セミのステルス機能?

有益な情報しか無いノートで、
今日も無益な日記を綴ります。

セミは、ひっくり返ってると見せかけて、
脇をすり抜けようとしたら
「ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ーーー!」
とのたうちまわって俗に言う
【セミファイナル】を
かましてきたり、

壁や床に止まっていて、
ビクビクすり抜ける時に
「待ってました」と
言わんばかりに羽ばたいて、
羽音をガシャガシャ言わして飛んで、
こちらを驚かせてくる。
(あちらはそんな気は無いだろうけど)

とにかく、割と大きな音を出す虫である。

それなのに、セミを “赤い羽” よろしく胸元に
ひっつけているサラリーマンを時折見かける。

それがバスやら電車内だったら、
指摘して飛び立たれでもしたら
車内は阿鼻叫喚地獄絵図になるので、
いつも言わぬが花、
知らぬ存ぜぬを
決め込んでいる。

あんな生活音のうるさい虫が、
なぜ人に気づかれないように
人の胸元に止まれるのか。

て言うかあんな大きな虫が
「ブーン」
と胸元に飛んできたら、虫嫌いなら

「あっひゃぁーーっ!!」

と奇声を上げて
手で空を払う動作をしながら、
したくもないオリジナルの小躍りを
してしまうだろう。

……私はしてしまいます。

そういえば、子供の頃、
私の兄が「素足」のふくらはぎに
セミをつけたまま電車に乗っていて、
降りた時に気づいた、と言う事があった。

素肌に止まられたら、
さすがにあの昆虫の四肢、
いや虫だから六肢?
の独特な爪の感触がするだろう。
何故気付かないのか。

あんなうるさい虫代表格のセミ、

噛まないし毒も無いのに虫嫌いの
心臓を毎年爆縮させるセミ。

7日間しか生きないから、なんか毎年ど新人
みたいなわちゃわちゃ感出しまくりのセミ
(最近はもう少し生きてるとか)。

そんなセミが人に止まる時だけは、
そっと気付かれないような、
ステルススキルを発動させてくる。

実は激しい性格とは裏腹な繊細な一面もあるのか?
(そのギャップにはちっとも萌えないぞ)

お花にとまる蝶々の様なソフトタッチ、
羽音消音モード搭載なのか。

いつも謎に思う。

単に人側が意外と昆虫ぶら下げて
生活しているのかもしれない。

私も虫は大の苦手だか、
ついている事を認知してなければ
何も気にしないで生活しているだろうし。

これまでもまんまと認知していないうちに
虫の移動手段になっていたかも知れない。

しかも、サラリーマンにくっついていたセミに
至っては、電車に乗ってそのサラリーマンの
地元まで県をまたいでいるのだから、
自分の生涯で移動できる限界の距離以上に
移動しているわけで、相当な知能犯である。

話は飛ぶが、犬とかも、普段は爪を
「チャカチャカ」言わせて、
ドタバタ走ったり、歩いたりしている。
そして風通しのためにドアを少し開けていて、
「出ちゃだめよ〜」
と言って、目も届く場所なのに、
いつの間にか庭で散策していて
「!?」となる。
あんなに爪をチャカチャカ普段言わせてるのに。

セミの消音モードもこれに似てるなーと思った。

バレたらまずい時、
消音モードになるのは、全生き物に共通してる機能
と言うか本能なのかな。

今日もあなたやあなたの洗濯物に
ひっそりステルススキルで
小休止しているセミがいるかも知れない。

出来ればとまっていたとしても、
最初から最後まで知りたく無いものです。


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