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2017/12/14-18:中国上海視察ログ

# この視察の目的
ITの先進国と言われている中国を自分の目でみてみたい!というのが目的

# 日本でのマスメディアが取り上げる中国
- 信用度格付けが進み、悪いことができない社会になっている
- 無人コンビニがでてきて話題になっている
- 電子決済システムが生活に浸透している
- 日本の製品が良いから日本にきて爆買いする
- シリコンバレーを超えている

などなど、いろんな情報が飛び交い僕自身も上記のようなイメージをもって中国に行きました。

# 実際目で見た中国(サマリー)
- 信用度格付けは浸透していない(誰も意識, 認識していない)
- 無人コンビニは浸透していない(中国人すら知らないレベル)
- 電子決済システムが最強すぎる(世界No1)
- 国の都合(立ち退き)などで一夜にして大金を手にする人がお金を大量に使う
- ビジネスのモデルやフレームワークは基本的にシリコンバレー輸入
- BATの3社が牛耳っている世界

# アジェンダ

- 電子決済の強さ(1番感動した)
- 中国のtoCサービス事情(有名サービスの紹介含む)
- 所感

# 電子決済の強さ
## 使い方

こんなところにあるQRコードから、wechat payを開いて読み込むだけ

それだけでお会計が終了する。これはQRコードをこちらが読み込むパターン。QRコードをこちらが読み込まないパターンもある。wechat payから自分のウォレットを開き、

このバーコードを読みとってもらうだけ。(今ここ読み込んでも随時変わるので意味ありません)

これはコンビニやスーパーなど長居しない系の業態に多かった。この仕組みは本当にすべてに浸透していて、
- spa
- 傘のレンタルの仕組み
- 駅の切符のチャージ
- 自動販売機
- 古びた八百屋さんみたいな店
- 物乞い
などにも使われているほど。
QRコードみせながらここにお金ちょうだいっていう物乞いの人とかいるんですよすごい浸透度。

## 決済との連携
ここに僕が圧倒的な可能性を個人的に感じた。
決済と連携することでいろんなサービスがユーザーに対していろんなアプローチをしている。

### 決済との連携事例1

これが中国で1番使われているグルメサービス
決済が完了したタイミングで「何を食べたか」「どのくらいのお金がかかったか」が上記のサービスへ連携される。
なんかうまいこと画像がはれないな。noteにかくの慣れてない...
詳しくは僕までまたきいてくださいね!

## 電子決済を浸透させた方法(聞いたことまとめ)

- アリペイから始まった
- インセンティブ(クーポン)などでユーザー獲得をしていった
- 飲食店へはアリペイやテンセントの人が営業にきて導入してもらうスタイル
- 現地の人的には(3年前くらいに)いきなり浸透したとのこと

# 中国のtoCサービス事情

## 前提
- 中国ではVPN接続をしないと他国のサービスにアクセスできない
- 検索は百度(baidu)があるが、使っているひとがあまりいない
- ブランザでの検索より、それぞれ領域ごとのアプリで需要を満たすのが中国
- そのため今は大きなアプリに使用が集中して収束している(小さなappは勝ちにくい)

## 領域ごとの人気サービス
### グルメ
#### dian ping
どの人に聞いてもこのアプリを1番使うと答えている。グルメと記載したが他にもある。

- グルメ
- 映画, 公演
- ホテル
- レジャー施設, 娯楽
- デリバリー
- 旅行
- 美容, コスメ, エステ
- 周辺施設, レジャー
- Spa
- 百貨店, 商業施設
- 美術館, 博物館

なども包括しており、グルメ以外もだいぶ使われているという最強のアプリ。
このappは95%がappで支払いをしていて、300万店舗と提携し、年間二億元を生んでいる。規模感....

### SNS
#### wechat
不動のNo.1利用者数
日本でいうLINEとinstagramを一緒にさせたような感じの使われ方をしている。

#### weibo
使われ方としてはinput用の使い方をしている人が多い。
wechatと連携して気になる情報を仕入れたりする使い方も。
twitterみたいな不特定多数が見られる属性のSNSで発信はしないという人が多かった。ファッションの領域はこのweiboから気に入った人を真似する感覚らしい。日本では終わったとか言われているがずっと伸び続けている強いサービス。

### 動画サービス
#### bilibili
日本でいうyoutube的な感じのサービス
youtuber的存在は中国では「岡紅(ワンホー)」というらしい。
ファッションに関しては好きなワンホーから真似して購入という方が多いとのこと。

#### youku
日本でいうamazon prime, Netflix, huluとかそんな感じのサービス。
しっかり版権を購入して配信をしている。
以前はbilibiliのようにユーザー投稿型で荒れていたが真面目な体制をとったとのこと

### 映画サービス
#### Gewara
映画探しに関しては先ほどのグルメのdian pingも使われている。
こちらのGewaraは映画のレビューと予約サービス。
上海の人に「休みとか何してるの?何して遊ぶの?」と聞くと大抵「映画」と帰ってくるほど映画が今盛り上がっている。現地では映画をみている時間がなかったが、また使って見たい。

### 旅行系サービス
#### 飞猪
旅行に関しては先ほどのdianpingよりもこちらの方が使われている感覚。
ホーム画面をみると基本この豚さんがいた。

#### 携程旅行
現地に詳しい人がこのサービスもよく使われているといっていた。
上の豚さんの方がホームにいる率が高かったので個人的には豚さんの方が使われていそうな感覚

### デリバリーサービス
#### 美団外卖
デリバリーはこれが1番は不動のよう。
中国の出前サービスは3社争い!美団外卖、餓了么、百度外卖」という記事があったけど、現地の感覚としては美団外卖の一強感があった。

### 専門的なQAサービス
#### 知乎
専門的なことはこのアプリでいつもみるという。
その人の使い方としてはやりとりの1番下だけみるそう。
日本でいうNewspicksに近く、権威ある人に直接質問もできそう。
中国のこのappにいる権威ある人だけを世界中から集めて行われるカンファレンスもあるよう。インセンティブ設計はしっかりされている。

### ニュース
#### 今日头条
15歳?以上のR指定だった。結構ぐろいやつとか生生しいニュースなどがあり、中国らしい。みんなこれをみるかというとweiboつかったり上記の知乎つかったりそれぞれらしいが、ニュースのキュレーションというとこのアプリとのこと。

### 地図
#### 百度地图
baiduの地図アプリで、日本でいるgoogle mapのポジション。
個人的にはgoogle mapより使いやすい。
出発地点や到着地点のpinでの選択が直感的なのもあるし、
ARで道やルートを確認できたり、通りの名前がmap常にでたりして快適に使えた。日本でもこれを使いたいレベル。

### 翻訳
#### 百度翻译
baiduの翻訳アプリで、日本でいるgoogle翻訳のポジション。
画像からの翻訳体験は全く中国語読めない自分にとってはほんとありがたかった。

# 最後に

noteなれてなくて画像とかスクショを多く使えなかったのですが、他のマークダウンでかけるサービスで全体のスクショとってるので、ちゃんと書いたverをみたい方がいらっしゃいましたらいってください!

僕がわからない質問でも現地で話した人たちに聞いて見たりすることも可能ですので。まとめると世界をみて、世界の視野にあわせて、動くのが大事です。

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