MORRIS S-101

こんばんは。
性懲りもなく、自分が保有していたアコギを紹介しています。これまでのところ、なんて言うんでしょう、ギターの真髄に迫る深みのあるレビューができている気はまったくしていません。10年以上前で、音の記憶が曖昧になっていることもあるでしょう。同時に、そこまで大きな個性を持つギターをそのころまでは弾いたことがなかったのかもしれません。どれも、まあまあいいんだけど、まあまあだよね、といいましょうか。
今回ご紹介するモーリス社のSシリーズ、S101は、Sシリーズの中でも中上位と言っていい、フラッグシップモデルなのかはよく分かりませんが、S92やS92と並んでとにかく代表的な機種の1つのようです。大阪の大手楽器店にて、定価は20万円程度のところ、店頭展示品ということで18万円程度で手に入れました。写真は残っていないためネットで探しましたが、私が持っていたのはフローレンタインカッタウェイのS101で、現行、というか近年のモデルはすべてベネチアンカッタウェイのようで、フローレンタインが良かった!と思うあまり現行のモデルの写真を借用する気にはなれませんでした。カッタウェイで格好いいのは、絶対フローレンタインだと思っております。
カラー ナチュラル
表板 スプルース単板
側・裏板 ローズウッド単板
特記 B bandのピックアップ付き
本当に、高音が深く、ジャラリーンと(なんという幅のある擬音)、よく鳴ります。少しだけ低音がボンって言う感じで弱い気はしましたが。本当に、ソロギターでメロディを聴かせるには良い鳴りをしていました。多少、音にビビりがあったので最寄りの工房に持ち込むと、ネックがねじれているとの診断。うーん、状態悪いのつかまされたか・・。買ってまだ1ヶ月ごろのことでした。
その後、1万円くらいかけてリペアーしてもらい、1年程度はその高級な音を楽しみましたが、ストロークでガンガン、というわけにはいかないギターでした。音の分離が良すぎて、音が暴れてしまう感じでしたので。あとはメンテナンスに少し気を遣うギター。音は良かった。音だけで言えば今でもトップ3に入る音色のギターでした。スキャロップが深めで少しもろい、というようなネット上での評価も目にしたことがあり、剛性と音の良さがトレードオフの関係にある、というアコギの永遠のテーマを少し考えさせられる、そんな一本でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?