東北地方より。

高級カツ丼でも食べてこようかしら。
なんて思い立ったのが12月の頭。
最近本当に忙しく、気がついたら12月も半分終わり、本格的に年末ムードに。
所々平地でも雪がチラついている様なことを耳にし、身体でも耳でも寒いんだなって事を実感しています。

高級カツ丼ですか?
食べに行く間が無かったんですよね……
書くことが決まっていないから、こうしてどうでも良い事をブツブツ書いているわけです。

さて。

今回はソースカツ丼の話でもしましょう
私の人生史上、(恐らく)初めて食べたソースカツ丼であり、その後も私の中で王者として君臨し続ける、キングオブソースカツ丼。
正直紹介するのも惜しいぐらいなのですが、こんな時じゃないと紹介することもありませんしね。

場所は福島県会津若松市。
市内のちょっと栄えている中心の商店街の端の方にそのお店はあります。

名前は「若松食堂」
訪れたのは、半年ほど前。
春の緊急事態宣言が解かれるか解かれないか。
そんな時だったので、お客さんは疎らでしたが、コロナ以前は大盛況だったようです。

18時30分といい塩梅の夕飯時に来店。
お店の道路を挟んだ反対側に駐車場がありますが、ちょっと分かりづらいです。

店構えも、大きいんですけどね。
走っていると気づきにくいです。
そして初見でこのお店に入る選択をする人も少ないと思います。

お店の前には古いサテンとかに良くある、お料理のサンプル(?)がズラっと。
見るからにコーヒーのそれは
「コヒー ¥300(税込)」
なんて手書きで書いてあります。
創業80年!
なんて書いてある看板も、いつ書いたの?ってぐらいの風合い。最強の老舗感。
たまらんです。

店の前に貼ってあるチラシには
ソースカツ丼 発祥の地
の文字。
チラシに書いてあることを簡単に書くと

昭和5年に東京からコック呼んでソースカツ丼作ったよ!

ってな感じ。
こういうポスターが貼ってあるお店って大体不味いイメージあるんですけど、この偏見私だけでしょうか?

お店の扉を開けると、そこでは町内会が行われていました。
ビール瓶を持ったおじいちゃん達が四人。
間違えたと思い、一度扉を閉めた。

再度確認して入店。
その町内会のおじいちゃん達に、開口一番
「ここはお店ですか?」

何故か大ウケして、奥から背の低いおばあさんが出てきました。
好きなところ座ってーと促され、町内会グループかや少し離れたところに座りました。

メニューに目を通したものの、ソースカツ丼目当てで来たので……と思いましたが。
この時友人と二人で来ていました。
その友人がソースカツ丼を頼むと言うので、私は普通のカツ丼をチョイス。
2人で半分ずつ食べ比べしようという話で合意しました。

着丼。
まず香りが凄い。
香りなんて言葉を使うのが烏滸がましいぐらい。
素晴らしいカツ丼のフレグランスが鼻をぬけ、脳を刺激する。
脳汁どっぱどっぱ。
食欲マシマシ。

ブラボーーー!!!!!!
食欲のままにがっつきながらも、丁寧に味わって行く。
間違いなく私の経験してきたカツ丼の中ではトップの、キングオブカツ丼だった。
箸休めの漬物も、味噌汁もそっちのけで、肉の旨味、衣に染みた出汁、そしてこれらに負けないコメを味わい尽くして行く。

ソースカツ丼が売りの店でカツ丼がこれだけ美味しいんだもの。
ソースカツ丼が美味しくないわけが無い。
半分ほど食べ進めたところで、さあ交代だ!と。
顔を上げ、友人の抱え込んだ器を覗くと、残り1口を残したところだった。

友人「やっべwww美味すぎて忘れてたwww」

いや、おかしいやろ!!?!?!?

その後丼を交換し、残り一口のソースカツ丼を堪能。
うめェわ……
友人はカツ丼をムッシャムッシャ食べながら
「やっぱソースカツ丼の方が上手いな」
と言っていました。

私のカツ丼がッッッッッッッ!!!!!!!

とりあえずマジで美味いです。

会津に機会があれば、是非立ち寄ってみて下さいませ!

おしまい

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