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三角関数は学校教育に不要なのか? 藤巻議員(維新)の提言について各党の見解を問う

各党からの回答

2022/05/20 金 17:43に立憲民主党・牧義夫議員よりコメントが届きました!

「より直接的に役に立つ」とは、「産業競争力を高める」との意味で使われていると解する。
言葉を換えれば「すぐにカネになる」とも取れる。この様な価値観に基づく教育は、いずれ学問の衰退を招くと考える。
今回の10兆円大学ファンド「国際卓越研究大学」が、この様な発想のもと生み出されたのではないことを祈るばかりである。
日本の教育は、もっと歴史や哲学、基礎研究、リベラルアーツに重きを置くべきと考える。
牧義夫

2022/05/23 月 15:47に日本共産党文教委員会の藤森毅さまよりコメントが届きました!

文化を自らのものにし、生き方を照らす学習こそ

私たちは、学校教育で自然や社会のしくみ、芸術やスポーツなどについての基本的な知識(あるいは技能)を身につけることを重視しています。それらの基本的知識のなかには、人類が長い年月をかけてつくりあげてきた文化が息づいています。それらを丸暗記でなく、じっくり考えあいながら自らのものにしていく体験こそ、自主的批判的に物事を判断して行動する人間に成長することを支えると思います。短兵急に「直接役立つものを優先」させれば、そうした人間形成がスポイルされ、長い目で見て役立つことにもならないのではないかと危惧します。
「学習権とは、/読み書きの権利であり、/問い続け、深く考える権利であり、/想像し、創造する権利であり、/自分自身の世界を読み取り、歴史をつづる権利であり、/あらゆる教育の手だてを得る権利であり、/個人的・集団的力量を発達させる権利である。」(ユネスコ学習権宣言)――そんな、人々の生き方を照らす力のある学習こそを、子どもたちに保障したいものです。いま流行の「〇〇教育」には薄っぺらいものが少なくなく、場合によっては特定の業界に都合のいいものもあるのではないでしょうか。

日本共産党文教委員会責任者
藤森 毅

「三角関数」発言と各党への質問メール

ここから始まる藤巻衆議院議員のツイートが大炎上しています。

この問題について各党はどのように考えているのか,自由民主党,立憲民主党,日本維新の会,国民民主党,日本共産党,社民党,れいわ新選組の各党に次のようなメールを送りました。

英語講師をしている田中健一と申します。

日本維新の会・藤巻健太議員のツイート「三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか」が多くの批判を集めています(https://twitter.com/Kenta_Fujimaki/status/1526511432417783808)

この見解を私は「学校教育においては,より直接的に役に立つものを優先すべきだ」というものだと解釈しています。

そこで貴党にお尋ねします。

貴党では学校教育において,より直接的に役に立つものを優先するべきだとお考えでしょうか。

この点につきまして,担当議員・職員の方からコメントをいただきたいです。参院選での投票先を検討する題材のひとつにしたいと考えています。

同じメールを与野党各党に送っております。

お答えいただいた内容(または回答の有無)をウェブ媒体に寄稿することを検討しています。(「現代ビジネス」と「ダイヤモンドオンライン」への寄稿歴があります。)そのままコピー&ペーストしても構わない形でのコメントと,そのコメントを作成した方のお名前をいただきたいです。

お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。

おそらくどの政党からも回答はないかと思いますが(政党なんてしょせんはそんなもんです),万が一回答があり次第,こちらで公開していきます。

また,何かの間違いで複数の政党から回答がありましたら,ウェブ媒体で記事化したいです。掲載してもいいよというところがありましたらご連絡ください。

皆さまからのお布施はありがたく頂戴いたします!