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「持続化給付金」対象外かつ「休業手当」がもらえないフリーランス支援の件(随時更新)

最新速報

2020/5/11の衆議院厚生労働委員会で玉木雄一郎議員がこの問題を取り上げました。

そして,2020/5/12に経済産業省から発表がありました。

経産相 持続化給付金対象外の個人事業主など 別の制度で支援へ(NHK)

速報

2020/5/08の衆議院厚生労働委員会にて,共産党の宮本委員の質問に対し,牧原経済産業副大臣が「『給与』『雑』で確定申告したフリーランスを救済するつもりはない」と解釈できる答弁をしました。「事業」で申告しているフリーランス以外は持続化給付金を受給できません。「給与」や「雑」で確定申告したフリーランスは見捨てられました。代案すら示されませんでした。

吉良議員の見解に完全に同意します。

現状の分析

与野党の多くの議員がこの問題を認知・理解・行動してくれています。そのすべての動きを追えていないので,この記事に掲載できていない発信が数多くあると思います。お気づきのものがありましたらお知らせください。

「雑」から「事業」へ修正申告の件

私の体験と皆様から寄せられた情報を元にまとめます。ただし,ここでの内容は全員に当てはまるとは限りませんし,修正申告を推奨するものでもありません。税理士や税務署職員に個別に相談してください。

「雑」から「事業」への修正申告は可能です(それによって「事業税」が発生します)。ただし,この修正をする際,私が知る範囲では,経費を減らしたり申告漏れの申告のついでに「雑」を「事業」にした人しか受理されていません。

税務署員に「趣味の範囲を超えていたら事業所得です」と説明されたという情報があります。「雑所得で出されたものを事業所得にするよう(税務署から)お願いする場合もあるし,その逆もある」という説明もあったそうです。また,「雑」になるか「事業」になるかは金額の多寡や割合では決まらず「総合的に判断」(税務署員)のようです。

重ねて申し上げますが,この記事は修正申告を推奨するものではありません。(こういう話がありますよ)という紹介です。必ず皆さんひとりひとりが専門家に確認・相談してください。

速報

2020/5/06 夜
与党議員からも「#本業なのに雑所得」と「#名ばかり給与」問題への言及あり。

「修正申告」するべきかどうか

TwitterのDMで情報が寄せられました。「#本業なのに雑所得」の人にとって大変重要な内容です。

初めて確定申告をした際に税務署から[雑所得]で申請するように相談にのってもらいそれ以来ずっと雑所得での申請をしておりました。
今回持続化給付金の申請にあたり5/1にコールセンターに
「雑所得で確定申告をしていたのですが、今まで副業などの給料所得はなく雑所得で確定申告をしていたが、それが自分の本業の収入です。」
と問い合わせたところ
「雑所得でも大丈夫なので申請して下さい」
という返答を頂いたので申請しました。
が、今朝コールセンターから電話があり
「やはり雑収入での申請はできません。同じ問い合わせが多いので意見として報告はしますが今後雑収入での申請を受け付ける約束はできかねます。確定申告書を営業収入での書き換え後再申請して下さい。
と言われてしまいました。
連休明けに税務署で修正申告できるか相談はしてみますがコールセンターの意見が変わってしまったのが納得できず悲しいです。

これはつまり,「雑」を「事業」に修正申告することをコールセンターが推奨したと解釈できます。税務署の窓口でこのことを伝えることで,よりスムーズに修正できるのではないでしょうか(ただ,このことで税務署に人が殺到するのは避けたいところです)。

また,専門家の方の見解もありましたのでご確認ください。

我々が生き残るために今するべきこと

現時点でできる解決策(案)

緊急小口資金(特例貸付)の活用
民商に相談

ここまでの経緯

2020/4/29 夜
Twitterで流れてきた動画を見て,(えっ!フリーランス全員が対象ではないのか!)と気付く。

確定申告で「収入金額等」を「事業」にしている人だけが対象で,「給与」や「雑」の人は対象外。教育産業従事者は非常勤講師契約でも「給与」で支払われている(私はこれを「名ばかり給与」と名付けます)人が多いので,うろたえて以下のツイートを。

私の出講先からはきちんと休業手当がもらえるが,今までフリーランスで15年以上やってきた経験から(たぶん休業手当をちゃんと払わない塾や予備校があるぞ…)と直感。色々と聞いて回ってみると,悪い予感は的中。ツイート検索をしてみると,音楽教室の先生方も同じ窮地に。これはまずいな…。

2020/4/30 朝
「英語民間試験」問題でお世話になった,共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」のY1議員,K議員に直接メール。同じくお世話になった共産党の党職員にも直接メール。自民党,公明党,維新の会,社民党,れいわ新選組には公式サイトから送信。Y1議員からはすぐに電話があり,事情説明。K議員からも返信があり,この問題を扱う経済産業委員のY2議員を紹介していただき,Y2議員にもメール。

2020/4/30 昼
「生存のためのコロナ対策ネットワーク」共同代表・藤田孝典氏にメール。フリーランスの窮状をメディアに取り上げてもらいましょうと助言をいただく。

2020/4/30 夜
共産党のK議員にメール。

2020/4/30 夜
共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」のY1議員よりメール。引き続き交渉を約束してくれたものの,「なかなか難しそう」とのこと。

2020/5/01 昼
Twitterで相互フォローの共産党員にDMで相談。「民商」はこの件で相談に乗ってくれることを確認。
民商サイト:https://www.zenshoren.or.jp/

現時点で,4/30にメールした自民党(公式サイトより),公明党(同),維新の会(同),社民党(同),れいわ新選組(同),共産党の党職員(個人宛)からは返信なし。

日本共産党中央委員会,「しんぶん赤旗」編集局あてにメール。

2020/5/01 夜
共産党の畑野君枝議員にTwitterでリプ。反応をいただく。

メールで情報交換。日本共産党中央委員会,「しんぶん赤旗」編集局あてに送ったメールを畑野議員に転送。

返信あり。緊急の対応として「緊急小口資金(特例貸付)」の活用を教えていただく。また,業務委託の場合は「給与」で支払われていても別の解釈が可能かもしれないので,そこを相談できるかどうかを確認していただけるとのこと。

2020/5/02 朝
「しんぶん赤旗」編集局より「担当部に転送しました。」と返信あり。

2020/5/02 昼
共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」のY1議員より電話。情報・意見交換。

2020/5/02 夜
梶山弘志経済産業大臣あてにFAXとメール。支援から漏れるフリーランスの存在を説明。

Y1議員と電話会議。

2020/5/03 朝
共産党議員よりこの問題への言及あり。

2020/5/03 昼
光明が見えてきたかもしれません。

2020/5/05 朝

このツイートを確認後,田村智子議員事務所にホームページよりメール。すぐさま返信をいただき情報共有。

2020/5/05 昼

このツイートを確認後,玉木雄一郎議員に私が持っている情報の提供をリプにて申し出。

このツイートを確認後,英語民間試験の時にやりとりがあったので吉良議員にメールで情報提供。

玉木議員がハッシュタグ「#本業なのに雑所得」「#名ばかり給与」をツイート。

立憲民主党の尾辻議員も言及。

2020/5/05 夜

立憲民主党の早稲田議員も言及。そろそろ政府・与党議員にも問題に気付いてほしいところ。連休中になんらかの発表がないと,連休明けに「#本業なのに雑所得」のフリーランスが税務署に殺到してしまう可能性があるから。

共産党の皆さんには国・地方問わず積極的に取り組んでいただいていて本当にありがたい。

2020/5/06 朝
共産党国会議員からフリーランス問題を「党全体で共有」と連絡あり。

2020/5/06 昼

公明党の竹中仙台市議からの発信あり。

2020/5/06 夜
与党議員からも「#本業なのに雑所得」と「#名ばかり給与」問題への言及あり。

2020/5/07 朝
野党はこの問題を完全に把握。あとは与党議員へのアピールを。もうひと押し。

2020/5/07 夜

立憲民主党のほんだ朝霞市議。

共産党の宮本議員,明日の国会質疑でこの問題を取り上げてくれるとのこと。

自民党の山田太郎議員は今回の問題を完全に理解してくれている。動画必見。

与野党各党が問題意識を共有。

2020/5/08 未明

共産党の牧野江戸川区議。

無所属・伊藤千葉市議。

2020/5/08 昼

ついに党首レベルが発信する段階に。

2020/5/08 夜

フリーランスが団結して声を届けたことで,この問題は完全に国会の重用議題のひとつになりました。政治家からの発信はここで紹介し切れないくらいになってきたので,「経過」の更新はいったんここで終了します。

皆さまからのお布施はありがたく頂戴いたします!