ADHDにオススメのスケジュール管理

ゆる~~い仕事術

発達障害は時として「すごい才能がある」「突出した能力がある」と語られがちです。ADHDと診断されてからの歴は浅いですが、ネットで転がってるような発達障害をテーマにした記事は「好きなことを伸ばせ!!」とか「やりたいことを見つける方法」とかばっかで、そんなのもう分かってんだよ!!!と辟易としてしまいます。そんなの一般人にも言えることで、発達障害が全員好きなことや得意な分野で職人や研究者になれたら苦労しません。

僕が求めているのは、グレーゾーンの狭間で日夜戦っている社会人や、ADHDと診断されても会社で何とか生き残ろうとする人のための仕事がもしかしたら上手くいくかもしれないちょっとしたコツとか、明日これ試してみるか~と思えるような徒歩で楽々超えられるハードルの低い方法であって、そういうことじゃわけです。もっと地に足が着いた仕事術を知りたい!!!

だから「普通の人と同じレベルで効率よく働く」なんてとんでもなく高いレベルじゃなくて、「続かなくてもいいからやってみるか」くらいのゆる~~く試せる仕事上のヒントをまとめてみました。

仕事の締め切りが守れない

僕は「締め切り」という言葉が大嫌いです。25年間、締め切りを守ったり、守らなかったり、ほとんど忘れたりしながらダラダラと生きてきました。ADHDはどうやって締め切りを守っているのでしょうか?

もちろん自分なりに計画を立てて、段取りが立てられるようになるのがベストですが、我々はできない。特に「忘却能力」がずば抜けて優れている我々は、締切りそのものを覚えていても、どうもギリギリまで動けない。

ADHDに多いとされるのが、追いつめられると急に集中しだして、一夜漬けで何とかしてしまうタイプです。これの何がヤバいのかというと一種の成功体験ができてしまうということです。「追い詰められれば何とかなる」という誤った認識が染みついて、締め切り間際になるまで仕事を進めない習慣ができてしまいます。これは締め切りが頭によぎっているのに、何にも手をつけてないという焦燥感がモヤモヤとあって、精神衛生的にも非常に良くない。

カウントダウン方式で残り日数を知る

では、どうやって締め切りを守ればいいのでしょうか?私は締め切りの視認性を上げることだと思っています。ADHD、締め切り守らない問題に関しては、ADHD特有の「時間感覚が実感しにくい」という性質が原因だとされています。これは先の見通しを上手く立てられず、衝動的に目の前のことを優先してしまう先送り傾向にもつながっています。

時間感覚が乏しいと、自分にどの程度時間が与えられているのか、上手く実感できません。

例えば、8月31日までの仕事があったとします。今日が7月末だとしたら、あと1か月あるからなんとかなるだろうと思います。私なら、この1か月を1年に感じるくらいには時間的余裕のある仕事だと感じます。それくらいガバガバの時間感覚です。残された時間の実感が湧かないわけです。

しかし逆に、追い詰められればやる気が出てくる(焦りが出てくる?)性質を利用すれば、先送りせずにできるのでは?と考えました。つまり、スケジュール管理をするときは、締め切りまでの残りの日数を記すわけです。

僕は「日単位」や「月単位」の大きな仕事に関しては、フリーウェアの「インフォメーション」というスケジュール管理ソフトを使っています。予定ごとに「あと〇日」という表示でスケジュールを教えてくれるソフトです。

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予定の一つ一つに休日や祝日を入れたり入れなかったりといった細かい設定もできますし、パソコンがスタートアップした時に自動で立ち上がるようにも設定できます。

また、終わった仕事についても、しばらくの間は表示してくれるので締め切りを万が一忘れても、思い出すことができます。

スケジュールは一元管理すること

こういったスケジュール管理のソフトはスマホのアプリでもたくさんありますが、個人的に結構大事だな~と思うのは、「可能な限り一元管理すること」です。

メモ帳とスマホと手帳とパソコンにそれぞれスケジュールを書いていくと、高確率でそのどれかに抜け漏れが生じたり、メモ帳自体が紛失したりします。そのリスクを減らすためにも、なるべくスケジュールを記したツールは一元管理するのが大切です。

そして、締め切りが発生した時点で忘れないうちに書くこと。地味にこれも大事。

ちなみにスケジュール管理アプリのオススメの使い方は、仕事関係のタスクだけでなく、公共料金、家賃の支払い、友達と遊ぶ約束といったプライベートの予定もまとめて一つにぶちこんでしまうことです。これも一元管理をするためです。

細かく分類するのはスケジュール管理ではなく、タスク管理であって、予定の名前を見ればどんな用事だったか思い出せるレベルのものでいいと思います。

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