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街の喧騒から離れて感じたこと

 ここは、ブナ自生北限地帯の北海道黒松内町です。
 毎年中秋の名月を含む3日間この地で催されるスターギャザリングに、今年も参加してきました。黒松内は天気の移り変わりが激しい場所で、天気予報ではほぼすべての日に傘マークがついていましたが、初日の晩に少し時雨れた程度で、用意していた傘の出番はありませんでした。ミラクルな仲間たちが集うこの催しは、いつもこうなんですよね。ということで、その名月がこちら。

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 画像は荒れていますが、素晴らしい月が微笑んでくれました。

 名月の下では、焚火を囲ってワンドセレモニーが行われました。

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 パチパチと薪が燃える音をバックに、ワンドマスターがセレモニーを執り行います。そして各々がワンド片手にそれぞれの願いが叶うように祈ります。祈るといっても、実際には自分の魂(スピリット)に誓っているようなものなのですが…。そうすると、「なんということでしょう!」。

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 セレモニー直後、月の周りには大きな輪が現れました。


 黒松内町 南作開にある「ぶなの森自然学校」。ここがスターギャザリングの会場です。「作開小学校」としてのお役目を終え、今は体験宿泊施設として第2の人生?を歩んでいて、私たちに自然のやさしさ、厳しさ、そして大切さを教えてくれています。

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 今年のスターギャザリングは、賢人たちによるトークやセミナー、ミニコンサート、自然の下でのヘアーカットなどが行われました。招かれた賢人は、みなその道の超一流のプロで、詳しくは「賢人の木は魔法使いの森に生えている」(サンジェルマン出版)に登場(寄稿)している方々です。なお、この本は9/28と9/29に行われたAmazonキャンペーンのカテゴリ部門・オンデマンド部門のダブル第1位を受賞しています。興味のある方は是非Amazonでご購読を。


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 最終夜は、ウィッカーマンを燃やして天に願いや感謝を届けました。

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 すべてのプログラムが終わっての帰り道。「待ってました」とばかりに、雨が降り始めました。時には雨も必要ですね。水は生命の源ですから。


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 街の喧騒から離れて過ごした2泊3日。必要最小限の文明の利器は使いましたが、自然の中にどっぷりと体と心を浸してリフレッシュしました。
 上の2枚の写真は、黒松内に向かう途中で撮ったものです。(札幌方面から余市を過ぎたあたりの日本海側の海岸線です。)

 黒松内の豊かな自然に触れて感じたこと。
 私たちは「自然」がないと生きてゆけないこと。時には猛威をもって、目に見える形で人間に警鐘を鳴らすこともありますが、それをも上回る恩恵を私たちに与えてくれています。自然災害は、目に見える形で発生しますが、「文明災害」はどうでしょう?
文明は人の暮らしを便利で豊かなものにしてきましたが、必要以上に便利になってはいないでしょうか?
必要以上に自然のバランスを壊し続けていった結果、私たちは何を被っているでしょう?
必要なエネルギーを確保するために、自然界では生成しえない「猛毒」ともいうべき放射性廃棄物。そこから出される放射線は、残念ながら見えない恐怖となっています。

 黒松内の隣町の寿都町。ここも豊かな自然と豊富な水産物の水揚げで有名な町です。今、この町では「高レベル放射性廃棄物の地層処分に向けた実地調査」問題に揺れています。
 目に見えない放射線。私たち「生きもの」にどれだけ影響を及ぼすものか、研究され始めてからたかだか100年弱。一方、高レベル放射性廃棄物の放射能の半減期は10万年単位ですから、地層処分をしてしまった結果どんなことが起こりうるのか、未知に等しいですよね。

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 この豊かな自然を、何世代、何十世代、何百世代にわたって伝え残し続けるために、今私たちが「やっておかないといけないことは何か」を考え、行動することが大切だなと感じた3日間でした。

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