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セントライト記念 枠前展望

セントライト記念は3歳限定の重賞であり、主に牡馬クラシック最終戦である菊花賞のステップレースとして行われます。

3歳限定の芝重賞は7月頭に行われるラジオNIKKEI賞以来であり、ここに出走してくる馬は毎年のように「春の実績馬」vs「夏の上り馬」という構図です。

結論から言えば、ここで狙うべきはシンプルに「春の実績馬」です。

まず、セントライト記念の出走馬を「前走が春の馬」「前走が夏の馬」に分けて成績をみてみると、前者の成績が良いことがわかります。

【近10年セントライト記念:出走間隔別成績】
●中10週以上(前走が春)
8 - 7 - 10 - 57 / 82
単勝回収率 99%
複勝回収率 89%

●中9週以内(前走が夏)
2 - 3 - 0 - 60 / 65
単勝回収率 18%
複勝回収率 14%

夏にレースを使わずに出走できる馬(=前走が春の馬)は、春の時点ですでに賞金を獲得できた実績馬です。

一方で前走が夏の馬は春の時点では賞金が足りなかった「夏の上り馬」であり、結果的にセントライト記念では春の実績馬にかなわない結果になっています。

中でも近年のセントライト記念で特に目立つのが、春のクラシック路線組の好走です。

【セントライト記念好走馬】
2022年

2着 アスクビクターモア(ダービー3着)

2021年
1着 アサマノイタズラ(皐月賞16着)
2着 ソーヴァリアント(弥生賞4着)
3着 オーソクレース(ホープフルS 2着)

2020年
2着 サトノフラッグ(ダービー10着)
3着 ガロアクリーク(ダービー6着)

2019年
1着 リオンリオン(ダービー15着)
2着 サトノルークス(ダービー17着)

2018年
1着 ジェネラーレウーノ(ダービー16着)
3着 グレイル(ダービー14着)

この結果だけ見ると「ダービーで大敗した組の巻き返しがみられる!」とも考えられます。

しかし、実際にはダービーからセントライト記念に出走する馬の多くがダービー大敗組なだけであり、春の時点の序列がそのままセントライト記念に反映されているだけです。

というのもダービーで好走した馬の多くは神戸新聞杯に出走し、さらに強い馬は古馬混合重賞の毎日王冠に出走します。

わざわざ中山芝2200mという特殊条件のセントライト記念に出走する馬は少なく、結果的にダービーで敗戦した組になるというカラクリです。

しかし、大敗組といえどもダービーはダービー。
同世代の約7000頭のサラブレッドの内、出走できるのはわずか18頭。
競馬関係者であれば誰もが出走したいと思うダービーだからこそ、大敗組であっても潜在能力は世代上位の評価になります。

また、世代上位の能力を持っているのは何もダービーに出た馬だけでなく、皐月賞はもちろん、クラシック前哨戦の弥生賞や青葉賞、2歳時点のホープフルSで好走できた馬も同様です。

そもそも「夏の上り馬」というのは夏で急成長した馬を意味しますが、春の時点で実績を出していた馬も同様に夏で成長していると考えるのが妥当です。

しかし夏の上り馬“だけ”が急成長し、春の実績馬を逆転する!と都合よく考える人も多いので、夏の上り馬のオッズが下がりやすい傾向に繋がるのです。

以上から、シンプルに春の時点で世代上位であった実績馬、特にクラシック路線組を評価するのが最もリーズナブルといえるでしょう。

今年のメンバーの中ではダービー2着のソールオリエンスはもちろん、展開不向きでダービー9着だったシャザーン、ホープフルSを勝利したドゥラエレーデはここでもチャンスありと見ています。

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