国生活で、数カ月間だけ経験した「プロデューサー」の仕事を通じて得た学びを書き残します。よろしければお付き合いください。

キッズチャンネルのプロデューサーから人事へ出戻り、広報を兼任

私は新卒で食品メーカーの営業と人事を経験し、韓国留学&ワーホリをしていました。2年ほどの韓国生活では、YouTubeなどの動画サイト向けのキッズチャンネルの運営に携わりました。最初は出演者として、その後、動画の企画・演出を行うプロデューサーとして、1年弱仕事をしました。

そして現在(2020年)は、企業のマーケティングをご支援するベンチャー企業で、再び人事の仕事をしています。1年前から広報も兼任しています。

キッズチャンネルのプロデューサーと人事・広報。一見、全く異なる仕事ですが、最近は自分の仕事の進め方について、「プロデューサー時代に培ったものが活きているな」と感じることがあります。

1.扱うものを深く理解し、スポットライトのあて方を考える

「これの良さってなんだろう」

おもちゃを使った動画の企画を考える経験から、対象の持つ良さや持ち味を考える視点が身につきました。

説明書通りに遊ぶ、正面から撮影する…それだけでは面白い動画は作れませんでした。そこで、面白さを考えるために、扱うおもちゃについて調べるようになりました。どんな目的で、何が新しく、画期的なのか。

そうやって調べてみると、同じ女の子向けのお人形でも「リカちゃん」と「バービー」、「ぽぽちゃん」と「メルちゃん」は違うのです。(マニアックな例ですみません笑)扱うおもちゃが持つルーツや特徴を知ることで、企画で打ち出すべきこと、メッセージが変わってきます。

また、扱うものを深く理解すると、それだけ愛着もわき、好きになります。どんなものにも意味や良さがある。だから、世の中に伝えるべきポイントをいかに見つけ出すか、そしてどう伝えるか、これが企画者としての腕の見せ所だと感じていました。

今は、会社の広報において「この会社の良さってなんだろう」、採用面談において「相手の才能や持ち味はなんだろう」、育成やマネジメントにおいて「相手が輝く役割はどこだろう」と自分なりに考えて、判断や対応をしているように思います。

2.演者を通じて具現化する

動画の台本を書く経験を通じて、頭の中にイメージしたシーンを具現化する難しさと面白さがわかりました。

自分でやるなら簡単にできることも、出演者という他者を通じて再現するのはとても難しいことでした。とにかく思い通りにいかないのです。

そこで必要なのが「伝える」という作業でした。そして伝えるには、何をどのようにすべきか、「具体的」にする作業が必要であることもわかりました。

いつ、どこで、誰が、何を、どのように、言うか/やるか、なぜそれをあなたがやるのか、それによってどんな結果を期待するのか。細部に渡るまでイメージを膨らませ、具体的な台本を書く。一生懸命考えて書いた台本通りの作品ができたときの達成感はとても大きいです。

この経験から、人事や広報の仕事においても、担当者(責任者)としてストーリーを描く、他者を通じて具現化するということができるようになったと思います。

人事で採用活動をするときも、広報で社外に向けた情報発信をするときも、自分一人で完結する仕事はほとんどありません。必ず他者の協力を必要とします。プロジェクトマネージャーのような立場で、多くの関係者と関わりながらミッションを推進することもあります。

仕事をお願いする相手には「よろしくお願いします!」で丸投げせず、「なぜあなたをキャスティングするのか」、「目的とゴールは何か」、達成するために「何をどうしてほしいのか」、そのために「どんな台詞を言ってもらいたいか」出来るだけ具体的に伝えることを意識しています。

3.画面にこだわりと責任を持つ

「動画制作って侮れない!」と印象的だったのが、小さな気の緩みが画面を台無しにするということです。

テーブルクロスの裾のシワや汚れ、黒い衣装についた小さなホコリ、背景やレンズに映り込む不要なもの…日常生活では気にかけなくて良いものが、作品の世界観を台無しにすることがあります。撮影時には気づかずOKを出したものの、編集後の動画を見て後悔することがありました。

撮影時のチェックでは、メインとなる出演者の動きや台詞に問題がないか、全体的に撮りたいものが撮れているかに気が向きがちで、細かな所に意識が向かないことが原因でした。

こうした悔しい経験から、

・全体から詳細まで冷静に見極める目を持つ

・限られた時間で正しい判断をするために正解のイメージを持つ

・忖度せず、空気を読まず、妥協を許さず、時間の許す限り何度もやる

という学びを得ました。

自分が引き受ける仕事、プロジェクトの最終的な完成度を決めるのは、その仕事に向き合う自分の本気度なのだという気持ちを持てるようになったのは、この学びがあったからだと思います。

・・・・・

2020年の執筆時から、さらに時が経ち、現在は2022年。私の役割はマネジメント業務が圧倒的に増えました。マネジメントとしては、ダイヤの原石であるメンバーをスターに押し上げて行くことが今の私の楽しみです。執筆時は通り過ぎたプロデューサーという仕事から得た学びを回顧していたのですが、今は再びプロデューサーである自覚とこだわりを持って仕事をしている気がします(笑)

韓国でたまたまプロデューサーという名前の役割をいただいただけだったはずが、今となっては、プロデューサーであることが私のアイデンティティの一つのような気がしています。

人生、何があるかわかなくて面白い。

どんな自分に出会えるか想像つかなくて面白いですね〜

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

다음 너트에서 만나자!안녕~

とべちゃん: )