ある保安隊員とある元男子高校生の話

「『あそこにいいケツしてる子がいる』って言って、許される男と許されない男の違いってなんなんだろうね」
「…どうしたんですか突然」
「安心しろ通常運転だ無視しろ」
「ひどいよお前さん〜たまにはくだらない話のってよ」
「くだらないって分かってんのかよ」
「くだらないけど気にならない?」
「まぁ確かに気になりますね」
「広げんな…」
「でしょー?違いってなんなんだろうね」
「やっぱりイケメンかそうじゃないかとかですかね」
「あと好みかどうかだろ」
「あーなるほどね」
「イケメンでも好みじゃなけりゃ、言ったら嫌がるだろ」
「ってことは逆にイケメンじゃなくても好みであれば許される…ってことですか」
「…さぁどうなんだろうな…えっあんのかそんなこと」
「どうなんですかね…」
「ねえ、俺が言ったら許されるかい?」
「……」
「許されるかどうかの前に似合いすぎです」
「だな」
「なんだそらどういうこと?」
「言ったときは俺がお前を殴るって話」
「ですね」
「暴力反対!じゃあ諒が言ったらどうなのさ」
「諒さんは…フラグですね」
「フラグ?」
「あ〜…わかるよ食べちゃうんだろう」
「俺をなんだと思ってんだ」
「狼?」
「ふざけんなハイエナ」
「二人とも獣なんですか」
「お前はウサギだからな笑ってる場合じゃねぇぞ」
「真顔で言わないでくださいよ」
「そんな侑人くんが言ったらどうでしょう」
「…心配する」
「そうだね心配するね」
「なんで俺だけ」
「だってウサギだからな」
「ウサギは肉食べないから」
「俺ウサギじゃありません」
「安心しろ、ウサギだからってすぐには食わねぇよ」
「だから真顔はやめてください」

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