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田中のニュース英語読解(11.17)

ニュース英語の最初のパラグラフを読むことで「いま世界で話題になっていること」を知ると同時に英語の勉強もしてしまおうという,よくばりな連載です。

(この英文を大学受験予備校の授業で扱うとしたら何を話すか)という視点から記述する,いわば「読む講義」です。


それでは,今朝の講義を始めます。こちらの記事の冒頭を読んでください。

For 30 years, many nations around the world considered two states — one Israeli, one Palestinian — as the way to reach peace in the Middle East.


【DeepL】
30年もの間、世界の多くの国々は、中東和平を達成する方法として、イスラエルとパレスチナの2つの国家を考えてきた。

【ChatGPT-4】
30年間、世界中の多くの国々は、中東での平和を達成する方法として、イスラエルとパレスチナの2つの国家を考えてきました。


解説を始めます。

★reach peace
動詞reachは「~に着する,達する」の意味が基本ですが,「平和に到着する」は日本語として不自然です。私は「平和に到する」で十分だと思いますが,「達」の字に注目して「平和を成する」とするとさらに自然になります。


今日のように漢字の知識を使ってよりよい訳語を探す方法は,駿台で浪人した際,漢文の授業(水野正明師)で教わった漢文読解法をアレンジしたものです。水野師の授業は本当にエキサイティングでした。いつか記事にしたいと思います。

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大手予備校英語科講師であり『世界が広がる英文読解』や『英文法基礎10題ドリル』などの著者でもある田中…

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