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コールとプットと原資産

DIOです。サクサク記事を更新していきましょう。

原資産というのは、オプションの対象商品を指します。これはオプションの頭に付いているモノを指しています。

日経225オプションの原資産は先物ですし、
NYダウオプションの原資産はNYダウです。簡単ですね。

書物やセミナーなどに参加すると、「原資産、原資産」とうるさいですが、原資産と表記した方が都合が良いので原資産で覚えてください。難しければ覚えなくても構いませんが、少なくともこのマガジンに登録されている記事に載っている原資産は全て先物(日経225)を指していることだけは覚えてください。

オプションは2種類しかない

オプションは2種類しかありません。この2種類に+1つの先物を加えて合成ポジションというのを作っていきます。合成ポジションを覚えたり使えるようになると色々と面白くなるのでオススメです。

より細かく説明すると、異なる限月や権利行使価格、ギリシャ指標、先物、株式など様々な条件や金融商品を組み合わせて1つの金融商品にすることが出来ます。この辺りは追々、記事にしていく予定です。今は「そうなんだ」程度で構いません。

このマガジンを是非フォローしてください。全て無料でオプションについて記事にしていきます。

オプションが分かると普段の先物に加えて高度な保険が打てるようになります。最近の相場であった様に、大きな上昇(3000円超の上昇)相場でショートしていたとしても利益が出る場合があります。

このオプション記事を無料で皆様にご提供するのは、無料だからこそ大勢の目に留まり、それでいて損失する確率が減るからと思っています。是非ともオプショントレードを有効活用して、損失リスクを軽減させて下さい。派手なトレード、毎月数千円の利益も魅力的に思いますが、手堅さを第1に考えて下さい。

コールオプション

コールオプションは、原資産を買う権利のことを指します。このコールオプション(買う権利)は、先物同様に売ったり(ショート)買ったり(ロング)することが出来ます。

買う権利を売ると聞くと、ピンと来ないかもしれませんが、先ずは読み進めていきましょう。

実際の画面を見ていきましょう。

こちらはSBI証券のPC画面よりスクショしたものになります。
※証券会社に入社する前に開設したもので、余力は入っていませんので、コンプライアンス違反ではありません。

こちらは24年2限月モノのコールオプションで権利行使価格は35625円。現在値は770円となっています。最初に見るべき場所は右2つです。

価格と現在値

これだけで構いません。

これの意味は、権利行使価格35,625円(価格)のコールオプションを770円(現在値)で売買できるという意味です。

オプションの単位は、×1,000円なので、実際に必要なお金は77万円です。

コールを買う

コールを買うというのは、上記例で言えば、77万円を支払った人になります。そして、このコールオプションを買った人は、いつでも日経平均先物を35,625円で買える権利を保有していることになります。

例えば、日経平均先物がこの先も大きく上昇して、日経平均先物価格38,000円になったとします。それでもこのコールオプションを持っている人は、35,625円で先物が買えるので、38,000円との差額2,375円分お得に買えます。

お得に買って、そのまま決済できるので、2,375円が利益になります。先ほども書きましたが、オプションは単位が千倍なので、実際の利益は237万5千円というわけです。

38000円から35625円を引くと、2375円になるので、それに1000を掛けた金額が利益になる訳ですが、このチケットを購入する為に、たかし君は770円を支払っているので、実際の利益は、1605円(約160万円)になります。

しかし、逆に失敗してしまったパターンを見ていきましょう。

同様に、35625円で先物を買えるチケットを持っていますが、先物価格が35000円まで下落してしまいました。取引画面を開けば誰でも35000円で先物が買えるのに、わざわざ35625円で買える権利を使って先物を購入する人はいませんよね。つまり、たかしちゃんが持っているコールオプションは紙屑(ゴミ)になってしまいます。

このコールに対し、770円を支払っているので、たかしちゃんの損失は770円(77万円)になるわけです。

大暴落した場合

この時、先物を普通に、35625円で買っていれば35000円になっても損失額は625円で済んだので、勿体ないと思うかもしれませんね。ところが先物価格は今回、35000円で留まりましたが、34000円まで下落していた可能性もありますし、それよりも更に暴落して、仮に30000円まで突っ込んだとしましょう。

そうなると、先物を買っていたら本当は5625円(562万円以上)も損をしていたことになります。それをコールオプションを買っていたことで、770円(77万円)の損失で済んだことになります。

つまり、オプションを買うと【損失が限定】されるのです。これがオプションの強みであり、今後必ず生きてくる部分です。必ず覚えて下さい。

そうは言っても770円(77万円)なんて大金だし、77万円も損失すると思ったら買いたくないですよね。ご安心ください。オプションには適切に売買するタイミングがあるので、また楽しみにしていて下さい。

損益分岐点の求め方は、権利行使価格+現在値(オプションを購入する為に支払ったお金)
つまり、35625円+770円=36395円が損益分岐点になります。

皆さんはタクシーに乗車しました。タクシーの運転手さんに何を求めますか?事故を起こすリスクを上げてスピードを出したり、信号を無視して欲しいと思うでしょうか。安全を第一に交通ルールを守って目的地まで送り届けて欲しい。これが望みですよね。

資産運用も同じではないでしょうか?安全を第1に、先ずは損失をしないことが1番の望みだと思います。安全を確保しながら、資産運用に挑戦してください。

次回は、プットオプションについての記事を更新します。



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