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世界が広がる哲学講義(001)ソクラテス

まずはセンター試験の過去問で基礎知識を学びましょう。

ギリシアにおいても,人間の知的関心はとりわけ自己自身に対して向けられた。初期ギリシアの自然哲学者たちは自然を探究対象とし,万物の始源の究明に専心したとされるが,そこには自然の一部をなす人間の根源的な在り方を探るという意図が含まれていた。ヘラクレイトスは万物流転説を提唱しつつ,「私は自己自身を探究した」という言葉を残している。このような自己探究の精神は,ソクラテスヘと受け継がれていく。ソクラテスは,対話問答による吟味を通して人々を自分自身についての思い込みから解放し,無知の自覚に根ざした真実の自己と向き合わせることに尽力した。

2003年度・追試験

シンプル英語版ウィキペディアから関連する英文を見てみましょう。

His method of teaching was to have a dialogue with individual students.(Socrates)

【構造】

【解説】
★文の最初に登場する前置詞が付いていない名詞が主語です。主語には「は/が」をつけて読みます。

★of teachingは〈前置詞+名詞〉で,ここでは前の名詞を修飾する形容詞にはたらきをしています。

★to have a dialogue with individual studentsは不定詞の名詞的用法で,ここでは補語になっています。

【訳例】
彼の教育方法は個々の生徒と対話することだった。

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大手予備校英語科講師であり『世界が広がる英文読解』や『英文法基礎10題ドリル』などの著者でもある田中…

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