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眠さと眠れなさ

両者拮抗している。(鍔迫り合ってる)。どちらにも肩入れするつもりは無いけれど、ただ漠然と甘いものが食べたくなったので布団からでた。(眠れなさの勝利だ)。
アイス食べた。グリコのカップアイスのなんか。抹茶とバニラ。(おいしかった)。

さっきまでVRCを落として、完全に寝る気でいた。
なんなら直前までVRC上で10分くらい寝てた。フレンドと話していた。気がつくと書置きが一通。退出履歴が6分前に。やっちゃった…。だからちゃんと寝ることにした。

結果はこうだ。こうしてnoteを書いている。何がいけない?窓の外が眩しいから?アロマディフューザーの120分とつけられたLEDが眩しいから?横にスマホがあるから?たぶん、ぜんぶ。瞼を積むれば眠たさだけは溜まって行くけれど、寝れそうにない。

こんなときは、なんとなく寂しい。こんなときは、誰もいない。こんな夏の深夜は誰もいない。誰もいないというのは、どこかにいる誰かに失礼だけれど、結局僕はその人には会いに行けないから、いないことにするしかない。誰もいない。

夏の夜ってどうしてこうも、じめったくてどんよりしているのかしら。(いつの夜もじめったくてどんよりしてたような気もする)。夏の夜そのものの寂しさと、夏の夜にいるという寂しさは別物だね。もう、夜じゃないね。みるみる太陽が登るけれど、僕は今日何をしよう。そういえば、買ってから、ついぞやってないゲームがたくさんある。積んでるゲームもある。列挙したらキリがない、時間が足りない。静かめな絶望。現代は物が溢れすぎている。

というか今聞いてるこの曲よすぎ。きいて

そもそも僕はゲームをやっている場合なのか?いや、いやいやいや。そういうことは考えないでおこう。やめよう。やめてくれ。考えた瞬間頭が痛い。(今になって思い出そうとしたのはなんだったか)。そういえば中国行きのビザは取れなかった。この夏中に予約が取れなかった。(諦め)。今は来る日に備えて中国語を勉強している。日本人相手には、それはもう自信満々に、中国語を話せるふうに振る舞うけれど、実際に中国人とか台湾人に会ったらロクに喋れない。言ってることが聞き取れない訳ではない。言いたいことが出てこない訳ではない。それでもなんだか喋れないでいる(たぶん、自信)。

いやだ、いやだいやだ。ほんといやだ。きっと嫌われてる(なにに?)、もうおそい。取り返しはつかない(なにが?)。やらなければよかった聞かなければよかった(なにを?)。であわなければこんなに苦しむことはなかったのに(だれが?)。さっきからSpotifyが広告で遠回しに寝ろと言ってくる。子守唄ばかり紹介してくる(やめてよ)。指図しないでよ。君は誰なの(だれって、だれ?)。なんで僕に話しかけてるの(別に話しかけてはない)。なんだか、(向こうからこっちを見てる感じが不気味だ)。こっちはそちらが見えないのに。

夏は本当に、雰囲気だけの季節だ。一時期、毎年の夏にはソルティライチを飲もうと決めてたことがある。一昨年くらいかな。夏だけはソルティライチを飲もうって決めてた。後になってソルティライチを飲んだ時に、そういえばそんな夏があったねえって、懐かしみたいから。僕は人工的に懐かしさを手に入れようとした。結局気づいたらやらなくなった。同じ自販機の別の飲み物にハマったような気がする。何かがあることなしには、思い出せない夏の思い出。結局今していることは、全部懐かしさのための手回しにすぎないのかもしれない。

僕はただきみに生きてほしいかな。楽器が弾けなくたって絵が書けなくたって、きみ自体が芸術なんだ。スポットライトなんてなくていい。五畳半で踊って。目をつむってもまだ眩しいきみは、眠たさと似てるんだね。狭い狭い巾着のなかでゆれよう、互いにぶつかりあいながら軽快な音を奏でようよ。ね、Lapwingチャ…

かわいいね…かわいいね…。でも最近は身の回りにLapwingが増えすぎてちょっと気まずい。可愛くはできたけれど、まだ気に入る改変ができてない。表情むずすぎ。

VRCを始めてからまことに、寂しくあることが怖くなった。前までどういうふうに過ごしていたかなんて、まるで思い出せない。君たちは僕を狂わせた。でもたぶん、自分から狂いに行ったというほうが正しい。

そんなふうに、Twitterなんて始めなければ僕は通知が来ないことを虚しさを知ることはなかったし、Discordを始めなければ通話に誰もいないことの寂しさを知ることもなかった。VRCを始めなければ、一人の時間がこうも退屈に感じることも、なかったのかもしれない。誰かと話しているということが、自分の存在を証明しているかのように思う。誰かが存在しないと、自分がこの世界から消えてしまったかのように感じる。(あまり良くなさそうな兆候)。

VRCをやっていて一番内省的というべきか、しんみりというべきか、えをいわれない感情に襲われる時がある。それは朝方に挨拶周りしてる時。当然のように、みんな寝ている。おそらく、VRを着けたままで。

ロードが終わって、部屋に入った時の、あの静けさといったら。普段なら足を踏み入れば聞こえるはずの喧騒がどこにもなくて。聴こえてくるのはいびきか、動画プレイヤーか。あるいはなにもないか。みんなキャンプファイヤーみたいに身体を重ねていて、右の膝を折り曲げている。QVPenを探して、ささっと書き置きをするとき、まるで僕だけが全部を見ているような気分になって、とても寂しくなる。いや、寂しい。というのは、少し違う。あえて表現するならば、寂しい。ほんとうは、こう。別に一緒に寝たいわけでは無い。
そういえば小さい頃、僕の母親も立派に昼夜逆転した生活を送っていた。僕は昼下がりにベッドで丸々母を眺めて、いつ起きるのかと待っていた。今その事を思い出した。だからどうした。いやなにもない。 

寂しさは猫だと思う、形のない猫。気まぐれにやってきて僕の胸に住まうよ深い深いところの箱へ乗り込んで。出来れば香箱座りでいてほしいな。ぷすっと前足と前足の間に指をいれたい。出来ればもっと深くつっこんで、懐の暖かいところに指が届いたらうれしい。でもきっと逃げてしまう。そうだね。僕たちはいつでも写真になれるんだね。カーテン越しに見る曇り模様の空はただ白いそれだけで曇りだと分かって青ければそれは晴れだった。真夏のエアコン昼になると効き目が弱い。一番効いて欲しい時間なのに。きみはそうして僕をいたぶるんです。僕がいちばん君を必要としている時にきみは僕の言葉を聞いてくれない。ごめんね。ごめんね。本当はきみを、僕は必要ないと思ってしまったのです。きみがなくても生きていけると思ってたのです。君の息吹が、初めから私の中にあったかのように思ってしまったのです。
夏色って、なんの色?なんか、深い青。真昼の、どちらかと言うと、頭のてっぺんの、つむじを照らしている空あたりの青さ。いちばん大気が厚そうなところの青さ。春色は薄い透明なピンク。随分と前から、気づいたら文字と匂いには色が付いていた。近頃は抱きついたフレンドにその場に存在しない匂いが想起されて、その匂いの色も出てくるようになった。アバターにつられているのか…?要検証。
記憶にも匂いがある。秋は浅いグレーに似た茶色。数字の3は黄色。小学生時代フラッシュで遊んでいた時の思い出は不味いイチゴミルクティーのにおいがした。最近になって、青とか緑とかを見て、やっと、ありのままの光を見ることができるようになった気がする。そんな予感。
昨日は星を見た。久々に夜に出かけた。お持ち帰りのオムライスを手に引っ提げた。相変わらず夜も眩しい街だけれど、ぽつぽつ星が見える。僕の友人もそこにいるといいな。まだ誰も、星になっちゃいないけれど。できれば、友達には永く生きてもらいたいけれど。そううまくは行かない。せめて星になってくれればいいのにね。それとも、僕の友人は死んだって星になれない魂なの?

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