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受験英語の基礎講義 第02講

基幹教材「受験英語の見取り図」を軸に受験英語の基礎固めをする「読む」講義です。

今回は第2文型を研究します。


第2文型SVC(主語+動詞)の基本訳は「SはCである/Cになる」です。授業ではこれに加えて余裕があれば「SはCのままだ」「SはCのようだ」も覚えることをすすめています。

SKE48 is popular in Nagoya.
SKE48は名古屋で人気だ。

Kaoru became a national hero at that game.
薫はその試合で国民的英雄になった。

《主語+動詞+形容詞》の並びであれば第2文型SVCに確定です。《主語+動詞+名詞》の場合は〔主語=名詞〕ならば第2文型SVCで,〔主語≠名詞〕ならば第3文型SVOです。

とまあ,こんな風に説明されることが多いですし,「見取り図」にもそう書いていますが,第2文型で使われる動詞はそれほど多くないので,代表的なものを覚えてしまうほうが早いです。

以下,私が頻繁に参照する英文法書や学習参考書が第2文型の動詞の例に挙げている動詞を整理し,比較・検討します。

『ジーニアス総合英語 第2版』では「〈SVC〉で使われるbe動詞以外の動詞は,その意味から次の4つに分類できる。いずれの場合も,動詞をbe動詞に置き換えても文が成立する」と前置きした上で次のように整理しています。

  1. 状態の変化を表す動詞:become, come, get, go, grow, turn

  2. 知覚・感覚を表す動詞:feel, look, smell, sound, taste

  3. 状態の維持を表す動詞:keep, lie, remain, stay

  4. 推測・判明を表す動詞:seem, appear, prove, turn out

『【新装版】基礎と完成 新英文法』では次の4つに分類・整理しています。

be型:be, continue, keep, remain
become型:become, get, grow, turn
感覚動詞:feel, sound, smell, taste
外見動詞:appear, look, seem, prove

『仲本の英文法倶楽部』では次の4つに分類・整理しています。

  1. なにはなくともbe動詞

  2. 「~になる」タイプ:become, grow, prove, go

  3. 「~のようだ」タイプ:appear, look, sound, feel

  4. 「~のままだ」タイプ:remain, stay

以上3冊に共通して取り上げられているのは

be, become, grow, look, sound, remain, appear, prove

です。あと何冊か加えて比較・検討すればさらに面白いのでしょうが,今回はとりあえずこの3冊としました。

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