0. 2019年の振り返り(仕事編)

早いもので2019年が明けて2020年となりました。今年は自分にとって変化の年です。
早速ですが2019年の仕事の振り返りを通じて自分が学んだこと、学べなかったこと、2020年への持越し事項を記載します。

以下、本記事の内容、想定読者と学べることを簡単に整理します。

<記事内容>
急成長スタートアップにて在籍しながら、米系スタートアップの日本市場進出にも携わっている若手社会人の2019年の振り返り
 
<想定読者>

・1年の振返りに利用するフレームワークを探している人
・他人がどの様に1年を振返っているか見てみたい人
・外資ITスタートアップで働く1年間について知りたい人

<学べる事>
・1年の振返りに利用するフレームワーク
・フレームワークの具体的な利用方法
・急成長スタートアップの初期メンバーとして2年間在籍した若手社会人の思考回路と経験

利用するフレームワークは某人材系会社で痛快なほど素晴らしく活躍している友人が使っているものをアレンジしております。
自分の1年を結果ベースで振り返る事が出来る非常に良いフレームワークだと考えているので、もし良ければ使ってみてください。

1.この1年はどんな1年だったか

簡単に纏めれば以下の3つ。それぞれ詳細をまとめる。
①大いなる挫折とモチベーション低下
②カオスな成長企業における経営への強い関心
③成長実感とハードスキルの欠如による焦り

①大いなる挫折とモチベーション低下
以下から自信喪失、モチベーション低下などを経験し、非常につらかった。
体調を崩し、かつ腐りきってしまった為に時間を無駄にしてしまったと強く後悔している。
・残業時間160時間越えの激務を極める
・総合コンサル出身の取締役と40歳平社員からパワハラを受ける
・一番の若手である事実と断れない性格から雑務を押し付けられる
・自社日本法人の経営崩壊、ハラスメントやその他記載出来ない事項の隠蔽など自社への信頼・愛着が自分を含めた全社員が喪失した
・まともな経営管理や戦略立案をしなかった結果、全期に於いて売上未達という惨状を招いたにも関わらず他責思考を続ける経営層を目の当たりにする

②カオスな成長企業における経営・成長戦略への強い関心
2年で日本法人だけでも15人から350人まで成長した企業に身を置き①の様なあり得ない事をする経営層より迷惑を被る中で、「同様の成長企業でこの様な経験をする人を出してはいけない」「自分は将来経営層の近くに身をおいて、この様な企業を正しく成長させる」という思いを抱く様になった。

また、経営層から反面教師として学ぶことで、自分の中でなりたい人間像や経営者のあるべきとして「人と徹底的に向き合う」事が確立された。

以下私の思いについて語っている戯言です、ご興味あれば。。

役職名の上に胡坐をかき、従業員をぞんざいに扱う人間や、私利私欲で動く人間には経営者、もしくはマネジメント職に就く資格はない。
この考えは、私は比較的日本や海外の多くの経営者とお話する機会が今まで多くあったが、もう一生ぶれないと確信している。
MVVやPurposeといった人事施策は当たり前だが馬鹿にできないのである。

私は幸いなことにグローバルの社長室で働く機会を貰っている事から、グローバルの経営陣と話す機会も非常に多い1年だったが、グローバルの経営陣の人間性は素晴らしく是非一緒に働きたいと思った。「自分が社長室に行くことで、社長や経営層の実現したい素晴らしい会社を作りたい」と思う。
この様な原体験から成長企業における経営に強い興味を持つ様になった。

③成長実感とハードスキルの欠如による焦り
①を経験するうちに現職へのモチベーションが尽きたこと、また、現職が自分の興味範囲と合わない為に努力し切れず、成長実感を持てない様になってしまった。
これは大きな学びであるが、腐ってサボっている時間は会社や他人にとっては価値を生んでいないので当たり前だが、自分にとって本当に無駄だしもったいない時間なのである。

また、仕事に関するインプットは教えてもらえるものではなく自ら学ぶものである。また、分からない事や知りたいことがあるのであれば周りの人を捕まえてでも学ぶものである事を学んだ。
おそらく労働環境が酷い程に劣悪である事は間違いないのだが、腐っていたことによる成長実感のや「これが出来る」と断言する為にはハードスキルが欠如している様に感じる現状については2019年最大の後悔だ。

2. この1年でどんな事を達成したか

全体的に人と良好な関係性を構築できた年だったと考えている。2020年は関係を築いた人々にどの様にGIVEできるかを考えていきます。

<関係構築>
・自社米本社社長室メンバーとの関係構築
・自社米本社経営層との関係構築
・自社海外社員との関係性構築
・米スタートアップ投資家 兼 日本進出支援コンサル の方との関係深化
・米OCR+HWスキャナベンダー経営層との関係構築・信頼獲得
・取引先担当者との関係確立・役員との関係構築
・社内の自分の上長含む先輩方との関係構築

<実績>
・世界No.1プロジェクトを持つ顧客との関係性深化、満足度向上
・PMOとしての課題解決、その為のアクション遂行
・取引先のライセンスリテンション100% + Upsell
・カスタマーカンファレンスの運営+2000名の来場者獲得
・同カンファレンスにおけるグローバルメンバー対応チームの管理

<その他>
・NY出張・LAS VEGAS出張の実現
・取締役と40歳平社員の実態を社内で相談して味方を増やした。結果彼らの評判はどん底になってしまった。(これはあまり宜しくないかとも思ったが会社の為にも正解だった)

3.この1年で何を学び、どんな成長を手に入れたか

<対人スキル関連>

・人の考え方は自分の10倍程度想定と違うので、腑に落ちない発言をされた際はまず相手の発言の意図をくみ取る努力をする様になった

・人を平気で裏切る人間には後からツケが回ってくる。やる、とコミットした事は必ずコミットする意識を持つ様になった。<2020年も要改善>

・言っている事を人によって変える奴は信用されない。その為、誰に対しても自分の意見を誠実に、適切に統一して発信する様になった。当たり前も甚だしいが人の悪口は言わない事を徹底する様に意識する様になった。<2020年も要改善>

・社内ステークホルダーと飲みに頻繁に行くことは大事。計画的に誘いに行く事が大事<2020年も要改善>

<経営関連>

・透明性のない経営は従業員からの会社へのポジティブな感情を一瞬で消す。公開出来ない情報なのであれば「何故できないのか」を明確に説明する必要がある

・会社の目指す先をMVV/パーパスとして定義して浸透させる事が重要である。これを徹底していないと、部長レベルですらまともに共通認識を持つ事が出来ず、組織が崩壊する

・経営に於いてコストコントロールは大事である。1円1円に対する意識を強く持ち、「この投資によって何円帰ってくるのか」を強く考える様になった。

・経営者たりとも自分が知らない事は何歳になっても素直に人の話を聞いて受け入れる事が大事。分からない事は分からない、と素直に人を頼らなければ正しい方向に会社を導くことはできない。

・個人のR&R定義とゴール設定の重要さ。どこに向かっているのかを指し示さなければ人を率いる事は難しい。理想を言えばこれを仕組み化してしまう事だ。

<スキル面>

・課題定義力<2020年も要改善>
・課題解決アクション策定・管理能力
・資料作成スキル<2020年も要改善>
・基本的なIT理解<2020年も要改善>
・すべての仕事には理由がある事。「なぜ」を通じて本質を捉える力
・どうしようもない理不尽パワハラ上司の潰し方  
 ( https://bunshun.jp/articles/-/11299

<マインド面>

・仕事に対しては全力でコミットする姿勢。アサインされた職務に於いて結果に対して全力で努力する事が筋であり、もしそれが出来ないのならば去るべきである。そういう意味でも見切りを付けるのは期限を切るなどして早い方が良い。<2020年も要改善>
・自分の成功も失敗も全ては自分の責任であること。
・人にGIVEする人こそ成功すること。自分の事しか考えない人間は結局自分に悪い事が返ってくる。<2020年も要改善>

<市場価値関連>

・「自分にしかできない事」「自分にしか分からない事」があると強い
・成功するためには「多くの人がまだ手を付けていない領域」で「誰よりも努力して数値で見える結果を出し」、「他者が追随しえないレベルで知識を蓄えること」が大事。先行者特権とはこのこと。

他には総合コンサル業界の大変さを学びました。
若手で入るとまずは自分の希望関係なくプロジェクトに配属され、エンドレス雑務やパワハラ上司にあたる事もあるとか。ファーム毎にも色があるが基本的に給料が高いファームであればあるほど、以上のリスクも高くなるとか。その為にまずは「デキる」と周りに認められて以上のファクターも自分でコントロールできるレベルまで成長する事が大事とかなんとか。

4.この1年で達成できた目標は何か

・Manager昇格(4月から昇進予定)
・米スタートアップ投資家 兼 日本進出支援コンサル の方との関係深化

5.それぞれの目標を達成できた理由は何か

・お客様の為にプロジェクトに対して全力で努力していたので、お客様のプロジェクトオーナーから「彼は素晴らしい、私も彼を非常に信頼している」とグローバルCEO、日本法人CEOに伝えて頂けた
・運営したカンファレンスの大成功や、担当顧客がグローバルNo.1をキープできた事で日本法人CEOから信頼を獲得し、グローバルCEOとの関係強化に協力頂いた
・社内のキーマンと飲みや仕事でのパフォーマンスを出すことで関係を構築できた

6.この1年で達成できなかった目標は何か

今年の後悔としては、数字で見える実績を上げられなかった事です。
腐っている中でも達成できたことはあるのでいくつかリストアップします。

1.PMOチームのリーダー就任
2.IT資格取得
3.会計・財務勉強
4.100冊読書

7.それぞれの目標はそもそも本当に達成すべきものだったのか

そもそも、各ゴールに対して「WHY」達成すべきかを突き詰めて考えられていなかった事、顧客に提供する価値やアウトプットベースで思考出来ていなかった事が昨年策定したゴールから読み取れないので正直ナンセンスである。
まあしかし、今キャリアゴールなどが見えてきている中で考えてみても2.3.は達成するべき、というよりもアクション策定するだったと考えている。

8.達成すべきだったにも関わらず、達成できなかった目標に関して失敗原因は何か

<Planフェーズ>

・「なぜ」達成すべきかを突き詰めて考えていなかった
・目標を達成する事でどの様なアウトプットを出すのかを考えていなかった
・SMARTなゴール設計が出来ていなかった
⇒ 特に自分は計画段階から自分を追い込もうとする結果、達成できない計画を立てがちである。

<Doフェーズ>

・(他責思考ではあるが)残業過多、パワハラで完全に心身ともにボロボロになってしまった。

・年の後半は空き時間を娯楽に費やしすぎてしまった。特に携帯(Youtube/SNS)や、飲み会に時間を使いすぎた。

・プロジェクトマネジメントスキルの欠如。
⇒ 日次で何を何時から何時までにやるかをタスクベースで計画していなかった
⇒ 日々の作業において、何時までに何を終わらせる為に集中しよう、という思考回路が抜けていた
⇒ 自分はどれくらいの時間があればどれくらいのタスクを終わらせる事が出来るのか理解出来ていない
更に実行計画段階でもバッファを持たせないので、後ろ倒しになる事が多かった。

<Checkフェーズ>

・週/日次で「達成できた事、出来なかった事、原因分析」をする習慣が無かった。

9.以上を踏まえて、2020年で実現する「2019年からの持越し事項は何か」

<仕事に於ける成果>

・全ての仕事において、与えられている以上の数値で測れるゴールを設定し、コミットする。
目指すはSansan 千田さんスタイル
https://jp.corp-sansan.com/mimi/2019/09/interview-21.html
「誰もが諦めそうなところで、自分が手を挙げてやり切ってきた」
「例えばプロジェクト自体が自分にとっては少し物足りないと感じても、自分の中では、もうワンステップ、ツーステップ上に「自分なりの課題」を設定することで、毎回の経験の密度を濃くする。」

・コミットする価値が無いと感じるのならば、その理由を言語化の上、期限を決めて上長との1on1実施や転職する等の行動に移す

・自分が仕事に於いて本当に解決しなくてはならない課題が何かを常に意識しエクセルに書き起こす。その上で定期的に、上長/もしくはメンターからフィードバックを貰って精度を上げる。

・課題解決のアプローチは空・雨・傘に忠実に従う

・常に1週間分のワークプランを明確にして作業する
⇒ 毎日向こう一週間分のOutput Imageとそれに至るプロセス(スケジュール)をリバイスする
⇒ その上で毎日朝一番にその日のTo Do Listを1時間単位で作成する
⇒ 各タスクにどれだけの時間がかかったかを記録し、自分のタスク遂行スピードを理解する
⇒ 日次で「達成できた事、出来なかった事、出来なかった原因」を記録する

・ロジカルシンキングに拘ったコミュニケーションを行う。
⇒ テーマ・内容・期待反応が何かを常に明確にした上で人とコミュニケーションする
⇒内容としてWhy/What/Howを明確にした上で人とコミュニケーションする

業務時間中/自己研鑽時間中はプライベートの携帯電話を機内モードに設定する
・分からない事項については翌日に持ち越さず、すぐに専門家に聞きに行く

<対人関係>

・自分の発言一つ一つにおいて、相手がポジティブな感情を抱く様にポジティブな言い回しや言葉を選択する。
・「誠実で、信用出来る人」という印象を持ってもらえる様に誰に対しても発する言動の内容を統一する
・人の悪口は言わない、もしくは言い回しを変えて悪口以外の方法で表現する
・社内のステークホルダーを明確化して、何をGIVEするか/何を得るかを定義の上飲みに行く計画を四半期毎に立てる
・人に会うときは必ず何かしら1つはGIVE出来る様にする

<資格取得>

・基本情報技術者試験/応用情報技術者試験 取得


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