ドラマ避け

テレビ好きの人間だとネットで名乗ってから早2年半、テレビをガッツリと見始めて早10年ほど。
それでも、これまでほとんどと言っていいほど見ていないジャンルがある。(別にあってもいいが)
それがドラマだ。
最近はTVerがかなり普及したことによって各テレビ局がドラマの枠を増やし続けているが、ここまで増やしていることに正直未だ戸惑っている。
少し前まででは考えられなかったことなのかもしれない。

これほどドラマが世に増えた理由はSNSで話題になれば、大抵ヒット作と言われるようになるという確固たる構図が出来上がったことでヒット作が前より出やすくなったからであろう。
最近で言えば「VIVANT」(TBS、日曜劇場)や「silent」(フジテレビ)などが挙げられる。
SNSでの盛り上がりがさらに加速し、社会現象となった作品となる場合も多々ある。
上記の2つも社会現象と言えるだけの影響力を持っていたように端から見ていただけでも思う。
それでもドラマは見なかった。見た方が流行りに乗れるし、人生がちょっと楽しいものになるはずとはわかっていながらも…
見ないというか見れない理由としては2つあるので、ざっと紹介させていただきたい。

1つ目 感情移入を過剰にしてしまう

大抵のドラマ(見ることが少ないが映画も)にはいわゆる「悪役」「ライバル」が出てくる。
そういう人がいるからこそドラマが盛り上がり、話が進むので必要不可欠な存在ではある。
しかし演じる人の迫力やリアリティーが直に伝わるので、相手に言うイヤミが俳優が素で言っているように聞こえたり、相手を陥れるためにやることが素でやっているように見え、イライラや怒りが込み上げてきてしまう。
それでイヤミを言われた方に同情し、悲しく悔しく思ってしまう。

他には 恋愛系ドラマでよくある男女間の「すれ違い」。「違うって!相手が喜ぶのはそっちじゃない!」「今すぐ(彼女を)追いかけて!」とすぐに思った挙げ句、たまにテレビに向かって喋ってしまうことがある。端から見ればヤバイ人だ。言ったって届かないことです。
これに関しては出てくる俳優さんの演技力がスゴいことが大きな要因(別に悪いとかじゃない)。「外国に比べて日本の俳優が~」とか言う人もいるんでしょうけど、まだまだ日本の俳優界は捨てたもんじゃありません。

2つ目 現実主義が働く

ドラマの世界では現実とはかけ離れたことがよく起きている。
ドラマという"創作物"の1つなのだから当然のことだろう。
それがドラマの"ミソ"である。
ただそれにもツッコミを入れたくなってしまう。

昔から新聞やテレビでニュースに触れ続けていることで自分は現実主義の人間になった。社会の厳しさや不条理なことを将来の夢を持つ前に知ってしまった。だから今「夢は叶うもの」と言われても「叶えるためのお金は?」「自分の置かれている環境をどう打破するの?」「周りになんでもある都会にずっと住んでたらそう思えるよね」というような疑問やイヤミが続々と浮かんでくるような面倒な人間だ。それでいて好奇心もない。どうしようもない。

だから現実では思いがけないことが起きるドラマ(見ることが少ないが映画も)にさえもイチャモンをつけたくなる。描かれているのはドラマの世界であって現実社会とは違う世界観だから少々強引な部分があったとしても当然良いのだが…


ドラマがテレビを支える大事なコンテンツの1つであることは間違いなく、今も昔も大衆から圧倒的支持を受けている。そしてSNS時代の今、視聴率ではない目に見える形で反響がよく分かるようになったことでドラマの勢いが加速している。この先もこの勢いは続くだろう。
そんな中でも私のようにこの現象についていけてない自分のような人間がいる。自分が面倒な人間であることは自負しているが、そういう人はそういう人なりにテレビの楽しむのみ。
テレビがいい方で盛り上がるのはテレビ好きにとって嬉しいことで、他のジャンルもさらに盛り上がるようになればもっと嬉しい。SNS時代もテレビはSNSを活用しながらテレビなりに頑張り続けてもらいたい。

長々書いて最後に一言。
私のことが嫌いになってもドラマのことは嫌いにならないでください!!

というわけで長文、駄文をお読みいただきありがとうございました。
「スキ」等のリアクションお待ちしております。



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