ステップ日和

みなさんこんにちは。

今日はあいにくの雨ですが、

そんな日はいつもより少ーしだけ音楽のボリューム上げて、

軽ーくステップでも踏みましょう。



今日もつらつらスタイルです。

お暇でしたらどうぞ。


高校卒業後18歳で上京し、20代はダンス漬けの日々。

毎日毎日練習して、

ダンスイベントに毎週のように出演、

のちにお仕事もたくさん頂けてたので、

本当、

「あっ!!」という間に過ぎて行きました。

なんだか10代の延長のまま突っ走った感じです。


29歳になった時、

30代・40代の自分を想像し、

「このままじゃまずいな...。」

そう思いました。

浮世離れした毎日...。

かといって「芸術家」とも言えない中途半端な「ダンサー」という日本での立場。


資格を取ろうとは思いませんでしたが、

とにかく何があっても、どこに行っても生きていけるスキルを身に着けたい!と、思いついたのが、ホテルの顔、フロントでのお仕事でした。

都内はもちろん、地方、そして海外でもこのスキルがあればお仕事はあるし、

これまでほとんどアルバイトをしてこなかった私にとっては、

マナーやサービスに関するスキルを一度に学ぶことが出来る最高の場所だと思ったからです。


レッスンの数は絞りましたが、出勤可能な曜日や時間が限られている為、なかなか見つかりませんでしたが、やっと自分の条件でも働けそうな求人を見つけ、メールで面接の申し込みをしました。

(ここも克服したい所だったんですが、当時電話をかけたり受けたりするのが大の苦手でした。)


面接はダンスのオーディションよりも緊張しました。

のちの上司である当日の面接官にも、後日、

「侍が玄関から入って来たのかと思った。」

と言われるくらい緊張と気合いが歩き方と表情に表れていたのでしょう。


ダンスをやっていることはもちろん、条件を伝えましたが、

後日、採用のお知らせをもらい、

晴れて憧れのホテルフロントデビューを果たしました。



入った当初は挫折の毎日。

パントリーで泣いた日もありました。

日進月歩で仕事を覚え、あんなに苦手だった電話も鳴る前に出られるまでになりました。


仕事の後のレッスンは体力的にはキツかったですが、

その分、いつもお仕事の後にレッスンに来て下さる生徒さんに対し、改めて本当に有難いと思い直すきっかけになりました。


職場で特にその仕事ぶりや人間性を尊敬し慕っていた先輩がいました。

各部署、フロアー、上司や支配人にも物を言える人で、

売上げだけでなく、人間関係や働きやすさなど気に出来る広い視野を持ち、行動する。

でもあからさまではなく、バレないようにさりげなくふざけた感じでやっちゃう所が何ともカッコよくて。

たまに失敗する人間らしさもまた何とも言えない。


私はレッスンの日は何があっても残業出来ないし、

土日や連休などの大事なフェアや満室予約の日もダンスと重なればダンスを優先させてもらっていました。

その中でも、本社からもヘルプが入るほど大きなブライダルフェアの日も、午前中しか出勤できず、なんだか中途半端なことして迷惑かけてるなーと思っていましたが、結局6年務めました。


さてさて先ほどの先輩の話。

とある日、

「こんな勤務状態で申し訳ないです。いるときは出来ることはやるのでなんでも言ってください。」

と言ったら、

高らかに笑い、

「何しに来てると思ってるの?仕事なんてただの暇つぶしなんだから。笑」

って言って紅茶入れてくれた。



「人生死ぬまでの暇つぶし」

って究極ポジティブシンキングな気がします。



ただ、東京は酸素を吸うだけでお金がかかりますので財力は必要ですね。


それではみなさんお元気で!




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