【スプリンターズS】枠前展望と各馬解説
昨年までのスプリント界では逃げてペースを作る生粋のスプリンターが出走していました。
近年でいえばモズスーパーフレアやビアンフェ、ワンスインナムーンが出走しており、レース前半から飛ばしていくHペースの競馬を作り出しています。
そのため、スプリンターズSは毎年のように差し馬の好走が目立っていました。
昨年こそ強い先行馬が順当に好走しましたが、一昨年は最後方からグランアレグリアとアウィルアウェイが馬券内に入り、その前の年もタワーオブロンドンがしっかりと差し切って勝利しています。
しかし今年のメンバーを見てみると、上述のような快速の逃げ馬は存在しません。
出走予定馬の前走における、最初のコーナーの通過順位を並べてみると、逃げ先行馬がかなり手薄であることがわかります。
逃げ馬という意味ではテイエムスパーダがいますが、さすがに斤量が増え、格上挑戦ともなれば快速のスプリンターというにはやや心もとない印象。
それ以外でもこれといった逃げ馬はおらず、どちらかと言えば前走で10番手以下を走っていた差し、追い込みの馬が目立っています。
そもそも競馬は前に行った馬が有利な競技です。
それも距離が1200mしかないスプリンターズSにおいてはより顕著なはず。ここはセオリー通り先行するであろう実力馬から素直に買うのが良いと考えます。
具体的に人気所では最もゲートが速いメイケイエール。
穴馬では降格ローテに該当するダイアトニックにチャンスありと見ています。
【各馬解説】
メイケイエール
ただでさえ着差のつきにくい芝1200mの重賞で、前走のセントウルSは0.4秒差&レコード&上がり最速の圧勝。着差を0.4秒以上つけて上がり最速で芝1200mの重賞を勝利したのはロードカナロアやストレイトガールといったG1馬が該当しており、普通に走れば能力は最上位。
気性面の不安はつきまとうも、近走の走りができれば圧勝しても不思議ではないだけに切ることはできない。単体での妙味は薄いが、現実的な的中率を考えた際に本馬を絡めた上で期待値の取れる券種を選択するのがベターか。
シュネルマイスター
初芝1200mというのはデータ的に買いになるが、本馬はゲートが遅いタイプ。マイルでも中団~後方で競馬をすることが多く、今回も後方からの競馬になりそう。
降格ローテの定義に当てはめても、前走1600m以上→今走芝1200mの場合、前走着順がいいほど回収率も悪く、人気する分リスクが大きい。
例年以上に逃げ、先行馬が少ないメンバーからも展開は向かなそうで、人気するならリスクが大きい。
ナムラクレア
前走、北九州記念は結果的に上位は内を通った馬が独占したレース。ナムラクレアは大外8枠からのスタートで距離ロスがあったし、何より直線では前が壁になりスムーズでない競馬で3着なら能力は高い。
2走前の内容からもスプリント路線では全く底を見せていないタイプで、スタートも本来は速い。今年のような絶対王者不在のスプリント路線であればいきなり通用しても不思議ではなく、2人気であれば拾いたい気持ち。
ナランフレグ
高松宮記念はイン突きでやや恵まれた面があっての勝利。前走の安田記念は距離延長でメンバーレベルが高かったので見直し可能だろう。
ただし今回は先行有利の展開になりそうだし、差しが決まりやすいのは中山より中京。条件的には買いではなく、それでいて4人気なら魅力には思えない。
ウインマーベル
前走のキーンランドCは結果的に内がぽっかり空いたことで、上位は内を通った先行馬が有利な流れ。そのため2着とはいえ評価はできず、むしろヴェントヴォーチェ相手に完敗している内容からもここで通用する能力は示していないと考えるのが妥当。戦績的にも人気しそうであり、期待値も薄そう。人気しなければ素直に拾う。
ヴェントヴォーチェ
前走のキーンランドCはぽっかり空いた内を突く神騎乗での勝利で、やや恵まれた面はあった。
とはいえ2走前のアイビスSDは詰まってしまう不利があったし、3走前の函館SSは揉まれていいところなかった。
何より4走前の春雷Sはかなりの好タイムで突き抜けたようにポテンシャルは高く、同舞台で行われるスプリンターズSであればいきなり通用する可能性は十分ある。
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