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睡眠と病気の関係

🔲認知症

・睡眠不足になることでアミロイドβと呼ばれるタンパク質の老廃物が脳内に蓄積され、脳の記憶、思考に問題が生じアルツハイマー病の原因になる

🔲脳の老廃物の排出方法

・脳と脊髄にある脳脊髄液が脳の動脈周囲の動脈周囲腔を伝って脳に入り、静脈周囲にある静脈周囲腔を通って脳の外へ運ばれる
・上記のプロセスで脳の老廃物を洗い流す。このプロセスは睡眠中に活発になる

🔲睡眠時無呼吸症候群

●睡眠中に10秒以上呼吸が止まる
・高血圧、糖尿病、脳梗塞、心疾患につながる
 ・ステージ3が現れにくくなる

原因

✔︎空気の通り道である気道が塞がる
 ・首回りの脂肪、舌の大きさが原因
 ・舌が垂れ下がり、軟口蓋が垂れ下がる
✔︎治療法
 ・寝るときに鼻から空気を送り続ける(CPAP療法)
 ・空気を送ることで強制的に気道確保

・脳卒中、糖尿病、昼間の眠気につながる

いびき

・舌の根本と軟口蓋が垂れ下がり気道が狭くなり空気の流れに抵抗が生じて喉が振動し、いびきを発する

🔲仮眠について

✔︎15〜20分がベストだと言われている
 ・理由:15〜20分だとステージ2の状態で目覚めるのですっきり起きることができる
  ・30分以上寝るとステージ3に入り長い睡眠が必要になり、不快な目覚めになる。

退屈だと眠い理由

・側坐核という領域にあるアデノシン受容体という神経細胞がアデノシンを受け取ると眠くなる
・退屈じゃないときはドーパミンが分泌されドーパミン受容体がドーパミンを受け取る
・アデノシン受容体がアデノシンを受け取るとドーパミンの働きが阻害され眠くなる
・カフェインはアデノシンと形が似ているのねアデノシン受容体と結合し、アデノシンと同じ働きをする

🔲徹夜開けに目が冴える理由

・朝になると体内時計の働きで覚醒シグナルが強くなるため徹夜開けでも目が冴えている
・しかし、眠気は蓄積されたままなので長期的な睡眠負債を招くきっかけになる

🔲ナルコレプシー

●突然の眠気に襲われる病気

原因

・オレキシンという覚醒を維持したり、覚醒と睡眠を切り替える脳内物質の欠乏 
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・オレキシンを薬として投与しても分子が大きいので脳まで届かない
・オレキシンと同じ働きをもつ分子の小さい化合物を投与することで脳内に届ける

入眠直後にレム睡眠が生じたり中途覚醒したりする
●情動脱力発作という喜び、笑いで感情が変化するときに筋肉が脱力発作する発作が起きやすい


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