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食通は不幸

食通の何が不幸なのか?

料理人が味にこだわるのはいいことです。将来サッカー選手になりたい子がサッカーにこだわるのはいいことです。では、何がいけないの?何が言いたいの?と思われるでしょう。

食通 おいしい食べ物を追い求めて、普通の食事をまずいと思う人をイメージしてみましょう。食べているものほとんどがイマイチな食べ物で、なかなか最高の料理に出会うことはありません。日々、がっかりしながらストレスを積み重ねながら、イマイチな食事を繰り返しているうちに、俺ってツイてないよな。と思いながら生きていくことになります。それに対して、なんでも美味しいと食べる人は、食べるたびにとても幸せです。これも、おいしい!ラッキー!俺ってツイてる。と思うわけです。ストレスを抱え続ける食通と、幸せホルモンが出まくりな人。幸せホルモンが出まくっている人の方が、自分はラッキーな人だと思って生きていけるんです。

いろんな場面で起きている食通の考え

このようなことは食事についてのことだけではありません。友人から話を聞いた時に、もっと面白い話をきいたことがある あなたの話は面白くない と自分の中で評価してがっかりしたり、プレゼントをもらった時に、こんなちっぽけなもの 興味ないんだよね と他と比べて評価してがっかりしたり、優しくされたときにもそうです。誰かと比べたり、前の出来事と比べたりして評価し、がっかりしたり。

それは世の中のほとんどのことで起きています。持ち物、服装、両親のこと、子どものこと、そして自分自身に対しても同じなのです。あなたは食通になって自分を不幸にしていませんか?また、あなたが、がっかりした表情や、しぐさをすることで、相手も不幸にしていませんか?常にそのように暮らしている人はかなりのストレスを自分で作りだして、自分を苦しめて生きています。

食通の対処法は・・・

また食事の話に戻りますが私は好き嫌いがないので、何でもおいしく頂きます。おいしいなと思って食べることで幸せな気分になります。そして、この時にうれしそうな顔で、声に出して「おいしいな」と言うと、自分だけでなく、料理を作った人や、周りの人も幸せにすることが出来るのです。友人から話を聞いた時も、面白いね・凄いねと思うだけでなく、口に出して「面白いね」「凄いね」と言うようにするだけで自分も、友人も周りの人も幸せにすることが出来るのです。プレゼントをもらった時も同じです。「うれしい」「凄い」「かわいい」。常にちょっとした喜びを感じ、口に出すようにすれば、あなたと周りの人はどんどん幸せな気持ちになりますし、友人や周りの人も、自分を幸せにしてくれるあなたのことを大切に思い、大切にしようとします。

自分自身に対しても、例えば勉強が出来る友人、スポーツが出来る友人と比べて、自分はダメだとばっかり思ってしまってはいけません。みんな、自分なりの努力を繰り返しているから生きています。だから、自分のちょっとした頑張りを大げさに「俺って凄いな」「俺っていいやつだよな」と誉めてあげてください。あなたは本当に素晴らしいんです。勝手に自分を不幸にしてはいけません。

常においしい、おもしろい、ありがたい、すごいと感じた時に、胸にしまわず、口に出して、「おいしい」、「おもしろい」、「ありがたい」、「すごい」と言う習慣をつけましょう。そうして、自分と周りの人を幸せにすることを習慣にしましょう!!一番簡単に出来る人助けです。

幸せに生きずらい現代

今の世の中はユーチューブやSNSなどで楽しそうなことをしていたり、高価な買い物をしたり、おいしいものを食べる映像がいっぱい溢れていて、どうしても、そのすごい人と比べてしまい自分はみじめだ、不幸だと感じてしまう機会が増えています。昔よりも生活は快適にはなったものの、みんなが幸せには生きずらい時代になっている気がします。だから気に留めておいいて欲しいのです。ユーチューブやSNSなどの情報基準がすべてではありません。そのような人は一握りで、それ以外の人は全て不幸かと言えばそうではありません。世の中に幸せに生きている人はいっぱいいます。ぜひ、みなさんには、自分なりの小さな幸せを感じられる人になって、自分や周りの人を幸せにしながら自分なりの大きな幸せに向かって進んで欲しいです。

こだわりかた

最後に、こだわり全てが悪いと言うわけではありません。料理人になるには味にこだわらなければなりません。サッカー選手になるにはサッカーにこだわらなければなりません。身の回りの色んなことに、こだわり過ぎては自分を苦しめてしまうため注意が必要なのです。また、こだわりかたも注意が必要です。脅迫的に自分を追い込んでいくようなやり方は良くありません。何事も遊び心があるように楽しみながら極めていければ最高です。トリッキーで創造的なプレーをするサッカー選手のように、楽しそうに野球をする大谷選手のように、料理を楽しむ料理人のように。

あとがき

実はこの話は、ある高校で行う命の授業にて、骨髄バンクの話・息子さんを白血病を亡くされた方の話・骨髄提供者の話 をすることになり、私は骨髄提供者の話を担当することになったのですが、相手が高校生ということで、私の息子と同世代なので、みんなに幸せにになって欲しくて骨髄提供や色んなボランティアの経験から学んだことや、その結果たどり着いた普段の生活での幸せに生きるための考え方など話したいことを山ほど入れたら授業の本質から外れてしまい、最終的にカットした部分なのですが、息子にも読んで欲しいという熱い想いで書いた文です。

沢山の人に沢山の幸せが訪れることを祈っています。

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