今すぐ使える!“風向き競馬予想法”
※2020年3月18日AM6:00 早見表を修正しました。
※2020年3月24日PM23:20 風向きを知る方法を追記しました。
どうも、とうけいばです。
突然ですが皆さん、競馬予想をする際、風の影響を考えたことはありますか?
競輪では他の選手の後ろを追走することで風よけにしていますね。
一般的に風による抵抗のことを“抗力”といい、スピードが速く、大きな物体ほど抵抗を受けることが知られています。
馬は競輪選手よりも速く、非常に大きいため、風により大きな抵抗を受けていることが考えられます。
そこで今回は「競馬における“風の影響”」を説明していきます。
※本コラムは“とうけいば”個人の見解であり、コラム中にでてくる他の予想家の意見と一致するとは限りません。
1, 競馬において風向きが影響した例
はじめに、実例をお見せしましょう。
2020年3月15日に行われた中山12Rを例に考えます。
この日の中山は午後から最大風速約5~7メートルの南風が吹いていました。
※気象庁HPより引用
中山における南風は直線追い風。
後述しますが直線追い風は差し有利の風になります。
結果は1~5着まで完全に差し決着。3連単は99万4270円と大荒れになりました。
これだけの大波乱になっても、事前に風向きを見ていた人は当てやすかったレース。実際、政治騎手で有名な予想家『樋野竜司』さんは事前に中山12Rの予想を公開しており、風向きの考察をふまえて見事的中しています。
他にも、2019年の函館2歳Sを逃げ切ったビアンフェ。この日は直線が強い向かい風。差し馬不利の風なのでビアンフェが逃げ切り、2着には不利ながらも差してきたタイセイビジョン。
その後、タイセイビジョンは重賞を勝ち、G1でも2着に入ったのは、風を考慮していれば予言できていたことでしょう。
☆ポイント
・風向きから予想して結果を残している予想家もいる!
2, 風による抵抗 : “抗力”ってなに?
風向きが競馬において重要なことがわかりましたね。
それではここから、風向きについて詳しく説明していきます。
皆さんは風による抵抗を受けたことはありますか?
例えば自転車に乗っているとき、向かい風が強いとなかなか進みませんよね。
この風による抵抗のことを“抗力”といいます。
よく“空気抵抗”という言葉を耳にしますが、これも抗力と同じ意味です。
“抗力”は流体中を移動する物体に働く力のことで“D=1/2ρSCV^2”で表されます。すなわち、物体の「表面積(S)」と「速度(V)の2乗」に比例することから“速くて大きな物体ほど抗力を受けます”
これを競馬において考えてみます。
向かい風を強く受ける馬は抗力により無駄なエネルギーを消費します。一方、前に馬がいると向かい風を受けにくいため走りやすくなります。
(※競技用語でスリップストリームともいいます。)
また、先ほど抗力は速度の2乗に比例することから“速い物体ほど抗力を受ける”と述べました。
競馬において最も速い区間は最後の直線になることが多く、すなわち向こう正面よりも直線の風向きが重要になります。
また、物体は加速する際にエネルギーを多く消費します。これも次章で使いますので覚えておいてください。
☆ポイント
・馬も空気抵抗をうける!
・速いときほど抗力を受ける。よって直線が大事!
・加速する際に多くのエネルギーを使う!
3, 風向きによる有利、不利
風向きが競争能力に影響しそうだ、ということが前の章でわかりました。
それではさっそく、具体例とともに風向きの影響を説明したいと思います。
また、これからの説明は覚えなくて構いません。最後の章で「早見表」を作成していますので、そちらを使えばすぐに脚質の有利不利はわかります。
なので「へぇ~そうなんだ。」くらいで読み進めてください。
3-A:直線が追い風の場合→差し馬有利
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