ももたろさん。メモ
― あのね、私、故郷に帰らないといけないの
「えっ…どうして?急にそんな」
― 知らないの?あなたの国、戦争を始めるのよ
「戦争……」
― ここに残りたかったけど、お父さんが決めたことだから
「そっか…それじゃ、仕方ないよね…」
― ねぇ、1つお願いがあるの
「お願い?」
― 生きて
生きて、お願い
「…もちろんだよ!僕が死ぬわけない」
― きっと、きっとだよ
死なないで
もしかしたらもう、私はこっちには戻ってこないかもしれない
それでも、生きてて、お願い
「もし君が戻ってこなかったら、僕が迎えに行くよ」
― …わかった。私待ってるからね。ずっと待ってる
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