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九州大会男子結果

6/15・16で九州大会が行われました。

◉最終結果

優勝 福大大濠 (福岡)
2位 福岡第一 (福岡)
3位 九州学院 (熊本)
3位 柳ヶ浦 (大分)

※大濠の6月九州大会優勝は2016年以来8年ぶり
※この大会の結果により福岡県のウインターカップ出場枠が1→2へ
※優勝した福大大濠はインターハイの第1シード獲得(のはず)


◉大濠トロージャンズ試合結果

○1回戦○
福大大濠 100(29-8.14-10.30-12.27-24)54 沖縄水産

○2回戦○
福大大濠 93(20-23.19-9.35-14.19-8)54 川内

○準決勝○
福大大濠 103(35-18.20-17.26-16.22-18)69 九州学院

○決勝○
福大大濠 69(22-12.15-18.21-8.11-16)54 福岡第一


◉決勝戦 大濠vs第一を振り返る

決勝戦のカードは大濠vs第一になりました。
ここまで新チームになってからの対戦では大濠が全て勝っていますが、ここ数試合では点差を詰められる試合もあり、決して侮れる相手ではありません。
また、この試合で勝った方がインターハイの第1シードを獲得します(のはずです)ので、負けられない戦いです。

◼︎大濠ベンチ入りメンバー


◼︎大濠スタメン
4  勝又 (2年)、8  渡邉 (3年)、10 榎木 (2年)、13 湧川 (3年)、14 高田 (3年)

★大濠決勝戦得点 ※手計算のため相違あるかも
8   渡邉 22得点
7   見竹 11得点
13 湧川 11得点
10 榎木 9得点
14 高田 7得点
15 サントス 4得点
9   伊藤 2得点
19 本田 2得点
4   勝又 1得点

●第一ベンチメンバー


◼︎第一スタメン
10 宇田 (3年)、33 宮本聡 (2年)、34 ムサ (2年)、35 宮本耀 (2年)、39 藤田 (2年)

★第一決勝戦得点 ※手計算のため相違あるかも
34 ムサ 13得点
10 宇田 12得点
宮本聡&耀 10得点
39 藤田 6得点
45 マサンバ 6得点
77 八田 4得点
21 石井 3得点

○1Q○
試合は序盤から大濠がリードする展開になります。
大濠は湧川くんのスリーに始まり、渡邉くんの積極的なアタックからファールをもらいフリースローで得点していきます。
そして1Q残り5分で渡邉くんのスリーが決まり大濠が流れを掴みます。
第一は1年生留学生のマサンバくんのミドルなどで追い上げようとしますが、大濠はサントスくんのレイアップや、見竹くんのスティールからの1人速攻など、速い展開での得点が目立ち、1Q残り3分で点差を10点に広げます。

○2Q○
第一のムサくんのドライブが決まりスタート。
大濠も湧川くんのドライブでファールを誘いフリースローで得点します。
しかし第一はザイオンくんの連続得点が決まり、残り8分で5点差まで追い上げ、大濠がタイムアウト。
ここで大濠は渡邉くんのドライブで得点、しかし第一もザイオンくんのミドルが決まり再び5点差。
ここから両チーム互いにシュートを何本か外し、得点動かず。残り7分を切ったあたりで、第一がボールをファンブルし、それを大濠湧川くんが拾い速攻に行こうとするところを、第一ザイオンくんがファールで止め、これがアンスポを取られてしまいます。
このフリースローを湧川くんが2本とも決めて7点差に、残り5分あたりで渡邉くんのドライブとリバウンドからゴール下を決めて、点差を再び10点に広げます。

5点差まで追い上げ、大濠のオフェンスの流れが良くなかった時間帯に同点近くまで追い上げたかった第一ですが、追い上げきれず、逆に点差を戻されてしまいました。残り2分半で大濠は湧川くんのノールックパスからの伊藤くんのゴール下で点差を11点差に広げて、第一は2度目のタイムアウト。
ここから第一はムサくんのバスカン、ザイオンくんのドライブなどが決まり、7点差まで追い上げて2Q終了。

○3Q○
榎木くんのスリーが決まりスタート。
残り9分でこの試合のハイライトの1つである、湧川くんのプットバックのバスカンが決まります。これはマジでヤバかった。そして高田くんのスリーも決まり14点差に。
後半の出だしで大濠が一気にギアを上げて突き放します。
第一はたまらずタイムアウト。
しかし流れは変わらず、残り2分切ったあたりで見竹くんのスリーなどで点差をついに20点に広げます。

○4Q○
ディフェンスの強度を上げてくる第一。
大濠は落ち着いてボールを回しながら攻めていきますが、なかなかシュートが入らず。ここで、第一は八田くんのドライブが決まり反撃ムードに。
しかし大濠は渡邉くんのスリーで21点差に戻します。
そして第一のミスから高田くんの速攻レイアップで23点差とし、第一は後半2回目のタイムアウト。
ここから第一はディフェンスで頑張って大濠のシュートミスを誘いますが、オフェンスでもなかなかシュートを決めきれず点差を縮めるには至りません。

そして残り4分半にこの日の1番のハイライトの渡邉くんのボースハンドダンクが決まります。
第一は早くも最後のタイムアウトを使います。
そして残り3分半で第一のミスから大濠の榎木くんがそのままレイアップに持っていき、この日最大の26点差が付きます。

残り2分半で渡邉くんが交代でベンチへ。
最終的には69-54の15点差で大濠が勝利しました。

◉決勝戦 大濠vs第一の感想

これまで苦しんできた第一のゾーンですが、この日はしっかり対策が出来ていたのかなと思います。
ある程度慣れてきた部分もあるのでしょうか。
この試合でも大濠の方がリングにアタックしていましたし、序盤からそのプレーでしっかりとファールをもらえていました。
序盤にファールがかさむと、どうしても潜在的には積極的にいけなくなるので、立ち上がりに少し消極的になったところで、点差を二桁まで持っていけたことは、有利に試合を進めるには有効でした。

そして試合を通して大濠のリバウンドがかなり安定していたなと思います。
これは何といっても渡邉くんの存在が大きくておそらくこの試合でも20リバウンドくらいしてる(数字出てないので、完全に適当ですが、それくらいの印象はある)と思います。そんな渡邉くんや勝又くん・サントスくんのインサイド陣にリバウンドの意識が高いこともそうですし、それ以外の選手もリバウンドの意識高くて、特に高田くんがいる時はリバウンドに絡んでいる印象あります。
とにかく全員がリバウンドの意識が高いことは今年のチームの特徴ですね。

またオフェンスでも渡邉くんの存在感が凄かったですね。
ゴールにアタックすることもそうですし、この日はスリー2本にドライブも何本かあり、極めつけはあのボースハンドダンク。
第一戦のここ数試合はゴールに嫌われていて、なかなか得点が伸びていなかったですが、この試合は両チームTOPの22得点。さすがです。

そして大濠はしっかりクリエイトして打っているシュートが多かったのかなと思います。
渡邉くんを始め、湧川くんや高田くん・見竹くんと、点を取れる選手は多いので、全員がボールをシェアしながら、シュートをクリエイトしていました。
当たり前のことですが、「良いシュート」を多く打てたチームがより多く得点するのがバスケットボールです。
大濠は多くの選手がボールをシェアし、オールラウンドにプレーしながら、ズレを作って攻めていくチームですので、この日もそれが出来ていたと思います。
その中で違いを作れる選手が3人(湧川くん・高田くん・見竹くん)いるというのが、今年のチームの最大の強みと言えるのではないでしょうか。

対する第一はガードとセンターが長くボールをシェアしながら、フォワードがピンポイントで絡んでくるバスケだと思うのですが、この試合では苦しいシュートが多くなってしまい、良いシュートを打てた本数は大濠よりも少なかったのかなと思います。
シュートを決めきれなかったというより、良いシュートを打てなかったという印象です。
その中で、ザイオンくんのオフェンス能力が徐々に開花してきているのかなと思います。
留学生以外では唯一ゴール下で勝負が出来る選手なのかと。彼のゴールに向かうプレーがもっと増えれば良いなと思いました。
そしてもっとオールラウンドなプレーも見たい選手ですね。

この両チームは新チームになって公式戦では6回対戦し、全て大濠が勝ちました。
しかし簡単に勝ったわけではなく、試合のたびに出た課題を次の試合で克服し、勝利を掴むということをずっとやってきました。
これまではある程度は第一戦に勝つためにやってきた部分が大きいのですが、これからインターハイに向けては全国の強豪校に勝つためのベクトルに変わります。
しかし「激しいディフェンスに対する強度」や「ゾーンアタック」など、これまでの第一に勝つためのベクトルを通して成長できた部分もかなり多いので、これまでの物も活きてきます。
これは第一も同じだと思います。

今年は地元福岡インターハイ。
プレッシャーはあると思いますが、これは対戦相手も実は同じで、インターハイで地元のチームと対戦することほど嫌なことはありません。それが福岡なら尚更だと思います。
しっかりと準備をして思い切ってプレーしてほしいですね。

そしてこれも当たり前のことなのですが、これからはどれだけチームとして纏まれるかだと思います。
これは試合に出ている・出ていない、学年は関係ありません。チームの中での自分の役割を1人1人が果たせるかだと思います。
チーム全員で勝利を勝ち取りましょう。

インターハイの組合せは7/7(日)に決まります。
発表されたらまた書きます。

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