過去から現代のデリヘルの歴史を振り返ってみる。
同業の皆様お疲れ様です。
今年も残すところあと少し、6月からnoteを書き始めてまだ半年ではございますが沢山の反響をいただいて大変感謝しております。
閑話休題
約20年前、一世を風靡したデリヘルを始めた方の中で、今も変わらず営業されているお店は全国でどのくらい残っているでしょうか?多分、いや間違いなく8割以上のお店が辞めたり潰れているのではないでしょうか。
デリヘルブームが到来してからは徐々にお店や女性の数が増えていく中で、日本の人口は減る一方なので利用するお客様の数はそれに伴って増えるわけではありません。
ただ、当時デリヘルを始めた方は笑いが止まらないほど儲かった時代があるのは事実です。
後ほど詳しく書いていきますが、その時代の単価は今の倍近くで広告宣伝費なんて今の10分の一程度、回転率も6~10なので、そりゃあ儲からないわけがありませんw
昔は現行のセルシオやベンツで送迎してるオーナーさんをよく見かけてました。
そしてお店同士による広告合戦の始まり
昔はネットも浸透していないので雑誌の四分の一くらいの広告に載せておけば電話も鳴っていましたが、集客合戦が始まると四分の一から二分の一ページ、二分の一から一ページ、見開きと各お店が広告量を増やしていきます(ページ数が多ければ多いほど前のページに載せる為)
紙媒体が終わってインターネットの時代がきてからは、限定枠や限定バナーの取り合い、いかに他店より上位に表示させるか、目立たせるか、本来は宣伝目的なはずなのに一時はお店同士の意地の張り合いみたいになってましたね。
空枠が出た時に抽選会が開かれることがあったくらいです。
ま、今思うとそれも媒体の戦略のひとつだったのでしょう。
広告会社もデリヘルが儲かってるのを知っているので強気の商売で最初は3万円くらいだった広告宣伝費が気付けばウン十万~ウン百万の広告宣伝費になりました。
オークションマーケティングの始まりですね。
次に始まったのが価格破壊と詐欺店
他店より一件でも仕事を多く取ろうと価格を下げ始めますが、それを見た他店もそれよりもっと価格を下げ始めそれに便乗してしまった方たちはどんどん自分の首を絞めることになりました。
デリヘル全盛期の味を占めてるオーナーさん達は、利益がどんどん下がってくるのを理解しながらも一件単価が良いビジネスなので他所より1,000円くらい下げても2,000円くらい下げてもという感覚で下げ始めます。
一件1,000円でも月に1,000件で月100万なので年間1,200万円
当たり前の単純計算ですけどこれを理解せずに価格破壊を起こしてしまったのです。
当時60分20,000円くらいが相場だったのに今では60分10,000円を切るお店が沢山存在します。
それでも集客が見込めないので今度はミラー店(一人のキャストを複数店に在籍させる)が増え始め、振替店(存在しないプロフィールを立ち上げて全くの別人を派遣させる)も増え始めました。
A店でB子ちゃんを呼んで、翌週にB店でC子ちゃんを呼んだらA店のB子ちゃんが来た、D店で20歳スレンダーのE子ちゃんを呼んだら40歳くらいの巨漢のキャストが来たなど滅茶苦茶なことが起こり始めます。
本来はお客様に楽しんでいただいて、お店の利益に繋がるというwin-winな関係なはずなのに、手段を択ばすお店が利益を上げることだけに必死になってしまったのかもしれません。
弱肉強食の時代に突入
力(資金力)のないお店はどんどん潰れ、大手グループの傘下になるお店が増えてきました。
今は昔みたいに多少の資金では運営を続けることが出来なくなって、少々の広告宣伝費では他店に太刀打ちできない時代です。
そこでお気付きでしょうか?まんまとオークションマーケティングの波に乗ってしまったからこの様な状況になってしまったのです。
オークションマーケティングに頼り過ぎてしまい「個」の力をつけてなかったので、ポータルサイトという土俵でしか戦えない、そこに乗っかるしかないという状況に陥ってしまいました。
各媒体さんは新規獲得の入り口にはなっているので陥ったと言っては失礼かもしれませんね。
余談ですが、先日の記事が某大手媒体の会長さんの目に止めていただいたらしくグループLINEで晒されたみたいです。
アクセスの高さが異常だった謎が解けましたw
これから先、コロナを乗り越え時代を生き抜いていくためには必ず「個」の力が必要になります。
「個」の力=他力に頼らなくても行き抜けれるくらいのファンを自社に集めていくこと。
他力本願ではなく、いわゆる自社のプラネットフォームを確立することをしなければなりません。
今後の風俗業界は、現状より悪くなることがあっても良くなるということは無いと言っても過言ではないでしょう。
近い将来、インボイス制度になった時には今なんて比べ物にならないくらい恐ろしい状況になることは言っておきます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
いただいたサポートは保護猫達のご飯代や病院代に使わさせていただいております、ありがとうございます。https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/248Q8L73R85BU?ref_=wl_share