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斜視体験談①~発症から手術前まで~

私がある日突然、内斜視になってから手術に至るまでの約3年間について、忘備録も兼ね、細かく記述していきます。この体験談が少しでも同じ悩みを抱えている方の解決できる糸口になれば幸いです。

1.後天性内斜視について

後天性内斜視の中でも複数種類があり、
私は急性内斜視でした。

内斜視を自覚したのは20歳の頃。
自転車での出勤途中、今まで一つに見えていた景色が急に二重に見えたのです。片目をつぶってみると一つに見えるのですが、両目で見ようとすると景色やモノがダブって見えます。

はじめは時々内斜視がみられる程度でしたが、3年という年月の中で徐々に恒常性に移行していきました。

【私が体感した症状】
・近くのものは普通に一つに見える。
・まばたきせずにジッと見ていると複視が酷くなる。
・調子が良い日と悪い日があり、
    週単位あるいは月単位で交互する。
 (遊んだ次の日は調子が悪い日が多かったです)
・夕方になると複視が酷くなることが多い。
・プリズム眼鏡だと一つに見える。
 但し調子が悪い日はプリズム眼鏡でも二重に見える。
・コンタクトレンズだと常に二重に見える。
 (因みに裸眼の視力は両目0.03で強度の乱視持ちです)


2.手術を決意した理由

▼見た目の問題から
一番の理由は、片目だけ内側に寄ってる目を直視されたくなかったからです。生まれつきではなく、後から斜視になった私には、この見た目がとてもじゃないですが受け入れられませんでした。斜視になってから人と目を合わせて会話することが苦手になり、不信がられていたかもしれません(笑)

▼複視を直したかったから
私の仕事はデスクワークで、PCを見るとき以外(会議、商談、出張 etc.)ほとんどが二重に見えており、仕事に支障をきたすほど酷かったです。PCなど近距離で見る分には問題なかったので何とか仕事ができていましたが、無理やりピントを合わせていた影響か眼精疲労が蓄積されていて、疲れるのも早かったように思います。

▼手術で治る可能性があると知ったから
一番最初に治ると知ったのは、“仮面女子”というアイドルグループに所属していた神谷えりなさんが開散麻痺という症状を手術で直した、というネットの記事からでした。神谷えりなさんの体験談はYouTubuにもアップされているので、興味がある方はぜひ見てみてください。身近なところで言うと、私と同じ急性内斜視を患っていた会社の後輩から、手術で治したという話を聞いたりもしました。まさに希望の光が見えた瞬間でした。

▼この状態で一生を終えたくなかったから
遊びに行くと疲れるので、斜視になりやすくなります。テレビや映画は特に二重に見え、趣味のフィギュアスケート観戦でも、応援している選手の演技を集中して見れません。紆余曲折を経て、この先10年20年ずっと斜視と付き合わないといけない未来を想像しゾッとした私は、手術する覚悟を決めるのでした。


3.病院の探し方

様々な人の体験談を聞いていて感じることは、手術してくれる先生に出会うことの大変さです。正直、全国的に斜視の手術ができる先生はかなり少ないと思います。そんな状況で、私がどうやって手術してくれる先生に巡り合えたかについて書いていきます。

▼日本弱視斜視学会のホームページから医師を探す
まずは下記リンク「日本弱視斜視学会」のホームページにある「弱視・斜視を専門とする医師の一覧」から自分が住む都道府県を選択し、なるべく近い病院に行くことをオススメします。私もこちらで先生を見つけました。

▼「斜視 名医」で検索!
この方法で検索してみると下記リンクのサイトがヒットしました。26人紹介されています。この中に私の担当医もいました(笑)もちろん、ここで紹介されている先生以外にも良い先生はいますので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。

▼「斜視 手術件数」で検索!
主観になりますが、手術件数が多い病院=斜視に詳しい病院ということが言えると思います。こちらも参考までにご覧ください。


4.斜視の原因(私の場合)

斜視の原因は様々ですが、私の場合は原因不明でした。
甲状腺や重症筋無力症の検査をしましたが、特に異常は見つからず。厳密にいうと、重症筋無力症の血液検査で普通の人にはない抗体が見つかり、テンシロンテストやメスチノンの服用など試しましたが、改善が見られないことから斜視の原因ではないだろうという結論に至りました。

おそらくですが、私は近視と乱視が強いので、PCやスマホを長時間近い距離で見続けてしまい、内斜視になってしまったと思っています。
最近よく耳にする”スマホ内斜視”というやつです。

私のように手遅れになる前に、または術後の後戻りを発症させないために、下記について実践することを強く推奨したいと思います。
▼スマホは30㎝以上の距離を保って見る。
 近視の人はメガネをかけて見ること!(ここ重要)
▼スマホ・PCを長時間見る際、
 30分に1回は遠くを10分間見つめる。

▼寝る前にホットアイマスクで目を温める。


5.最後に

以上、発症から手術前までの体験談でした。
他にも聞きたいことなどありましたら是非コメントを送ってください。わかる範囲でお答えします♪

次回は手術当日以降について書いていきます!

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