函館SS 枠前展望
函館SSは函館開催の開幕週で行われるため、スピードのある馬に注目がいくレース。
特に1200m路線で逃げていた馬が前で残るレースを想定しがちですが、データ的にはむしろ距離短縮ローテの好走が目立つ重賞の一つです。
昨年の函館SSもマイル路線から距離短縮ローテになったナムラクレアが勝利。
2年前は変則開催の影響で札幌なので度外視すると、2020年以前の過去10年で馬券になった馬30頭中、半分の15頭が距離短縮馬です。
そもそも芝1200mは低レベルメンバーになることが多く、相対的にHレベルになりやすい芝1600m以上からの短縮ローテは好走率および回収率ともに優秀なローテです。
加えて函館競馬場はスタートから上り坂になるコースであることが、この傾向に拍車をかけています。
スタート後上り坂のコースは
①テンが遅くなりやすく、スピードのない馬でも馬群についていける
②仮にテンで争った場合、前半面でのスタミナロスが大きく差し決着になる
といった特徴があります。
上り坂でペースが遅くなれば、普段1600m以上で走っている馬でも馬群に取り付いて競馬ができるため、スピード負けしにくくなります。
また、仮にテンで争った場合、上り坂での先行争いはスタミナロスが激しく、長い距離を走っていたスタミナが活きる展開になります。
つまり、ペースがどちらに転んでも距離短縮馬が好走しやすい特徴を併せ持ったコースです。
以上のように、レースレベルの問題と函館競馬場のコースの特徴から、函館SSは距離短縮馬の好走が目立つレースとなっていると考えられます。
今回のメンバーで距離短縮ローテになるのは
ブトンドール
ムーンプローブ
リバーラ
サトノアイ(※抽選)
4頭が該当
中でも例年以上にHレベルと思われる3歳牝馬のマイル路線、桜花賞を経由したブトンドールとムーンプローブは有力候補になります。
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