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2024年7月24日相場情報まとめ&本日の先物予想

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米国市況

3つの指数は小幅に下落し、ダウは57.35ドル安の40,358.09ドル、NASDAQは0.06%下落の17,997.35ポイント、S&P500は0.16%安の5,555.74ポイントで取引を終えた。株式市場は決算を待つ様子見ムードで、特にAlphabetやTeslaの決算が注目されている。NASDAQは一時プラス圏を維持したが、引けにかけて売りが優勢となった。ダウは金融株やコカ・コーラの決算が買いを集めたものの、積極的な買いは見られなかった。また、暗号資産のイーサリアム現物ETFの取引が23日に開始され、これはビットコインに続く2例目となる。

ハリス米副大統領は民主党上院トップのシューマー院内総務と民主下院トップのジェフリーズ院内総務からの支持を得ており、バイデン大統領の再選断念後、党内はハリス氏支持でまとまりつつある。同氏は21日以降に1億ドル以上の資金を集め、ペンシルベニア州のシャピロ知事やアリゾナ州のマーク・ケリー上院議員が伴走者候補として浮上している。

S&P500は決算発表銘柄によりまちまちな動きを見せ、積極的な買いは入らず、重要経済指標や主要企業の決算結果を待つ動きが続く。AI銘柄から景気敏感株へのローテーションも見られる。

日本株

日経平均はAI向け半導体装置に対する対中規制強化で下落基調が続き、今日は横ばいか少し売り圧力がかかる見込み。ハリス副大統領の発言や候補者の動きを注視する展開になるだろう。為替介入報道で円高方向にシフトしているが、アメリカ指数と日本の金利は銀行と内需株を支える要因となっており、円安方向に戻るか対中規制強化が緩和されれば9月までに高値更新の可能性がある。

さらに、国内企業の決算発表や経済指標の発表も市場に影響を与える要因となる。特に、製造業や輸出関連株の動向は注視されるべきであり、これらのセクターに対する投資家の関心が高まっている。また、観光業やサービス業の回復が進む中で、関連株のパフォーマンスにも注目が集まるだろう。全体として、日本株市場は外部要因と国内要因の両面から影響を受けやすく、今後の動向には注意が必要である。

決算情報

Alphabet 4-6月期決算(前年比)
売上高 847億4,200万USD(13.6% UP)
純利益 236億1,900万USD(28.6% UP)
1株あたりの利益 1.89USD(市場予想を上回る結果に)
クラウド事業の売上高 28.8% UP(市場予想を上回る結果に)
広告事業 11.1% UP(市場予想を上回る結果に)

Tesla4-6月期決算(前年比)
売上高 255億USD(2.3% UP)
純利益 14億7,800USD(45.3% DOWN)
1株あたりの利益(調整後)52cent(市場予想を下回る)
営業利益率6.3%(3.3point DOWN)

GM 4-6月期決算(前年比)
売上高 479億6,900万USD(7.2% UP)
純利益 29億3,300万USD(14.3% UP)
1株あたりの利益(調整後)3.6USD(市場予想を上回る)
EBIT(調整後)130億~150億USD
※従来125億~145億USD

Spotify 4-6月期決算
売上高 38億700万EURO(19.8% UP)
純利益 2億7,400万EURO(2期連続黒字)
1株あたりの利益 1.33EURO(市場予想を上回る)
粗利益率29.2%(過去最高)
有料会員数 2億4,600万人(11.8% UP) 市場予想 2億4,520万人

UPSの4-6月期決算は市場予想を下回り、株価は約15年ぶりの大幅下げとなった。調整後の1株当たり利益は1.79ドルで市場予想の1.98ドルを下回り、売上高も予想を下回った。新型コロナウイルス禍後の需要低迷と人件費高騰が影響した。株価は同日午前に一時13%下落し、2008年10月以来の大幅下げを記録。取扱量は9四半期ぶりにプラスに転じ、米郵政公社との新契約が追い風になる可能性がある。UPSは通期売上高予想レンジを930億ドルに狭め、年間約10億ドルの自社株買いプログラムを再開した。

Alphabetの4-6月期決算では売上高が713億6000万ドルでアナリスト予想を上回り、クラウドコンピューティングと検索広告の需要が寄与した。純利益も1株当たり1.89ドルで予想を上回り、クラウド部門の利益は11億7000万ドルで予想を上回った。検索広告収入は485億ドルで予想を上回った一方、YouTube部門の売上高は86億6000万ドルで予想を下回った。GoogleはAI競争で先行していたが、現在は競争が激化している。クラウドサービス提供により赤字を脱却し、収益は安定している。AIとクラウド顧客向けのソリューションが成果をもたらし、顧客企業の能力強化を支えている。Google株は今年に入り30%上昇している。

本日の日経平均予想

本日の日経平均先物の予想をTIGER TRADEのアナリスト兼トレーダーのコメントを載せています。DIOは、現役の証券ディーラーでオプション市場を主に担当。龍崎晋太郎は、元証券ディーラーで、営業の領域では三菱UFJモルガン・スタンレー証券のプライベートバンク部門を担当した経歴を持っている。現在は、一般企業の証券法人口座を運用する事業を経営している。

DIO

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